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Interstage Application Server/Interstage Web Server Express Java EE運用ガイド
FUJITSU Software

6.7.1 接続サービスに関するプロパティ

プロパティ

構成情報

設定値

省略値

コマンドでの設定
(値の範囲)

imqbrokerd

imqcmd

imq.<serviceName>.max_threads (注1)(注2)

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最大数を指定します。 (注3)

整数値

jms:
1000
admin:
10


(2~2147483647)

(注4)
(2~2147483647)

imq.<serviceName>.min_threads (注1)(注2)

指定された接続サービスのスレッドプールに保持するスレッドの最小数を指定します。

整数値

jms:
10
admin:
4


(0~2147483647)

(注5)
(0~2147483647)

imq.<serviceName>.threadpool_model (注1)

スレッドプール管理のスレッドモデルを指定します。

  • dedicated
    接続ごとに、受信用と送信用の2つの専用スレッドを使用します。

  • shared
    メッセージの送受信時に共有スレッドにより接続を処理します。

  • dedicated

  • shared

dedicated

×

imq.<serviceName>.tcp.port (注1)(注6)

指定された接続サービスのポート番号を指定します。

整数値

0 (注7)


(0~65535)

(注8)
(1~65535)

○:設定可能    △:別名で設定可能    ×:設定不可

1)

serviceNameには、接続サービスを表す以下の値を指定します。

  • admin

  • jms

接続サービスの詳細については、「2.19.4 接続サービス」を参照してください。

2)

max_threadsに設定する値は、min_threadsに設定する値以上の値を設定してください。

3)

以下の式で見積もって設定してください。

  • threadpool_modelがdedicatedの場合

    [serviceNameがjmsの場合]

    ( (1) + (2) + (3) + (4) + (5) ) × 2 以上
    (1) JMSを使用するIJServerクラスタのサーバーインスタンス数

    IJServerクラスタが複数ある場合は、IJServerクラスタごとの合計数です。

    (2) IJServerクラスタに配備されたMessage-driven Beanアプリケーション数×サーバーインスタンス数

    IJServerクラスタが複数ある場合は、IJServerクラスタごとの合計数です。

    (3) JMS接続ファクトリを参照するIJServerクラスタのサーバーインスタンス数 × JMS接続ファクトリに設定されている最大プールサイズ

    JMS接続ファクトリが複数存在する場合は、JMS接続ファクトリごとに算出した数の合計数です。

    (4) JMS接続ファクトリを参照するJMSクライアントアプリケーション数 × JMS接続ファクトリに設定されている最大プールサイズ

    JMS接続ファクトリが複数存在する場合は、JMS接続ファクトリごとに算出した数の合計数です。

    (5) JMS接続ファクトリを参照するJMSクライアントアプリケーション数

    上図の環境の場合、以下のように見積もってください。
    なお、JavaSE スタンドアロンの場合は、上図の「ACC」を「JavaSE スタンドアロンアプリケーション」に読み替えて見積もってください。

    (1)

    [IJServerクラスタA] サーバーインスタンス数:3
    [IJServerクラスタB] サーバーインスタンス数:2
    したがって、3 + 2 = 5

    (2)

    [IJServerクラスタA] Message-driven Beanアプリケーション数:2
    [IJServerクラスタA] サーバーインスタンス数:3
    [IJServerクラスタB] Message-driven Beanアプリケーション数:1
    [IJServerクラスタB] サーバーインスタンス数:2
    したがって、( 2 × 3 ) + ( 1 × 2 ) = 8

    (3)

    [JMS接続ファクトリQueueCF] 最大プールサイズ:32
    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するIJServerクラスタAのサーバーインスタンス数:3
    [JMS接続ファクトリTopicCF] 最大プールサイズ:16
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するIJServerクラスタBのサーバーインスタンス数:2
    したがって、( 3 × 32 ) + ( 2 × 16 ) = 128

    (4)

    [JMS接続ファクトリQueueCF] 最大プールサイズ:32
    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:1
    [JMS接続ファクトリTopicCF] 最大プールサイズ:16
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:3
    したがって、( 1 × 32 ) + ( 3 × 16 ) = 80

    (5)

    [JMS接続ファクトリQueueCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:1
    [JMS接続ファクトリTopicCF]参照するアプリケーションクライアントコンテナ数:3
    したがって、1 + 3 = 4


    上記の表より、imq.jms.max_threadsに設定する値は、以下の値となります。

    ( (1) + (2) + (3) + (4) + (5) ) × 2 = ( 5 + 8 + 128 + 80 + 4 ) × 2 = 450 以上

    [serviceNameがadminの場合]

    ( (1) + (2) ) × 2 以上

    (1) メッセージブローカを参照するサーバーインスタンス数

    (2) imqcmdコマンドの実行多重度


  • threadpool_modelがsharedの場合

    メッセージブローカ上で利用制限したいスレッドの最大数をadminサービス、jmsサービスごとに設定してください。

4)

imqcmdで設定する場合は、「-o maxThreads=設定値」を指定してください。

5)

imqcmdで設定する場合は、「-o minThreads=設定値」を指定してください。

注6)

adminサービスとjmsサービスに設定するポート番号は、それぞれ別のポート番号を指定してください。

7)

メッセージブローカ起動時に利用可能なポートを使用します。

8)

imqcmdで設定する場合は、「-o port=設定値」を指定してください。