マルチシステム機能を使用した環境におけるCORBAサービス資源のバックアップ・リストアの手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
拡張システムでの運用については、デフォルトシステムと基本的な操作手順に違いはありませんが、バックアップコマンド(odbackupsys)・リストアコマンド(odrestoresys)を実行する際には、以下のどちらかの方法で拡張システム名を指定する必要があります。
コマンドの-Mオプション
バックアップコマンド(odbackupsys)・リストアコマンド(odrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。
環境変数“IS_SYSTEM”
環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。
なお、両方が指定されている場合には、コマンドの-Mオプションで指定したシステム名が有効になります。
また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、バックアップ・リストアが行われるCORBAサービスの資源ファイルは、以下のディレクトリ配下のファイルが対象となります。
/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNod/etc |
以下にバックアップ・リストア手順の例を示します。なお、バックアップ・リストアではホスト名およびポート番号の変更は行いません。デフォルトシステムのバックアップを行い、拡張システムへリストアを行う場合などで、ホスト名およびポート番号の変更を行う場合は、移出・移入手順の“C.3.2 CORBAサービス”を参照してください。
拡張システム(system1)のバックアップおよびリストアを行う場合(バックアップ資源格納パス:/backup)。
odbackupsysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをバックアップします。
odbackupsys -M system1 /backup |
odrestoresysコマンドを実行して、CORBAサービス資源ファイルをリストアします。
odrestoresys -M system1 -r /backup |
バックアップ・リストア手順の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。