ETERNUS VX700 seriesを利用したバックアップ運用における注意事項について説明します。
管理対象サーバのロケールについて
管理対象サーバのロケールは、「11.1.1 全般的な注意事項」の「管理対象サーバのロケールについて」を参照してください。
ボリューム上のデータとデータの整合性について
ボリューム上のデータの整合性を確保するには、以下を実施する必要があります。
業務ボリューム上のデータ | データの整合性確保 | 運用方法 |
---|---|---|
運用中のSymfowareのデータベーススペース | AdvancedCopy ManagerのコマンドがSymfowareと連携して整合性を確保します。 | 「第4章 バックアップ運用(Symfoware)」を参照してください。 |
ファイルシステム | ファイルシステムをアンマウントしてデータの整合性を確保する必要があります。 | バックアップの実行時に業務を停止し、ファイルシステムをアンマウントしてください。 |
上記以外 | 運用でデータの整合性を確保する必要があります。 | バックアップの実行時に業務を停止するなどの対処を行ってください。 |
なお、Logical Unit単位のバックアップでは、バックアップ/リストアの前後処理を行うためのシェルスクリプトはありません。必要に応じて、バックアップコマンド実行の前後でアンマウント/マウントが行われるようにしてください。
ディスクへの他サーバからのマウントについて
複数のサーバからマウントできる状態のボリュームをバックアップ/リストアする場合は、他サーバからのマウントを事前に解除してください。また、複数の管理対象サーバから同一のボリュームを業務ボリュームとして登録しないでください。AdvancedCopy Managerが管理しているバックアップ履歴に不整合が発生する可能性があります。
他サーバからのマウントが不要なディスクは、ストレージ装置のハードウェアの設定で、複数のサーバから同じLogical Unit(ディスク)を検出・アクセスできないように設定してください。
サポートするディスク形式
MBR形式(推奨)とGPT形式をサポートしています。
クラスタ運用について
ETERNUS VX700 seriesを利用したバックアップ運用は、クラスタ運用に対応していません。
ETERNUS VX700 seriesのGUI/CLIでの操作について
ETERNUS VX700 seriesを利用したバックアップ運用で、管理しているボリュームに対して、ETERNUS VX700 seriesのGUI/CLIでスナップショットの作成/削除やリストアを行わないでください。バックアップ運用で管理しているバックアップ履歴に不整合が発生する可能性があります。
誤ってETERNUS VX700 seriesのGUI/CLIでスナップショットを削除した場合は、「10.5.10 swstluhistory delete(履歴情報削除コマンド)」の-forceオプション指定で当該バックアップ履歴を削除してください。
Symfowareデータベーススペースのバックアップについて
Symfowareデータベーススペースが配置された業務ボリュームに対してバックアップ/リストア/履歴削除を実施する場合、Symfoware/RDBが起動していることを確認してください。