バックアップの前後処理シェルスクリプトをカスタマイズする方法について、以下に説明します。
業務ボリュームをアンマウントしたくない場合
マウントされているがアンマウントしたくない業務ボリュームに対しては、バックアップ実行時の前処理シェルスクリプト(OpcBackup.pre)の112~122、126、173行目のコメント(“#”)をエディタなどで消去し、112行目のif文で対象となるデバイスを指示してください。なお、119行目のsyncコマンドを実施してからバックアップ後処理を実施するまでの間は、業務ボリュームのファイルシステムを更新しないようにしてください。ファイルシステムが更新されると、ファイルシステムが不完全な状態でバックアップされるか、バックアップ後処理で実施するfsckコマンドがエラーとなる可能性があります。
この操作は、ファイルシステムが以下の場合だけ可能です。
ext2
ext3
カスタマイズしたスクリプトによる前処理の動作は、以下のとおりです。
業務ボリュームの状態 | 前処理 |
---|---|
マウントされている | メモリ内にバッファされているすべてのデータをディスクへ書き込みます。 |
カスタマイズしたスクリプトによる後処理の動作は、以下のとおりです。
前処理 | 後処理 |
---|---|
メモリ内にバッファされているすべてのデータをディスクへ書き込んだ | バックアップボリュームの整合性を確認します。 |
注意
SDXオブジェクトをスライス単位で運用する場合は、バックアップ実行時の前処理シェルスクリプト(OpcBackup.pre)で、112行目にはスライス名(/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名):(sdxinfoのDEVNAMの値))でなく、論理ボリューム名(/dev/sfdsk/(クラス名)/dsk/(ボリューム名))を指定してください。