■概要
configファイルは、OTSシステム起動時に反映される情報を管理している定義ファイルです。
注意
configファイルの修正を反映させるには、OTSシステムを再起動する必要があります。
本ファイルで編集した値をInterstage管理コンソールから参照するためには、Interstage管理コンソールを再起動する必要があります。Interstage管理コンソールの起動・停止方法は、“運用ガイド(基本編)”の“Interstage管理コンソールによるInterstage運用”-“Interstage管理コンソールの起動・停止”を参照してください。
■ファイル名
configファイルは、インストール時に、以下に格納されます。
(インストールパスはデフォルト)
C:\Interstage\ots\etc\config
(インストールパスはデフォルト)
/opt/FSUNots/etc/config
/opt/FJSVots/etc/config
■ファイル内情報
◆形式:
キー名=設定値
◆設定例
OBSERVE_CYCLE_TIME=6 (注) TRAN_TIME_OUT=300 2PC_TIME_OUT=60 COM_RETRY_TIME=2 (注) COM_RETRY_MAX=3 (注) RECOVER_RETRY_TIME=30 (注) RECOVER_RETRY_MAX=60 (注) RESOURCE_TRANMAX=5 OTS_TRACE_SIZE=4096 (注) RESOURCE_TRACE_SIZE=4096 (注) RECOVERY_TRACE_SIZE=4096 (注) OBSERVE_TRACE_SIZE=4096 (注) DATABASE_RETRY_TIME=5 (注) DATABASE_RETRY_MAX=5 (注) MEM_RETRY_TIME=5 (注) MEM_RETRY_MAX=5 (注) RSCSTOP_CHECK_COUNT=100 (注) OTS_VERSION=5 (注) JTS_VERSION=5 (注) TRACE_MODE=1 TRACE_LEVEL=1 JAVA_VERSION=14 PATH=C:\Interstage\JDK6\bin\java.exe....(Windows(R)の場合) PATH=/opt/FJSVawjbk/jdk6/bin/java.......(Solaris/Linuxの場合)
注)インストール時に作成されたconfigファイルには、該当項目は記載されていません。項目を指定すると、値は有効となりますが、省略値から変更しないことを推奨します。
ポイント
タイムアウトの詳細については、“OLTPサーバ運用ガイド”を参照してください。
configファイルの項目は、すべて省略可能です。省略時は、省略値が有効となります。
◆キー一覧
キー | 意味 |
---|---|
監視周期の指定 | |
トランザクションタイムアウト検出時間の指定 | |
フェーズ間タイムアウト検出時間の指定 | |
トランザクション処理エラー時のリトライ間隔指定 | |
トランザクション処理リトライ上限回数の指定 | |
OTSシステムリカバリ処理リトライ間隔指定 | |
OTSシステムリカバリ処理リトライ上限回数の指定 | |
1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度 | |
OTSシステムのトレースログサイズ指定 | |
リソース管理プログラムのトレースログサイズ指定 | |
リカバリプロセスのトレースログサイズ指定 | |
監視プロセスのトレースログサイズ指定 | |
データベースシステムアクセスのリトライ間隔指定 | |
データベースシステムアクセスのリトライ上限回数指定 | |
OTSシステム処理中のエラーでのリトライ間隔指定 | |
OTSシステム処理中のエラーでのリトライ上限回数指定 | |
通常停止からのトランザクション待ち合わせ回数指定 | |
OTSのバージョン | |
JTSのバージョン | |
JDK/JREのバージョン | |
JDK/JREのパス | |
トレースの出力形式 | |
トレースの出力レベル |
◆キー詳細
OTSシステムが監視を実施する周期(秒単位)を指定します。以下の点に注意して設定してください。
本値に小さい値を設定すると、頻繁に監視が行われるため、システムのパフォーマンスが低下します。
本値に大きい値を設定すると、監視の間隔が長くなるため、異常の検出が遅くなります。
指定可能な範囲は、1~60です。省略値は、5です。
データベース連携サービスがトランザクションタイムアウト(beginからcommitまで)を検出する時間(秒単位)を指定します。アプリケーションにおいてset_timeoutメソッドでタイムアウト時間を設定した場合は、アプリケーションの設定が有効となります。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、300です。
OTSシステムがトランザクションの2PC(2フェーズコミット)で、リソース管理プログラムにおいて1フェーズと2フェーズ間のタイムアウトを検出する時間(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、60です。
注意
CORBAサービスのクライアント側の無通信監視時間(CORBAサービスの動作環境ファイルのパラメタ“period_client_idle_con_timeout”の設定値×5)が“0”ではない場合、本値にはこの値よりも小さい値を設定してください。
トランザクション処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、2です。
トランザクション処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、3です。
OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、30です。
OTSシステムのリカバリ処理で通信異常などのエラーが発生した場合に、その通信をリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、60です。
1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。
ポイント
OTSシステムのスレッド多重度と1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度は、以下の関係を保つように設定してください。
OTSシステムのスレッド多重度 =< 1リソース管理プログラムのトランザクションの最大多重度
OTSシステムのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。
リソース管理プログラムのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。
リカバリプロセスのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096(Kバイト)です。
監視プロセスのトレースログサイズ(Kバイト単位)を指定します。
指定可能な範囲は、128~2147483647です。省略値は、4096です。
OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライ間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、5です。
OTSシステムでのデータベースシステムへのアクセス時に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合にリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。
OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合のリトライ間隔(秒単位)を指定します。
指定可能な範囲は、1~600です。省略値は、5です。
OTSシステムの処理中に、メモリ資源不足などのリトライ可能なエラーが発生した場合にリトライする上限回数を指定します。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、5です。
トランザクション処理中にリソース管理プログラムを通常停止し、トランザクション完了をOBSERVE_CYCLE_TIMEの監視同期に合わせた待合せ回数を指定します。
OBSERVE_CYCLE_TIME × RSCSTOP_CHECK_COUNT秒間、トランザクションの完了を待ち合わせ、時間内に完了しない場合は、リソース管理プログラムの停止を通常停止から強制停止に切り替えます。
指定可能な範囲は、1~2147483647です。省略値は、100です。
OTSのバージョンを指定します。通常、変更しないでください。
省略値は、5です。
JTSのバージョンです。通常、変更しないでください。
省略値は、5です。
JTS用リソース管理プログラムが利用するJavaのバージョンです。14を指定します。
省略値は、14です。
JTS用リソース管理プログラムが利用するjavaコマンドへのパスをフルパスで指定します。java実行体を含めるパスを指定してください。
初期値は、JDK/JRE 6のバージョンに対応したパスです。通常、変更しないでください。
注意
JTS用のリソース管理プログラムを利用する場合は、必ず指定してください。
Interstage Application Serverに同梱されているJDK/JREのパスを指定してください。
JTSを利用した環境で出力されるトレースの出力形式を、以下から選択して指定します。
異常発生時に、OTSのインストールパス/var配下にトレースファイルを出力する場合:“1”
注)通常、“1”を選択してください。
システムの状態に関係なく、常時、OTSのインストールパス/var配下にトレースファイルを出力する場合:“2”
注)常時出力されるため、ファイルサイズに注意してください。
トレースファイルを出力しない場合:“3”
JTSを利用した環境で出力されるトレースのモードを、“1”から“5”までの数値で指定します。数値が大きいほど、詳細なトレース情報を出力します。
通常運用時は、“1”が指定されます。パフォーマンスに影響があるため、通常、変更しないでください。