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Interstage Application Server マルチシステム運用ガイド
FUJITSU Software

C.2.3 コンポーネントトランザクションサービス

  マルチシステムにおけるコンポーネントトランザクションサービス資源のバックアップ・リストアの手順について、デフォルトシステムと拡張システムの違いを説明します。
  拡張システムに対して、基本的な操作手順に違いはありませんが、バックアップコマンド(tdbackupsys)・リストアコマンド(tdrestoresys)を実行する際には、以下の方法で拡張システム名を指定する必要があります。

1)コマンドの-Mオプションで拡張システム名を指定する

  バックアップコマンド(tdbackupsys)・リストアコマンド(tdrestoresys)の-Mオプションで拡張システム名を指定します。

2)環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定する

  環境変数“IS_SYSTEM”で拡張システム名を指定します。

  なお、両方が指定されている場合には、1)の方法が有効になります。
  また、上記の方法で拡張システム名を指定した場合、バックアップ・リストアが行われるコンポーネントトランザクションサービスの資源ファイルは、以下のファイルが対象となります。

  コンポーネントトランザクションサービスのシステム環境定義
    /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNtd/etc/sysdef

  セットアップ情報
    /var/opt/FJSVisas/system/システム名/FSUNextp/システム名/def/* (注)

  ユーザ作成APM
    /opt/FSUNextp/bin/extp_apm*

(注)
  本ディレクトリは、Interstage動作環境定義の“TD path for system”の設定内容により可変となります。

  以下にバックアップ・リストア手順の例を示します。


  拡張システム(system1)のバックアップおよびリストアを行う場合(バックアップ資源格納パス:/backup)。

バックアップ方法

  tdbackupsysコマンドを実行して、コンポーネントトランザクションサービス資源ファイルをバックアップします。

  tdbackupsys -M system1 /backup

リストア方法

  tdrestoresysコマンドを実行して、コンポーネントトランザクションサービス資源ファイルをリストアします。

  tdrestoresys -M system1 /backup

  
  バックアップ・リストア手順の詳細については、“運用ガイド(基本編)”の“資源のバックアップとリストア”を参照してください。