主系サーバの構築について説明します。主系サーバの構築をするにあたって、あらかじめ事前準備を行っておくことが必要です。事前準備の詳細については、“事前準備”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerの停止
運用管理サーバ二重化システムを導入する前に、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
フレームワークデータベースの作成
データベースの容量は、従系サーバと同じ容量にする必要があります。主系サーバ、および従系サーバに必要なディスク容量があることを確認し、データベースを作成してください。
作成方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
利用機能別データベースの作成
データベースを用途に合わせて作成します。データベースの容量は、従系サーバと同じ容量にする必要があります。主系サーバおよび従系サーバに必要なディスク容量があることを確認し、データベースを作成してください。
以下に各データベースの作成方法について説明します。各データベースは、環境構築後にも作成できます。
インベントリデータベースの作成
作成方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
Systemwalker Centric Managerの起動
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
構成情報の作成
主系サーバで監視マップを作成します。以下に構成情報の作成手順を説明します。
ノード検出で作成する場合
ノード検出することにより、自動で監視マップを作成します。ノード検出の方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
手動で作成する場合
手動で作成する方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
ポリシーの設定
主系サーバで、ポリシーの設定をします。
通常モードの場合
監視ポリシー
主系サーバ構築時には実施しません。
従系サーバ構築後、“ポリシーの作成/同期”にしたがって、主系サーバで、ポリシー作成、配付を行ってください。
監視ポリシー以外のポリシー
ポリシーの作成を実施してください。ポリシー配付はポリシーのクローニングの後に実施してください。
設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
互換モードの場合
インストールレス型エージェントのポリシー
主系サーバ構築時には実施しません。
従系サーバ構築後、ポリシー作成し、“ポリシーの作成/同期”にしたがって、ポリシー作成、配付を行ってください。
インストールレス型エージェント以外のポリシー
ポリシーの作成を実施してください。ポリシー配付はポリシーのクローニングの後に実施してください。
設定方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編(互換用)”を参照してください。
主系サーバの設定
以下のコマンドを実行し、運用管理サーバを主系サーバとして設定します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetDup -f prm |
従系サーバの登録
以下のコマンドを実行し、運用管理サーバ二重化システムに従系サーバを登録します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetDup -f add -h 登録する従系サーバのホスト名 -s 登録する従系サーバのサブネットアドレス -m 登録する従系サーバのサブネットマスク/プレフィックス長 [-c 0|1] |
-c:従系サーバとの接続方法を指定します。
“0”を指定した場合
常時接続になります。
“1”を指定した場合
必要時接続になります。
省略した場合
必要時接続になります。
注意
プロセス監視機能にてプロセス“EMSmc_Start”、または“Mpsas_server”が起動していない旨のエラーが通知される場合がありますが、二重化環境構築中に発生する一時的なメッセージで問題ありませんので、無視してください。
ポリシーのクローニング
通常モードの場合
監視ポリシー以外のポリシーに対して、以下の手順を実施します。
互換モードの場合
インストールレス型エージェント以外のポリシーに対して、以下の手順を実施します。
手順
主系サーバのポリシーの設定を、従系サーバに登録します。従系サーバへの登録は、ポリシー複製コマンド(mppolclone)で行います。
以下に手順を説明します。
クローニングするポリシー情報を移出します。
以下のコマンドを主系サーバで実行します。
/opt/systemwalker/bin/mppolclone -b ポリシー情報の移出先ディレクトリ -h 主系サーバのホスト名 |
手順1で移出した情報を、従系サーバに移入します。
以下のコマンドを主系サーバで実行します。
/opt/systemwalker/bin/mppolclone -r ポリシー情報の移出先ディレクトリ -h 従系サーバのホスト名 |
ポリシー情報の移出先ディレクトリ:
手順1で、指定したポリシー情報の移出先ディレクトリを指定します。
注意
従系サーバのアプリケーションを主系サーバで監視する場合は、主系サーバで従系サーバのアプリケーションを業務管理ツリーに登録してください。
登録方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
運用管理サーバに対し、イベント監視の動作環境のポリシーを設定する場合は、設定画面の[接続]タブにある[その他の設定]ボタンをクリックして、[中継する]のチェックを外してください。
ポリシーの配付
通常モードの場合
監視ポリシー以外のポリシーに対して、以下の手順を実施します。
互換モードの場合
インストールレス型エージェント以外のポリシーに対して、以下の手順を実施します。
手順
主系サーバで、ポリシーの配付をします。配付方法については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 監視機能編”を参照してください。
ポリシーの配付後は、[ポリシー設定]画面を終了してください。
Systemwalker Centric Managerの退避
従系サーバに、主系サーバのデータをコピーするために、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを退避します。退避方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
/opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ |
退避データは、圧縮した後、従系サーバに移動してください。
ポリシー情報の退避
主系サーバで、以下のコマンドを実行し、構成情報およびポリシー情報をバックアップします。
/opt/systemwalker/bin/mppolcopy -b 退避先ディレクトリ |
退避先ディレクトリ名は、フルパスで指定してください。
上記のコマンドを実行すると、Systemwalker Centric Managerが停止します。
資産管理機能の設定
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“資産管理機能を利用する場合の環境設定”を参照して、連携する資産管理サーバを設定してください。