クラスタ運用での一般的な注意事項として、以下の項目があります。
システム全体に環境変数が設定されるようなSWSTGNODEの登録は実施しないでください。
AdvancedCopy Managerは、業務を構成するデーモンを監視しません。業務のデーモンが何らかの原因で停止した場合、自動で再起動しないため、手動で再起動する必要があります。また、AdvancedCopy Managerの業務用のデーモンが停止したことにより、フェイルオーバすることもありません。
AdvancedCopy Managerの業務を構成するデーモンとその起動方法は、「第2章 デーモンの起動と停止」を参照してください。
スケーラブル運用の業務と複合運用をする管理対象サーバ業務(Storageサーバ業務)または運用管理サーバ業務(Storage管理サーバ業務)では、通常運用やほかのクラスタ運用と異なる以下の注意事項があります。
運用管理サーバ業務の場合、クラスタセットアップコマンドに指定する論理IPアドレスは、運用管理サーバ業務の論理IPアドレスであることに注意してください。物理IPアドレスやスケーラブル運用の業務の論理IPを指定した場合、正常に設定されません。
管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)のuserApplicationのクラスタリソースとして、スケーラブル運用の業務のuserApplicationのリソースは登録しないでください。
AdvancedCopy Managerのコマンドを実施する際に管理対象サーバのIPアドレスを指定する場合は、管理対象サーバ業務の論理IPアドレスを指定してください。物理IPやスケーラブル運用の業務の論理IPを入力した場合、正常に設定されません。
AdvancedCopy Managerのコマンドを実施する際に管理対象サーバのポート番号を指定する場合は、管理対象サーバ業務の業務用通信デーモン(stgxfws_論理ノード名)に対するポート番号を指定してください。該当するサーバ業務用通信デーモンに対するポート番号以外を入力した場合は、正常に設定されません。
バックアップ、レプリケーション運用するスケーラブル運用の業務の業務ボリュームとバックアップ用ボリュームを追加してください。
バックアップ、レプリケーションを実行できるノードは、管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)の運用ノードだけです。管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)の待機ノードでは実行できません。
管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)の運用ノードで動作しているスケーラブル運用の業務が何らかの原因により停止した場合、手動で管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)をスケーラブル運用の業務が動作しているノードにフェイルオーバさせる必要があります。管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)とスケーラブル運用の業務は連動していないため、スケーラブル運用の業務が停止したことにより管理対象サーバ業務(運用管理サーバ業務)がフェイルオーバすることはありません。