従系サーバの構築について説明します。従系サーバの構築をするにあたって、あらかじめ事前準備を行っておくことが必要となります。事前準備の詳細については、“事前準備”を参照してください。
注意
本手順の途中で、以下の操作は行わないでください。
システムの再起動
手順以外のSystemwalker Centric Managerの起動
Systemwalker Centric Managerの停止
以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。
/opt/systemwalker/bin/pcentricmgr |
フレームワークデータベースの作成
以下にフレームワークデータベースの作成手順を示します。
注意
データベースの容量は、主系サーバで設定した容量と同一にしてください。
以下のコマンドにより、運用管理サーバの環境作成を開始します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetup |
セットアップメニューが表示されます。
保守メニュー(選択)が表示されます。
保守メニューで“2”(Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成)を選択します。
Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成(設定)画面が表示されます。
フレームワークのデータベースを作成する準備が完了していることを確認する画面が表示されるので、“y”を入力します。
通信環境チェック結果画面が表示されます。
過去に通信環境を構築していた場合、確認画面が表示されますが、問題がなければ“y”を入力し、処理を続けます。
バックアップデータ格納先設定画面が表示されます。
バックアップデータ格納先ディレクトリを入力します。
バックアップデータ格納先ディレクトリには、事前にバックアップしたバックアップデータの格納先を入力してください。
上記は、バックアップ時に退避先ディレクトリとして“/tmp/backup”を指定していた場合の入力例です。
ObjectDirectorのポート番号を設定します。
ObjectDirectorで使用するポート番号を入力します。
デフォルトの設定を使用する場合は入力画面でENTERキーを押します。
注意
指定したポート番号がすでに/etc/servicesに設定されている場合は設定できません。空いているポート番号を使用するか、/etc/servicesの設定を見直し、使用したいポート番号が空いている状態で再度入力を行う必要があります。
指定したポート番号は本運用管理サーバに接続を行うすべての運用管理クライアントで設定を合わせる必要があります。運用管理クライアントのポート番号を変更する操作手順については、“Systemwalker Centric Manager導入手引書”の“運用管理クライアントをセットアップする(運用管理クライアント)”を参照してください。
管理ドメイン名設定画面が表示されます。
管理ドメイン名は、以下の条件を満たしている必要があります。
英数字だけである。
128文字以内の文字列である。
空白を使用していない。
ポイント
ここで指定するドメイン名には、主系サーバのドメイン名を指定する必要はありません。省略した場合、管理ドメイン名にはホスト名を指定したものとみなされます。ホスト名に英数字以外の文字が含まれている場合は、省略できません。
データベース用デバイス設定画面が表示されます。
バックアップデータの設定内容が表示されます。
同じ内容で環境を作成する場合は“y”を入力してください。
異なるデバイスを設定する場合は“n”を入力してください。
【Solaris版】
【Linux版】
“n”を入力した場合、以下のデータベース用デバイス設定用の画面が表示されます。データベース用デバイス設定の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
注意
データベース用ディレクトリおよびデバイス名は115バイト以内で指定してください。
データベース用ディレクトリおよびデバイス名に半角空白、タブ、カンマ“,”、セミコロン“;”、単一引用符“'”、二重引用符“"”、逆引用符“`”、番号記号“#”、縦線“|”、括弧“(”、“)”、大括弧“[”、“]”、山形括弧“<”、“>”、等号“=”、アスタリスク“*”、アンパサンド“&”、ハット“^”、疑問符“?”、感嘆符“!”、円記号“\”、ドル記号“$”、およびマルチバイト文字は指定できません。
【Solaris版】
【Linux版】
データベースサイズ設定画面が表示されます。
バックアップデータの設定内容が表示されます。
同じ内容で環境を作成する場合は“y”を入力してください。
異なるデータベースサイズを設定する場合は“n”を入力してください。
“n”を入力した場合、以下のデータベースサイズ設定用の画面が表示されます。データベースサイズ設定の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
データベースサイズ設定では、バックアップデータのモデルと同じ、またはそれより大きいサイズを指定してください。
Systemwalker Centric Managerリストア用環境作成(確認)画面が表示されます。
設定画面で入力した情報を確認し“y”を入力すると、Systemwalker Centric Manager環境が作成されます。
【Solaris版】
【Linux版】
---------< Systemwalker Centric Manager リストア用環境作成 >-------| 確 認 | [ バックアップデータ格納先 ] : /tmp/backup [ ObjectDirectorのポート番号] : 8002 [ 管理ドメイン名 ] : FUJITSU [ データベース用デバイス(専用) ] RDB管理情報用 : /dev/hda5 RDBディクショナリ用 (raw/レギュラーファイル) : /dev_symfoware/cmgr_raw1 RDBログファイル用 (raw/レギュラーファイル) : /dev_symfoware/cmgr_raw2 データベーススペース用 (raw/レギュラーファイル) : /dev_symfoware/cmgr_raw3 [ データベースサイズ設定 ] : 簡易設定(1000ノードモデル) +-------------------------------------------------------------------+ | 処理を開始すると、Systemwalker Centric ManagerのDB環境および | | 通信環境を作成しシステム情報の書き換えも行います。 | | 実行可能な環境にあることを充分確認して続行してください。 | +-------------------------------------------------------------------+ 環境作成処理を開始しますか? [ y:開始 n:中止 r:修正 ] SELECT ==> y
利用機能別データベースの作成
以下のデータベースを用途に合わせて作成します。以下の各データベースは、環境構築後にも作成できます。
注意
各データベースの容量は、主系サーバで設定した容量と同一にしてください。
インベントリデータベースの作成
作成方法については、“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”を参照してください。
従系サーバの設定
以下のコマンドを実行し、運用管理サーバを従系サーバとして、設定します。
/opt/systemwalker/bin/MpFwSetDup -f sec -h 主系サーバのホスト名 [-c 0|1] |
-c:主系サーバとの接続方法を指定しています。
“0”を指定した場合
常時接続になります。
“1”を指定した場合
必要時接続になります。
省略した場合
必要時接続になります。
主系データの復元
以下のコマンドを実行し、主系データを従系サーバに複写します。
ここでは、“主系サーバの構築”の“Systemwalker Centric Managerの退避”で退避したデータを復元します。
/opt/systemwalker/bin/mprsc -b 退避先ディレクトリ -dup |
ポリシー情報の復元
“主系サーバの構築”の“ポリシー情報の退避”で退避したデータを、従系サーバに移してください。なお、主系サーバのデータは、いったん圧縮してから従系サーバへコピーしてください。
従系サーバで、以下のコマンドを実行し、主系サーバの構成情報およびポリシー情報を反映します。
/opt/systemwalker/bin/mppolcopy -r 退避先ディレクトリ |
退避先ディレクトリ名は、主系サーバのデータを退避したディレクトリ名を、フルパスで指定してください。
コマンド実行時に、以下のメッセージが出力される場合がありますが、運用への影響はありません。
MpNmdisc: WARNING: 155: The error in communication with MpNmex occurred. [%1] |
%1:mppolcopyコマンドを実行したサーバのIPアドレス
Systemwalker Centric Managerの起動
従系サーバで、以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。
【UNIX版】
/opt/systemwalker/bin/scentricmgr |
SVPM連携、および監視対象システムの定義
Systemwalker Centric Manager GEEの場合で、グローバルサーバを監視対象にする場合は、以下の作業を行います。
SVPM連携の定義
システム構成情報の登録
作業手順の詳細については、“Systemwalker Centric Manager 使用手引書 グローバルサーバ運用管理ガイド”の“SVPM連携の定義”、および“システム構成情報の登録”を参照してください。
自動アクションの抑止
特定したメッセージに対して、実行する処理(自動アクション)を事前に設定している場合、メッセージが発生すると、主系サーバと従系サーバにアクションが実行されてしまいます。(例:あるメッセージに対し、“メールで通報する”のアクションを設定している場合、複数個の同じメールが送信される)そのため従系サーバでは、自動アクションを抑止する必要があります。
従系サーバで、以下のコマンドを実行し、自動アクションを抑止します。抑止するアクションは個別に指定してください。mpaosment(自動アクションの実行抑止コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。
/opt/FJSVfwaos/usr/bin/mpaosment |
注意
以下の場合は、アプリケーション起動の自動アクションの抑止を行わないでください。
V10.0以前の業務サーバ/部門管理サーバを監視対象システムに含んでいる環境で、アプリケーション/業務の監視、およびワークユニットの監視を行う場合
DMZの環境で、アプリケーション稼働スクリプトによる監視を行う場合
資産管理機能の設定
“Systemwalker Centric Manager 導入手引書”の“資産管理機能を利用する場合の環境設定”を参照して、連携する資産管理サーバを設定してください。