■概要
configファイルは、CORBAサービスの各種動作環境に関する定義が格納されたファイルです。
■ファイル名
C:\Interstage\ODWIN\etc\config (インストールパスはデフォルト)
Solarisサーバ:
/etc/opt/FSUNod/config (インストールパスはデフォルト)
Windows(R)クライアント:
C:\Interstage\ODWIN\etc\config (インストールパスはデフォルト)
Linuxサーバ:
/etc/opt/FJSVod/config (インストールパスはデフォルト)
Windows(R)クライアント:
C:\Interstage\ODWIN\etc\config (インストールパスはデフォルト)
■ファイル内情報
configファイルは、以下の形式で値を設定します。
◆形式:
パラメタ名 = 設定値
半角のシャープ(#)を行の先頭に指定した場合は、その行はコメントとして扱われます。また、空行は解析時に無視されます。
# コメント
◆記述例:
# comment
period_receive_timeout = 72
◆パラメタ:
以下の動作環境について、パラメタ設定値を変更することができます。
パラメタ値を変更した場合、次回のCORBAサービス起動時より有効となります。
configファイル内に日本語は記載できません。
下表に記載していないパラメタは初期値を変更しないでください。
備考欄に“必須パラメタ”と記載されているパラメタは省略することはできません。(Solaris版および Linux版には必須パラメタはありません)
数値を指定するパラメタ(period_receive_timeout等)に数値以外の文字列(“abc”など)を指定した場合、“0”が設定されたものとして扱われます。
◆ホスト情報に関する動作環境
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
IIOP_hostname | - | マシンにIPアドレス(またはホスト名)が複数設定されている場合に、CORBAサーバアプリケーションで使用するIPアドレスを限定した運用を行う場合に設定します。 | サーバ機能のみ有効。 |
- | |||
- | |||
8002 | CORBAサービスが使用するポート番号。 | (注4) | |
- | |||
- |
注1)
Interstage Web Server Expressでは指定不可。
注2)
例えばLANカードが複数装着されたマシンにおいて、1つのLANカードからのみ接続要求を受け付けることができます。
ホスト名が指定された場合はIP-versionの値に従って名前解決が行われます。
IP-versionがv4-dualの場合はIPv4での名前解決が優先的に行われます。
IP-versionがv6の場合はIPv6での名前解決が優先的に行われます。
Windows版においてリンクローカルのIPv6アドレスを指定する場合はscope-idも記載する必要があります。(例: fe80::1234:5678:9abc:def0%4)
注3)
必要のない限り本パラメタを設定しないでください。注2)に記述されているような特殊用途以外では設定する必要はありません。誤ったホスト名を設定するとInterstageの起動が失敗します。
また、“localhost”を設定すると“127.0.0.1”(IPv4環境の場合)のみでバインドが行われ、他ホストからのリクエストが受け付けられなくなりますので“localhost”と設定しないで下さい。“127.0.0.1”(IPv4環境の場合)のIPアドレスで定義されているホスト名を設定した場合も同様に他ホストからのリクエストが受け付けられなくなります。
LinuxではOSインストール直後の状態では自ホスト名に対するIPアドレスが127.0.0.1に設定されており、自ホスト名をIIOP_hostnameに設定すると他ホストからの接続を受け付けることができなくなります。
注4)
Windowsの場合、必須パラメタです。
Solaris、Linuxの場合、この値が無効になると/etc/servicesの設定値が有効になります。
◆ネットワーク環境に関する動作環境
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
con_accept | all |
| サーバ機能のみ有効。 |
all | |||
all, localhost | |||
IP-version | v4-dual | 運用するIPバージョンを設定します。
IPv6に対応していない環境で“v4-dual”もしくは“v6”を指定した場合、“v4”が設定されます。 |
|
v4-dual | |||
v4, v4-dual, v6 | |||
30 | ソケットに対する読み込みの待機時間。 |
| |
30 | |||
0~100000000 | |||
30 | ソケットに対する書き込みの待機時間。 |
| |
30 | |||
0~100000000 | |||
tcp_nodelay | no | TCP_NODELAY機能を有効にするか無効にするかを設定します。
Nagleアルゴリズムが有効の場合、送信データのバッファリングを行うためネットワーク使用効率が上がります。Nagleアルゴリズムを無効にした場合、送信データのバッファリングを行わないためネットワーク使用効率が下がり通信全体の性能が下がる可能性がありますが、データの送受信に発生するタイムラグが減少し、応答性能が向上する場合があります。 |
|
no | |||
yes, no |
注)
Interstage Web Server Expressでは初期値から変更しないでください。
◆アプリケーション資源に関する動作環境(プロセス/スレッド多重度、使用コネクション数など)
これらのパラメタに実際に指定可能な値はOSの資源によって制限されます。
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
512 (注8) | サーバアプリケーションのリクエスト実行用スレッド(またはプロセス)の最大数。 | サーバ機能のみ有効。 | |
256 | |||
16~1000000 | |||
max_IIOP_local_init_con | 256 | クライアントアプリケーションが使用するサーバホストへのコネクションの最大値。 | ポイント参照 |
256 | |||
1~1000000 | |||
max_IIOP_local_init_requests | 4096 | クライアントアプリケーションが同時に送信できるリクエスト数の最大値。 |
|
4096 | |||
1~1000000 | |||
8 (注8) | クライアントアプリケーションと確立できる接続の最大値。 | サーバ機能のみ有効。 | |
8 | |||
1~500000 | |||
limit_of_max_IIOP_resp_con | 0 (意味参照) | max_IIOP_resp_conの自動拡張の最大値。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 | |||
max_IIOP_resp_con_extend_number | 0 (意味参照) | max_IIOP_resp_conの自動拡張の拡張数。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 | |||
max_IIOP_resp_requests | 128 (注8) | サーバホストにおいて同時に受信できるリクエスト数の最大値。 | サーバ機能のみ有効。 |
128 | |||
1~500000 | |||
limit_of_max_IIOP_resp_requests | 0 (意味参照) | max_IIOP_resp_requestsの自動拡張の最大値。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 | |||
max_IIOP_resp_requests_extend_number | 0 (意味参照) | max_IIOP_resp_requestsの自動拡張の拡張数。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 | |||
20 (注8) | 最大プロセス数。(起動クライアント + サーバ数) | サーバ機能のみ有効。 | |
16 | |||
1~1000000 | |||
512 | インプリメンテーションリポジトリの最大登録数。 | サーバ機能のみ有効。 | |
256 | |||
100~1000000 | |||
0 (意味参照) | CORBAサービスのキュー制御で使用するデフォルトバッファのバッファ数を指定します。 | サーバ機能のみ有効。 | |
0 (意味参照) | |||
0~500000 (注10) | |||
limit_of_number_of_common_buffer | 0 (意味参照) | number_of_common_bufferの自動拡張の最大値。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 (注10) | |||
number_of_common_buffer_extend_number | 0 (意味参照) | number_of_common_bufferの自動拡張の拡張数。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 | |||
max_bind_instances | 0 (意味参照) | CORBAサービスに登録可能な「サーバプロセスとオブジェクトのバインド関係」の数。 | サーバ機能のみ有効。 |
0 (意味参照) | |||
0~1000000 |
注1)
Interstage Web Server Expressでは指定不可。
注2)
Interstage Web Server Expressでは初期値から変更しないでください。
注3)
設定値の目安:
登録アプリケーション数(*1) × プロセス最大多重度(*2) × スレッド最大多重度(*3)+ 接続クライアント数(*4) + 64
登録アプリケーション数(*1) × プロセス最大多重度(*2) × スレッド最大多重度(*3)+ 接続クライアント数(*4) + 172
*1) OD_impl_instコマンドで登録したアプリケーション数
*2) OD_impl_instコマンドで指定するproc_conc_max値
*3) OD_impl_instコマンドで指定するthr_conc_maximum値
*4) isgendefコマンドのscale-valueに対応した接続クライアント数
注4)
サーバ機能では、本パラメタの設定値および実際の消費量をodprtcurparamコマンドにより確認することができます。
初期値より増加させる場合、システム資源(共用メモリなど)のチューニングが必要です。詳細については、“3.1.1 CORBAサービスのシステム資源の設定”を参照してください。
また、Linuxの場合は、bashまたはボーンシェルの場合はulimitコマンドを、Cシェルの場合はlimitコマンドを使用して、ファイルディスクリプタ数を“max_IIOP_resp_con値 + max_processes値”だけ拡張してからCORBAサービスおよびCORBAアプリケーションを起動してください。
注5)
CORBAサービスのプロセス(CORBAサービス、ネーミングサービス、インタフェースリポジトリサーバ、インタフェースリポジトリキャッシュサーバ)も含みます。見積もりを行う場合、Interstageのサービスの使用分(20)にアプリケーション使用分を加算してください。
CORBAサービスのコマンドも含みます。コマンドを同時に複数起動する場合は、その数を加算してください。
注6)
自動拡張について
自動拡張を行うパラメタについてはlimit_of_[パラメタ名]というパラメタと[パラメタ名]_extend_numberというパラメタが存在します。例えば、max_IIOP_resp_conというパラメタについてはlimit_of_max_IIOP_resp_con・max_IIOP_resp_con_extend_numberが存在します。
そして、各パラメタは初期値を[パラメタ名]、最大値をlimit_of_[パラメタ名]として、[パラメタ名]_extend_number分割で必要に応じて拡張を行います。
以下に例を示します。
---------------------------------------------------------------------
max_IIOP_resp_con = 100
limit_of_max_IIOP_resp_con = 140
max_IIOP_resp_con_extend_number = 2
---------------------------------------------------------------------
上記のパラメタの場合、max_IIOP_resp_conは初期値を100として、120、140と最大2回の拡張を行います。
なお、isconfig.xmlファイルの定義項目AutoConfigurationModeにMANUALを指定した場合、自動拡張に関するパラメタは無視され拡張は行いません。isconfig.xmlについての詳細に関しては“運用ガイド(基本編)”を参照してください。
注7)
一度の拡張処理で増加できるサイズは初期値のサイズに制限されます。
一度の拡張サイズが初期値のサイズを超える拡張を行う設定がされた場合、拡張数は0が設定された場合と同様の値に補正されます。
また、自動拡張の最大値と初期値との差分よりも拡張数が大きい場合は、拡張数は自動拡張の最大値と初期値との差分の値に補正されます。
---------------------------------------------------------------------
max_IIOP_resp_con = 100
limit_of_max_IIOP_resp_con = 300
max_IIOP_resp_con_extend_number = 1
---------------------------------------------------------------------
上記のパラメタの場合、max_IIOP_resp_con_extend_numberは2に補正されます。
注8)
以下の場合は初期値が異なります。
Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Editionの場合。
Interstage Web Server Expressでは初期値に変更はありません。
Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Editionで標準インストール・カスタムインストール・GUIインストーラを使用したインストールを行った場合(pkgaddコマンドによるインストールを行わない場合)。
Interstage Application Server Enterprise Editionの拡張システムおよびInterstage Web Server Expressでは初期値に変更はありません。
Interstage Application Server Enterprise Edition/Standard-J Editionで標準インストール・カスタムインストール・GUIインストーラを使用したインストールを行った場合(rpmコマンドによるインストールを行わない場合)。
Interstage Web Server Expressでは初期値に変更はありません。
初期値は以下のように変更されています。
パラメタ名 | 初期値 |
max_IIOP_resp_con | 512 |
max_IIOP_resp_requests | 2048 |
max_processes | 512 |
max_exec_instance | 16384 |
注9)
C++のCORBAアプリケーションがCORBA::ORB::bind_object関数を発行して登録するオブジェクト数と別JavaVMから呼び出されるEJBアプリケーションについてSession BeanとEntity BeanのEJB objectのインスタンス数の加算値よりも大きな値を設定してください。
注10)
number_of_common_bufferとlimit_of_number_of_common_bufferの設定可能な値は65535が最大値になります。
number_of_common_bufferとlimit_of_number_of_common_bufferの設定可能な値はSEMVMXのOS実装値(32767)が最大値になります。
なお、number_of_common_bufferとlimit_of_number_of_common_bufferの設定を省略した場合は、max_IIOP_resp_requestsとlimit_of_max_IIOP_resp_requestsの値から求まる各パラメタの値が設定可能な最大値を超過しないか確認をお願いします。
注11)
以下に示すOSでは、"max_IIOP_resp_con"の最大値がOSの仕様により制限されます。
Red Hat Enterprise Linux 5以前
65520
Solaris
システムパラメタのsemmslまたは、process.max-sem-nsemsの最大値に制限されます。
システムパラメタの最大値は、Solarisのドキュメントを参照してください。
注12)
OSのメモリ使用状況によっては、指定可能範囲であってもod10730メッセージが出力される場合があります。
od10730メッセージが出力された場合、以下の対処を行ってください。
Interstage起動時
Interstageを再度起動してください。
CORBAアプリケーション運用時
CORBAサーバアプリケーションへ再接続してください。
CORBAサービスは、サーバアプリケーションが動作しているマシンごとに1つのコネクションを使用します。
max_IIOP_local_init_conは、各アプリケーションが使用するサーバホストへのコネクション数の最大値を指定します。
max_IIOP_resp_conは、各ホストで使用するアプリケーション間のコネクション数を指定します。
原則として、アプリケーション間のコネクションはクライアントアプリケーションのプロセス単位に生成されます。例えば、クライアントアプリケーションから1つのサーバアプリケーションに複数のリクエストが同時に発行されても、コネクション数は1になります。
SSL連携機能を使用する場合、SSL接続のコネクションとSSL接続でないコネクションは別コネクションとして数える必要があります。例えば、クライアントアプリケーションから、1つのサーバマシンにSSL接続のコネクションとSSL接続でないコネクションを使用した場合、コネクション数は2になります。
なお、以下の場合にはコネクションを使用するので必要に応じて加算する必要があります。
CORBAサービスのコマンド実行時は1コネクション使用します。コマンドを同時に複数起動する場合は、その数を加算して指定しておいてください。
インタフェースリポジトリ動作時は、1コネクションを使用します。
ロードバランス機能の動作時は、ネーミングサービスおよびロードバランス機能はそれぞれをサーバとしたクライアントとして動作するため、2コネクションを使用します。
インタフェースリポジトリ、ネーミングサービス、ロードバランス機能などの各サービスはサーバアプリケーションです。そのため、ネーミングサービスへ参照、登録などのリクエストを発行すると1コネクションを使用します。他ホスト上のインタフェースリポジトリ、ネーミングサービスを参照する設定の場合は、参照先ホストのIIOP_resp_conが1消費されます。
例えばTYPE3 EJBで初期化したホスト上でネーミングサービスへアクセスするアプリケーションを起動すると、ネーミングサービスが起動しているホスト上のIIOP_resp_con資源が1消費されることになります。
以下に、各パラメタのコネクション数のカウント方法を示します。
max_IIOP_local_init_con:
クライアントアプリケーションが動作しているホスト上で、クライアントアプリケーション(プロセス単位)からサーバアプリケーション(ホスト単位)へのコネクション数の最大値を指定します。
設定値の目安(インタフェースリポジトリ動作時):
max_IIOP_local_init_con =
[1つのクライアントアプリケーションが接続するサーバホスト数の最大値]と
256のうちの最大値
設定値の目安(インタフェースリポジトリ動作時、SSL連携機能を使用):
max_IIOP_local_init_con =
[1つのクライアントアプリケーションが接続するサーバホスト数の最大値×2]と
256のうちの最大値
max_IIOP_resp_con:
サーバアプリケーションが動作しているホスト上で、接続するクライアントアプリケーションのプロセス数の合計を指定します。同一ホスト上でクライアントアプリケーションとサーバアプリケーションが接続する場合も、そのコネクション数を加算する必要があります。
設定値の目安(インタフェースリポジトリ動作時):
max_IIOP_resp_con =
接続するクライアントアプリケーションのプロセス数 + 2
設定値の目安(インタフェースリポジトリ動作時、SSL連携機能を使用):
max_IIOP_resp_con =
(接続するクライアントアプリケーションのプロセス数 × 2) + 2
CORBAサービスでは、クライアントアプリケーションが同時に送信するリクエスト数に応じてmax_IIOP_local_init_requestsを設定する必要があります。また、サーバアプリケーションが同時に受信するリクエスト数に応じてmax_IIOP_resp_requestsを設定する必要があります。
max_IIOP_local_init_requests:
クライアントアプリケーションが同時に送信できるリクエスト数の最大値を指定します。下の図ではクライアントアプリケーション1が5個のリクエストを同時に送信し、アプリケーション2が1個のリクエストを同時に送信しています。このため、max_IIOP_local_init_requestsは5以上の値を設定する必要があります。
ただし、算出された値が4096以下の場合は初期値の4096のままで問題ありません。この例では4096に満たないのでmax_IIOP_local_init_requestsはデフォルトの4096から変更の必要はありません。
max_IIOP_resp_requests:
CORBAサーバアプリケーションが同時に受信できるリクエスト数の最大値を指定します。
それぞれのクライアントマシンから発行されたリクエストがサーバマシンに到達し、CORBAサーバアプリケーションで同時に処理される数になるので、個々のクライアントマシンから同時に発行されるリクエストの合計値を見積もる必要があります。
下の図ではそれぞれのクライアントマシンから発行されたリクエストが同時に9個サーバマシンに到達しているので、max_IIOP_resp_requestsには9以上を設定する必要があります。
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
period_client_idle_con_timeout | 96 (480秒) | クライアントにおける、無通信状態(サーバへのリクエスト送信なし)の監視時間(リクエスト返信完了後のコネクション維持時間)。 |
|
96 (480秒) | |||
0~20000000 | |||
120 (600秒) | サーバにおける、無通信状態(クライアントからのリクエスト送信なし)の監視時間(リクエスト返信完了後のコネクション維持時間)。 | サーバ機能のみ有効。 | |
1 (5秒) | |||
0~20000000 | |||
72 (360秒) | クライアントにおける、リクエスト送信から返信までの待機時間。この時間を超えてもサーバからの返信がない場合、クライアントにタイムアウトが通知されます。 |
| |
72 (360秒) | |||
0~20000000 | |||
120 (600秒) (注2) | Persistentタイプ以外のサーバアプリケーションとその他のアプリケーションで意味が異なります。 | サーバ機能のみ有効。 | |
120 (600秒) | |||
1~20000000 |
注1)
Interstage Web Server Expressでは初期値から変更しないでください。
注2)
初期値より減少させた場合は、インタフェースリポジトリの起動に失敗することがあります。
注3)
次回リクエスト送信時にサーバとのコネクションの再接続を行います。
なお、クライアントアプリケーションがプロセスモードの場合は、時間超過のタイミングではコネクション切断は行わず、次回リクエスト送信時にサーバとのコネクションの切断・再接続を行います。
注4)
サーバ側の無通信監視時間超過によるコネクション切断のタイミングでクライアントがリクエストを発行すると、クライアントに通信異常が通知される場合があります。この問題を回避するためには、クライアント側のperiod_client_idle_con_timeoutにサーバ側のperiod_idle_con_timeoutよりも小さな値を設定してください。
タイムアウト時間は、連携するアプリケーションに適用されるタイムアウト時間を考慮して設定する必要があります。詳細は“OLTPサーバ運用ガイド”(Interstage Application Server Enterprise Editionで提供)の“CORBAアプリケーション運用時のタイマ監視”を参照してください。
◆セキュリティ機能に関する動作環境(アプリケーション間通信)
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
http_proxy | proxy_host | HTTPプロキシサーバのホスト名。 | (注1) (注2) |
null | |||
- | |||
http_proxy_port | 8080 | HTTPプロキシサーバのポート番号。 | (注1) (注2) |
0 | |||
- | |||
http_proxy_use | no | HTTPプロキシサーバの使用を指定。
| (注1) (注2) |
no | |||
yes, no | |||
UNO_IIOP_ssl_use | no | SSL連携の有効/無効を選択。
| (注3) |
no | |||
yes, no | |||
UNO_IIOP_ssl_port | 4433 | SSL連携で使用するポート番号。 |
|
4433 | |||
- |
注1)
Interstage Web Server Expressでは初期値から変更しないでください。
注2)
プレインストール型ランタイム(Portable-ORB以外の実行環境)でHTTPプロキシサーバを経由してHTTPトンネリングを使用する場合に指定します。http_proxy、http_proxy_portは、“http_proxy_use=yes”のときに有効であり、Webブラウザで使用しているHTTPプロキシサーバのホスト名とポート番号を指定します。
注3)
SSL接続のコネクションとSSL接続でないコネクションは別コネクションとして数える必要があります。max_IIOP_resp_con、max_IIOP_local_init_conパラメタを見積もる際には注意してください。
◆セキュリティ機能に関する動作環境(CORBAサービス資源)
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
iss_use | no | CORBAサービス資源のセキュリティ強化機能の有効/無効を指定。“yes”を指定すると、CORBAアプリケーションはiss_groupのグループに属するユーザ(またはroot)のみが起動可能となります。 | (注1) (注2) |
no | |||
yes, no | |||
iss_group | root(0) | CORBAサービス資源のセキュリティ強化機能有効時(iss_use=yes指定)のアプリケーション動作のグループIDを指定します。 | (注1) (注2) (注3) (注4) |
root(0) | |||
- |
注1)
インストール時のセキュリティ設定として“強化セキュリティモード”を選択した場合、初期値は以下のように変更されています。
パラメタ名 | 初期値 |
iss_use | yes |
iss_group | インストール時に指定した“Interstage運用グループ名” |
注2)
CORBAサービス資源のセキュリティ強化機能に関する設定を変更する場合、issetsecuritymodeコマンドの使用を推奨します。詳細は“セキュリティシステム運用ガイド”の“共通の対策”および“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“issetsecuritymode”を参照してください。
注3)
すでにシステムに登録されているグループを指定してください。
なお、指定したグループのエントリ情報の取得処理が行われます。また、指定した値に関わらず、sysとotherグループのエントリ情報の取得処理も行われます。このとき、OSの設定(nsswitch.conf)によってはLDAP等と通信する場合もあります。詳細はOSのマニュアルを参照してください。
注4)
CORBAアプリケーションの実行は、iss_groupに指定したグループに属するユーザまたはrootに限定され、他の一般ユーザは実行できなくなりますので、アプリケーションの実行ユーザに注意してください(“リファレンスマニュアル(コマンド編)”の“OD_impl_inst”を参照)。
◆コード変換機能に関する動作環境
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
undefined_char_conversion | single | 未定義文字をコード変換した場合の動作を設定します。
| (注2) |
single | |||
single, multi, fail |
注1)
文字コードがUNICODEまたはUTF8の場合は、“multi”を指定した場合と同様に全角の未定義文字は全角のアンダースコアに変換します。
注2)
クライアントおよびサーバの両方で設定してください。コード変換機能の詳細については“OLTPサーバ運用ガイド”の“コード変換”を参照してください。
◆保守機能に関する動作環境
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
access_log_policy | start | CORBAサービス起動時のアクセスログの採取/非採取の状態。
| サーバ機能のみ有効 |
start | |||
start, standby | |||
access_log_size | 3000000 | アクセスログファイルの最大サイズ。(バイト単位) | サーバ機能のみ有効 |
3000000 | |||
1~2147483647 | |||
access_log_level | send_stex: | アクセスログ採取レベルのキーワードを連結して指定。 | サーバ機能のみ有効 |
send_stex: | |||
- | |||
error_log_policy | start | CORBAサービス起動時のエラーログの採取/非採取の状態。
| (注1) |
start | |||
start, standby | |||
error_log_size | 3000000 | エラーログファイルの最大サイズ。(バイト単位) | (注1) |
3000000 | |||
1~2147483647 | |||
info_log_policy | start | CORBAサービス起動時のインフォメーションログの採取/非採取の状態。
| (注1) |
start | |||
start, standby | |||
info_log_size | 3000000 | インフォメーションログファイルの最大サイズ。(バイト単位) | (注1) |
3000000 | |||
1~2147483647 | |||
logging | no | 内部ログの採取を指定。
| (注3) |
no | |||
yes, no | |||
log_file_size | 10000000 | 内部ログのファイルサイズの上限値。(バイト単位) | (注3) |
-1 | |||
4096~2147483647 | |||
process_log_policy | start | CORBAサービス起動時のプロセスログの採取/非採取の状態。
| (注1) |
start | |||
start, standby | |||
process_log_size | 3000000 | プロセスログファイルの最大サイズ。(バイト単位) | (注1) |
3000000 | |||
1~2147483647 | |||
log_file_path | - | ログファイルの出力先を絶対パスで指定します。本パラメタで指定したパスには、以下のログファイルが出力されます。
本パラメタで指定したパスが存在しなかった場合、CORBAサービスの起動に失敗します。 | (注1) (注3) (注4) |
- | |||
- | |||
snap_size | 40000 | スナップショットサイズの上限値。(バイト単位) | サーバ機能のみ有効 |
40000 | |||
1024~2147483647 | |||
snap_use | yes | スナップショットの採取を指定。
| サーバ機能のみ有効 |
yes | |||
yes, no | |||
trace_file_synch_level | stop | トレースファイルへの出力タイミングを指定。複数指定可能(セパレータは“&”)。
| サーバ機能のみ有効 |
stop | |||
- | |||
trace_size_per_process | 10000 | プロセスごとのトレース情報サイズの最大値(バイト単位)。 | サーバ機能のみ有効 |
10000 | |||
1024~100000000 | |||
trace_size_of_daemon | 0 | CORBAサービスのデーモンプロセスに対するトレース情報サイズの最大値(バイト単位)。 |
|
0 | |||
0, 1024~100000000 | |||
trace_use | yes | トレース情報の採取を指定
| サーバ機能のみ有効 |
yes | |||
yes, no |
注1)
アクセスログ・プロセスログ・エラーログ・インフォメーションログは、“log_file_path”で指定したパスに採取されます。“log_file_path”を指定しなかった場合は、以下のパスに採取されます。
また、ディスク領域として、以下のログファイルサイズの合計分が必要となります。
ログファイル格納パス
C:\Interstage\ODWIN\var 配下 (インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FSUNod 配下 (インストールパスはデフォルト)
/var/opt/FJSVod 配下
ログファイル名とファイルサイズ
ログ名 | ログファイル名 | ログファイルサイズ |
---|---|---|
アクセスログ | accesslog | access_log_size×2 |
プロセスログ | proclog | process_log_size×2 |
プロセスログ | proclogcl | process_log_size×2 |
エラーログ | errlog | error_log_size×2 |
エラーログ | errlogcl | error_log_size×2 |
インフォメーションログ | infolog | info_log_size×2 |
インフォメーションログ | infologcl | info_log_size×2 |
以下のログファイルを採取するためには、ログファイル格納パスに、管理者権限グループに対する書き込みのアクセス許可が必要です。
アクセスログ
プロセスログ(サーバ用ライブラリをリンクしている場合)
エラーログ(サーバ用ライブラリをリンクしている場合)
インフォメーションログ(サーバ用ライブラリをリンクしている場合)
また、以下のログファイルを採取するためには、ログファイル格納パスに、クライアントアプリケーションを実行するユーザが所属しているグループに対する書き込みのアクセス許可が必要です。
プロセスログ(クライアント用ライブラリをリンクしている場合)
エラーログ(クライアント用ライブラリをリンクしている場合)
インフォメーションログ(クライアント用ライブラリをリンクしている場合)
上記のアクセス許可がない場合はログファイルの出力に失敗しますが、この際、特にエラーメッセージなどが表示されない場合があります。このため、ログファイルを採取する際には、運用前にログファイル格納パスのアクセス許可が正しく設定されているか確認してください。
注2)
access_log_level(アクセスログ採取レベル)に指定可能なキーワードは、“トラブルシューティング集”の“障害調査資料の採取”-“CORBAサービスのログ情報の採取”を参照してください。
注3)
“logging=yes”を指定した場合、内部ログファイルへの出力処理に時間を要するため、CORBAサービスの性能が劣化し、CORBAアプリケーションのレスポンス性能が低下します。また、インタフェースリポジトリやネーミングサービスの起動に時間がかかります。
なお、インタフェースリポジトリおよびネーミングサービスの起動に1分以上かかった場合、Interstageの起動に失敗しますので注意してください。“logging=yes”を指定してInterstageの起動に失敗した場合は、“トラブルシューティング集”の“Interstageの起動/停止時の異常”を参照して対処を実施してください。
“logging=yes”を指定した場合、内部ログは“log_file_path”で指定したパスに採取されます。“log_file_path”を指定しなかった場合は、以下のパスに出力されます。ファイル名は“log_file_path”の指定にかかわらず共通です。
パス: C:\Interstage\ODWIN\var
ファイル名:
・log (log.old)
・アプリケーションごとのappNNNN.log(appNNNN.old) (NNNNは英数字)
パス: /var/opt/FSUNod
ファイル名: /log (log.old)
パス: /var/opt/FJSVod
ファイル名: /log (log.old)
プレインストール型Javaライブラリ使用時は、上記に加えて、以下のファイルに出力されます。“log_file_path”の値は影響しません。
ユーザ作業ディレクトリ(Java VMのシステムプロパティのuser.dirの指す位置)配下
JVxxxxxxxxxx.log (xxxxxxxxxxは数字)
アプレット運用の場合、user.dirはJava VMの起動オプションで変更可能です。
注4)
マルチシステムを使用する場合、デフォルトシステムとマルチシステムで同じ値を指定しないでください。ログファイルが正常に出力されない場合があります。
注5)
Interstage Web Server Expressでは、初期値より大きい値は指定しないでください。
◆旧バーションの互換に関する動作環境
パラメタ名 | 初期値 | 意味 | 備考 |
---|---|---|---|
省略値 | |||
指定範囲 | |||
msg_output_compatible | no | 以下のメッセージの出力有無を指定します。システムログに以下のメッセージを出力する場合は、メッセージ番号を指定します。複数指定する場合は、アンパサンド(&)で区切って指定します。以下のメッセージを出力しない場合は、“no”を指定します。
|
|
no | |||
od10301, od10605, od10924, od10925, od10926, od10941, od11101, od60003, no |