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ETERNUS SF Recovery Manager for Oracle 16.0 説明書
FUJITSU Storage

20.3.5 RAC構成(オンライン運用)

以下に、環境設定ファイルのテンプレートが格納されています。
環境設定ファイルを作成する際には、必要なテンプレートファイルをコピーして利用してください。

[オンライン運用/RAC構成/RMANバックアップの場合]

installdir/sample/online/rac/rman

installdir : 本製品のインストールディレクトリ

[オンライン運用/RAC構成/ACMバックアップの場合]

installdir/sample/online/rac/acm

installdir : 本製品のインストールディレクトリ


ASMデバイス上に作成したRAC構成のデータベースで、ACM (QuickOPC) によるオンライン運用を行う場合の環境設定ファイル作成例を以下に示します。


基本情報ファイル(rmfo_system.ini)

≪基本情報ファイルの条件≫

  • 運用種別:オンライン

  • 環境設定名:conf5

  • データベース運用形態:RAC

  • データベースファイル種別:ASM

  • データベースバックアップ方法:ACM(QuickOPC)

OPE_TYPE=1
CONF_NAME=conf5
DB_TYPE=3
DBF_TYPE=3
BK_TYPE=4

Oracle定義ファイル (rmfo_database.ini)

≪Oracle定義ファイルの条件≫

  • データベース名:dbname5

  • Oracle Version:11.2.0

  • Oracle Edition:Enterprise Edition

  • Oracleユーザー:oracle

  • ORACLE_HOME:/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

  • Gridユーザー:grid

  • Gridホーム:/app/11.2.0/grid

ORA_DB_NAME=dbname5
ORA_VL=1
ORA_E=2
ORA_OWN=oracle
ORA_HOME=/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
ORA_GRID_OWN=grid
ORA_GRID_HOME=/app/11.2.0/grid

アーカイブログ出力先定義ファイル (rmfo_arch.ini)

≪アーカイブログ出力先定義ファイルの条件≫

  • アーカイブログ出力先パス1:+DG_ARCH1/DBNAME5/arch

  • アーカイブログ出力先パス2:+DG_ARCH2/DBNAME5/arch

+DG_ARCH1/DBNAME5/arch
+DG_ARCH2/DBNAME5/arch

RMfO管理領域定義ファイル (rmfo_setup.ini)

設定する領域の「種別」が「ディレクトリ」か、それ以外かによって設定する項目数が異なりますので、対応した条件の例を参照してください。

≪RMfO管理領域定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ)≫

  • 種別:ディレクトリ

  • ボリューム:不要

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf5/rmfo_setup

0||/rmfo/conf5/rmfo_setup

注意

設定値を区切る「|」は省略できません。

≪RMfO管理領域定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ以外)≫

  • 種別: ufs logging

  • ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2195s1

  • マウントポイント/ディレクトリ:/rmfo/conf5/rmfo_setup

2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2195s1|/rmfo/conf5/rmfo_setup

バックアップ基本情報ファイル (rmfo_bkcom.ini)

≪バックアップ基本情報ファイルの条件≫

  • バックアップ管理世代数:3世代

  • 不要バックアップ削除タイミング:前削除(固定)

  • アーカイブログ自動削除:手動

  • リカバリ・カタログ登録:しない(固定)

  • 実行ログ保存期間:31日

  • トレースレベル:標準

BK_GEN=3
BK_DEL=1
ARC_DEL=2
CATALOG=2
LOG_GEN=31
TRC_LVL=1

ノードリストファイル (rmfo_node.ini)

≪ノードリストファイルの条件≫

  • ホスト名1:dbsvr51

  • ORACLE_SID1:orasid51

  • ASMインスタンス名1:+ASM1


  • ホスト名2:dbsvr52

  • ORACLE_SID2:orasid52

  • ASMインスタンス名2:+ASM2

dbsvr51|orasid51|+ASM1
dbsvr52|orasid52|+ASM2

データファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkdbf.ini)

データベースバックアップ方法がACM(QuickOPC)の場合、設定は不要です。


制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)

設定する領域の「種別」が「ディレクトリ」か、それ以外かによって設定する項目数が異なりますので、対応した条件の例を参照してください。

≪制御ファイルバックアップ定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ)≫

  • バックアップ管理世代数:3世代

  • 種別:ディレクトリ

  • ボリューム:不要

  • マウントポイント/ディレクトリ(1世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl1

  • マウントポイント/ディレクトリ(2世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl2

  • マウントポイント/ディレクトリ(3世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl3

1|0||/rmfo/conf5/rmfo_bkctl1
2|0||/rmfo/conf5/rmfo_bkctl2
3|0||/rmfo/conf5/rmfo_bkctl3

注意

設定値を区切る「|」は省略できません。

2世代以上の場合、定義する行数は管理世代数分必要になります。必ず上から世代順に設定してください。

≪制御ファイルバックアップ定義ファイルの条件(種別:ディレクトリ以外)≫

  • バックアップ管理世代数:3世代

  • 種別: ufs logging

  • ボリューム(1世代目):/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s1

  • マウントポイント/ディレクトリ(1世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl1

  • ボリューム(2世代目):/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s1

  • マウントポイント/ディレクトリ(2世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl2

  • ボリューム(3世代目):/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s1

  • マウントポイント/ディレクトリ(3世代目):/rmfo/conf5/rmfo_bkctl3

1|2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s1|/rmfo/conf5/rmfo_bkctl1
2|2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s1|/rmfo/conf5/rmfo_bkctl2
3|2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s1|/rmfo/conf5/rmfo_bkctl3

注意

2世代以上の場合、定義する行数は管理世代数分必要になります。必ず上から世代順に設定してください。


アーカイブログバックアップ定義ファイル (rmfo_bkarch.ini)

制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)と同じ形式になります。

指定方法については、「制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)」を参照してください。

定義ファイルの設定値については、アーカイブログバックアップ先の情報を指定してください。


SPFILEバックアップ定義ファイル (rmfo_bkspf.ini)

制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)と同じ形式になります。

指定方法については、「制御ファイルバックアップ定義ファイル (rmfo_bkctl.ini)」を参照してください。

定義ファイルの設定値については、SPFILEバックアップ先の情報を指定してください。


ACMバックアップ定義ファイル (rmfo_acmdbf.ini)

≪ACMバックアップ定義ファイルの条件≫

  • ASMディスク・グループ名1:DG_DATA1

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s1@dbsvr51

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s1@dbsvr52

  • バックアップ2:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s1@dbsvr52

  • バックアップ3:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s1@dbsvr52


  • ASMディスク・グループ名2:DG_DATA2

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s2@dbsvr51

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s2@dbsvr52

  • バックアップ2:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s2@dbsvr52

  • バックアップ3:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s2@dbsvr52


  • ASMディスク・グループ名3:DG_DATA3

  • 業務ボリューム:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s3@dbsvr51

  • バックアップ1:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s3@dbsvr52

  • バックアップ2:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s3@dbsvr52

  • バックアップ3:/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s3@dbsvr52

DG_DATA1|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s1@dbsvr51|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s1@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s1@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s1@dbsvr52
DG_DATA2|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s2@dbsvr51|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s2@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s2@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s2@dbsvr52
DG_DATA3|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2141s3@dbsvr51|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2191s3@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2192s3@dbsvr52|/dev/FJSVmplb/dsk/mplb2193s3@dbsvr52

注意

  • デバイスは、業務ボリュームをホスト名1、バックアップ1~3をホスト名2に登録したサーバ間レプリケーションの例になります。

  • 設定時は、必ず表領域が格納されているASMディスク・グループをすべて指定してください。


リカバリ・カタログ・データベース定義ファイル(rmfo_catalog.ini)

≪リカバリ・カタログ・データベース定義ファイルの条件≫

  • データベース名(ORACLE_SID):Rorasid5

  • ORACLE_HOME:/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1

  • リスナー名:LISTENER_Rorasid5

  • ポート番号:1522

  • リカバリ・カタログ・ユーザー名:rman_user

  • 同時接続可能OSユーザー・プロセス最大数:150

  • SGAコンポーネント合計サイズ:640

  • 一時表領域サイズ:300

R_DB_NAME=Rorasid5
R_ORA_HOME=/app/oracle/product/11.2.0/dbhome_1
R_LSNR_NAME=LISTENER_Rorasid5
R_PORT=1522
R_USER=rman_user
R_PROCESSES=150
R_SGATARGET=640
R_TEMPSIZE=300

リカバリ・カタログ・データベースSYSパスワードファイル (rmfo_rmansyspwd.ini)

リカバリ・カタログ・データベースのSYSパスワードを指定してください。

≪リカバリ・カタログ・データベースSYSパスワードファイルの条件≫

  • SYSパスワード:catalog_sys_password

catalog_sys_password

注意

このファイルは、オンライン環境設定コマンドで有効化したときに暗号化されます。暗号化された場合、ファイルの拡張子が「.crp」に変更されます。暗号化ファイルは再設定時には使用できませんので、再度「.ini」ファイルを作成してください。


リカバリ・カタログ・ユーザーパスワードファイル (rmfo_rmanpwd.ini)

リカバリ・カタログ・ユーザーのパスワードを指定してください。

≪リカバリ・カタログ・ユーザーパスワードファイルの条件≫

  • リカバリ・カタログ・ユーザーパスワード:catalog_user_password

catalog_user_password

注意

このファイルは、オンライン環境設定コマンドで有効化したときに暗号化されます。暗号化された場合、ファイルの拡張子が「.crp」に変更されます。暗号化ファイルは再設定時には使用できませんので、再度「.ini」ファイルを作成してください。