ページの先頭行へ戻る
Interstage Application Server 入門ガイド
FUJITSU Software

1.1.4 安全なシステム構築

業務システムのセキュリティ強化と操作性、運用性を兼ね備えた運用環境を実現します。難しい設定をしなくてもインストール直後からセキュアなシステムを構築でき、情報漏洩や第三者機関によるセキュリティ監査にも対応できます。


1.1.4.1 セキュアな運用環境

インストールと同時にセキュアな運用環境を構築できます。業務のすべてのリソースへの適切なアクセス許可設定や、運用操作者の限定、運用にともなう通信の暗号化適用などがインストール直後から利用可能です。業務運用に対する不当なアクセス・通信傍受などのセキュリティ脅威から情報を保護し、安全な業務システムをスピーディーに構築できます。


1.1.4.2 不正アクセスから資産を保護

SSL3.0のクライアント・サーバ認証と暗号化機能、日本ベリサイン株式会社等の証明書を使用したSSL通信など、インターネットでの企業間取引や顧客への情報公開システムに不可欠な、高い安全性を実現するセキュリティ機能を実装しています。


1.1.4.3 セキュリティ監査証跡

情報の漏洩に備えて「いつ」「誰が」「どのデータを」「どの経路で」アクセスしたかを記録できます。横通しの識別IDによる各ログの相関関係の簡易な分析や、Webサーバのアクセス情報(Symfowareの監査ログにWebサーバのIPアドレス・認証ユーザー名などを記録)による不審者の早期特定など、スピーディーな追跡調査や業務運用の正当性の証明に利用できます。



1.1.4.4 シングル・サインオン

1回のサインオンで複数の業務サーバにアクセスできます。企業内の業務システムのユーザーID、パスワードなどの情報を一元管理しているため、システム管理者によるユーザー情報の追加・変更・削除が簡単にできます。また、Windowsのログオン機構との連携により、利用者はWindowsログオン操作のみでサーバへのサインオンが可能です。Windows標準搭載のディレクトリサービスActive Directoryを利用した統合Windows認証にも対応しているため、利用者の利便性向上と導入・運用コストの削減が可能です。
組織別に構築されたシングルサインオンシステム間での認証サーバ連携により、認証に必要なユーザー情報が通知され、別組織の業務サーバへも1回のサインオンでアクセスできます。認証サーバやユーザー情報を格納するリポジトリーサーバは、ユーザーの増大などに応じてスケーラブルな構成やリレーショナルデータベースの利用が可能です。さらに、一定時間で認証を無効にするアイドルタイムアウトや多重サインオン抑止などの機能により、適切な利用者認証、アクセス制御が可能です。