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Interstage Application Server 入門ガイド
FUJITSU Software

1.1.3 業務構築の迅速化、コスト削減

Java EE等の標準技術によるアプリケーション開発の容易性や、他ベンダーやOSSからの高い移植性により、迅速な業務構築を実現します。
また、システム更新等によるバージョンアップ時にも、アプリケーション互換を保証する機構により、アプリケーションの継続利用を支援します。これらにより、業務構築や業務更新のコスト削減を実現します。


1.1.3.1 業界標準・オープン技術によるアプリケーション開発の容易性


Java EE対応

GlassFish v2.1およびv3.1をベースとした実行環境を提供しており、EJB 3.0、Servlet3.0等により、高い生産性でアプリケーション開発が行えます。また、Interstageの高信頼/高性能技術により、Java EEアプリケーションの高信頼/高性能な運用を実現します。


高性能・高信頼なJava実行基盤

オラクル社標準のJDKと完全互換のJavaアプリケーション実行環境を提供する富士通製JDK 6/JDK 7を搭載しています。メモリ不足時の予兆監視等、保守機能強化など、富士通独自の機能強化を行っており、高性能・高信頼なJavaアプリケーション実行が可能です。


Webサービス対応の実行基盤

Webサービスの相互接続規約WS-I BPに対応し、SOA適用システムの基盤としてサービスの構築・運用・連携を支援します。他社ベンダーを含む他の業務サービスや.NET環境とも容易に接続でき、業務の適応範囲を拡大できます。環境設定やアプリケーション配備など簡単な運用操作で利用でき、実用的で使いやすいWebサービスを実現できます。



豊富な部品群をもつフレームワーク

各種アプリケーションを効果的に開発するための豊富な高機能部品群(フレームワーク)を標準装備しています。フレームワークの利用により、高品質なアプリケーションを簡易に開発できます。StrutsやJSFなどの標準技術にも対応しており、これらの標準的なスキルを活用して各種アプリケーションを開発できます。
また、Interstage Interaction Managerと組み合わせることにより、Ajaxフレームワークを利用した高い操作性・応答性を実現したWebシステムを短期間で構築できます。


JavaScriptライブラリの提供

スマート端末向けアプリケーション開発フレームワーク

スマート端末開発向けのjQuery Mobile(JavaScriptフレームワーク)をサポートします。jQuery Mobileを使用することで、スマート端末に対応するアプリケーションの開発を、短期間に容易に行うことが可能となります。

jQuery UI

スマート端末で実現したリッチなWebコンテンツを、パソコンでも実現できるようにします。

本機能の詳細情報は、本製品媒体の以下に格納されています。

<ドライブ名>:\smartp

マニュアルについては、以下のHTMLファイルをWebブラウザで参照してください。

JavaScriptライブラリユーザーズガイド
<ドライブ名>:\smartp\document\index.html


1.1.3.2 現行業務・既存システムを有効利用


複数世代のアプリケーション実行環境の提供

最新バージョンのJavaで構築した新規業務、旧バージョンのJavaで構築した既存業務、COBOLやCで構築した既存業務を、1つのアプリケーションサーバで実行、連携できます。また、本製品で提供する旧バージョンのJava実行環境で、他社アプリケーションサーバの最新版では利用できなくなった旧バージョンのJavaアプリケーションを運用することも可能です。そのため、サーバ集約や既存業務を活用したシステム構築を容易に行うことができます(COBOL、Cについては、Enterprise Editionのみでサポートしています)。


既存システムの活用

メインフレームなどの既存システムをインターネット環境から利用できます。メッセージ通信やゲートウェイなどの機能により、インターネット環境から既存システムを容易に活用できます。
また、フロントの業務システムをInterstage Interaction ManagerのAjaxフレームワークで構築することにより、バックエンドの既存システムを活用して、クライアントサーバシステムの操作性を維持・向上した効率的な画面を実現した、リッチなWebクライアントを構築できます。ビジネス環境の変化にあわせて、低コストで短期間にシステムの拡張や統合が可能です。



COBOL/C/C++言語資産の利用

Javaに加えてCOBOLやC/C++言語で開発したアプリケーションも使用できるため、これらの言語で開発された既存資産を利用して高信頼な業務システムを短期間に構築できます。
また、Java、COBOL、C言語などの開発言語に関係なく、アプリケーションは管理コンソールからIJServerクラスタ/ワークユニット(業務単位)で操作、監視が可能です。