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Interstage Application Server ディレクトリサービス運用ガイド
FUJITSU Software

C.1.7 マスタサーバのリポジトリの設定変更

マスタサーバのリポジトリに、追加したスレーブサーバのリポジトリの情報を設定します。マスタサーバのマシンを使用して、以下の手順で行います。

(コマンドを使用する場合)
  1. マスタサーバであるマシンに接続します。
      

  2. リポジトリの環境定義をファイル(リポジトリ環境定義ファイル) に出力します。

    irepconfig print -R リポジトリ名 -o リポジトリ環境定義ファイル
  3. 手順2で作成したリポジトリ環境定義ファイルに以下の値を指定します。

    • 「operation_mode(運用形態の指定)」項目に「master」を指定します。

    • 「slave_info(レプリケーション先ホスト情報)」に、接続先スレーブサーバの情報を指定します。

      なお、レプリケーションをSSL通信でする場合は、“C.1.2 マスタサーバのSSL通信環境の構築”で作成したSSL環境を使用してください。

    マスタサーバの設定でスレーブサーバの情報(slave_host1)を追加する場合の、リポジトリ環境定義ファイルの定義例 (レプリケーション運用の定義以外は省略しています)

    # Replication Settings
    operation_mode: master
    slave_info: host=slave_host1 port=389 use_ssl=no binddn="cn=manager" bindpasswd_file="C:\myfolder\passwdfile"(*)

    (*)改行を入れないで1行で入力します。

  4. リポジトリの環境定義を変更します。

    irepconfig modify -R リポジトリ名 -f リポジトリ環境定義ファイル

      

  5. リポジトリを起動します。

      

(Interstage管理コンソールを使用する場合)
  1. 以下の[リポジトリ:状態]画面でマスタ運用を行うリポジトリをクリックしてください。

    • Interstage管理コンソール(スタンドアロン)の場合

      [システム] > [サービス] > [リポジトリ]

    • Interstage管理コンソール(管理サーバ)の場合

      [一括操作] > [Interstage管理コンソール] > [Interstage Application Server] > [セキュリティ]
       > [リポジトリ]

      

  2. [詳細設定[表示]]をクリックし、[レプリケーション定義]の[運用形態の指定]が“マスタで運用する”に設定されている場合は、手順3に進んでください。
    “マスタで運用する”に設定されていない場合は、“マスタで運用する”を選択します。新たに[レプリケーション先ホスト一覧]が表示されます。
      

  3. [追加]ボタンをクリックし、新たに表示される[レプリケーション先ホスト情報]の各項目に、追加するスレーブサーバのマシンの情報を設定して、[適用]ボタンをクリックします。なお、レプリケーションをSSL通信でする([SSLの使用]で“使用する”を選択した)場合は、[クライアント証明書の提示]に“提示する”を、[SSL定義]にマスタサーバのSSL通信環境の構築で定義したSSL定義を選択します。
      

  4. 設定変更を行ったリポジトリのチェックボックスをチェックし、[起動]ボタンをクリックして、リポジトリを起動してください。

  

参考

  • サイト証明書が登録されている状態で、[クライアント証明書の提示]を“提示しない”とした場合、SSL定義が不要になりますが、マスタサーバからスレーブサーバへすべてのサイト証明書が自動的に送信されます。セキュリティ面の配慮から、“提示する”を選択してください。

  • 適用には数秒から数分程度の時間が必要です。レプリケーション先への接続確認が含まれます。適用の時間はSSLの使用状態、ネットワーク環境、およびマシン性能により多少違います。