性能監視ツールをマルチシステム環境で運用する場合、拡張システムに対する操作において、コマンドの実行時に、-Mオプションまたは環境変数IS_SYSTEMで、操作対象のシステムを指定する必要があります。
また、マルチシステム環境に対する性能監視操作時の注意点について、性能監視ツールの機能ごとに、以下に示します。
性能ログファイルへのログ出力機能
性能ログファイルへのログ出力機能をマルチシステム環境において使用する場合、システム単位に、独立した操作を行います。操作手順は、デフォルトシステム、拡張システム共に同じです。ただし、拡張システムでは、コマンドの実行時に、-Mオプションまたは環境変数IS_SYSTEMで、操作対象のシステムを指定する必要があります。また、拡張システムで採取した性能ログファイルについては、以下の点を考慮して運用してください。
性能ログファイルの出力先
性能ログファイルの出力先は、デフォルトシステムと拡張システムで以下のように設定されます(デフォルト設定時)。性能ログファイルの出力先は、ispmakeenvコマンドによりカストマイズ可能です。
デフォルトシステム
“/opt/FSUNtd/isp/log”
拡張システム
“/var/opt/FJSVisas/system/システム名/FJSVisas/var/isp/log”
性能ログファイル名
以下に、拡張システムにおける性能ログファイルの名前を示します。
“ispYYYYMMDD-システム名.log”
“YYYYMMDD”は、性能ログファイルの出力年月日を示します。
ネットワーク管理マネージャによる性能情報のリアルタイム監視機能(MIBによる監視)
ネットワーク管理マネージャを使用し、性能情報のリアルタイム性能監視を行う場合、ネットワーク管理マネージャより指定する性能監視対象のオブジェクト名(ispSumObjectName)に対する考慮が必要となります。
性能監視対象とするオブジェクトは、“ispSumObjectName”に表示されるオブジェクト名で選択します。“ispSumObjectName”に表示されるオブジェクト名は、デフォルトシステムと拡張システムで、以下のように表示されます。
デフォルトシステム
“オブジェクト名”の形式で表示されます。
拡張システム
“システム名-オブジェクト名”の形式で表示されます。