運用には次の2種類の方法があります。コピー単位はそれぞれ異なります。
論理ボリューム単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用する方式)
スライス単位のバックアップ運用(GDS Snapshotを使用しない方式)
運用の選択は、「3.8.1.1 SDXオブジェクトの運用単位の設定」を確認してください。
注意
1台の管理対象サーバ(Storageサーバ)内で、両方の運用を混在して運用することはできません。
標準のSDXオブジェクトの運用単位は、以下のように設定されます。
論理ボリューム単位
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降で、PRIMECLUSTER GDS Snapshotが導入されている場合
スライス単位
上記以外
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降がインストールされた環境でスライス単位の運用を行う場合は、「3.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」の前に「10.3.15 stgxfwcmsetsdx(SDXオブジェクト運用単位設定コマンド)」を使用して、運用単位をスライス単位に設定します。
注意
PRIMECLUSTER GDSを4.1A20以前のバージョンから4.1A30以降のバージョンにアップグレードした場合、論理ボリューム単位の運用に変更するには、以下の手順での設定が必要です。
「3.6.4 管理対象サーバの削除」を参照し、管理対象サーバ(Storageサーバ)を削除する。
「10.3.15 stgxfwcmsetsdx(SDXオブジェクト運用単位設定コマンド)」を使用して、運用単位を論理ボリューム単位に設定する。
「3.4.3 管理対象サーバの登録」以降の作業を実施する。
そのままスライス単位で運用する場合は、作業不要です。
PRIMECLUSTER GDS 4.1A30以降が導入されている環境で、Softek AdvancedCopy Manager 10.4以前のバージョンからアップグレードした場合、SDXオブジェクトの運用単位が変更されるため、「3.4.4 管理対象サーバ配下のデバイス情報の取込み」を行うと、管理しているデバイスに変更があったことが検出されます。
スライス単位での運用を継続する場合は、上記の変更を反映しないで作業を中断し、「10.3.15 stgxfwcmsetsdx(SDXオブジェクト運用単位設定コマンド)」を使用して、運用単位をスライス単位に設定してから、再設定する必要があります。