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SystemwalkerService Catalog Manager ServerViewResource Orchestrator連携ガイド
FUJITSU Software

第5章 サービスの作成および公開

シナリオを実行するためには、サービス提供者が、CT-MG上にサービスを作成する必要があります。

  1. 技術サービスを作成し、技術サービス開発部門としてCT-MGにインポートします。または、作成した技術サービスを技術サービス開発部門に送付します。

    必要なパラメーターや設定の基本情報と詳細情報は、以下の技術サービス定義を参照してください。

    • 「L-Platformの配備とスケーリング」シナリオ用:TechnicalService_VirtualPlatform.xml

    • 「仮想サーバの追加」シナリオ用:TechnicalService_VirtualServer.xml

    • 技術サービス定義格納フォルダ

      【Windows】

      %SWCTMG_HOME%\app\svctrl\RORIntegration\fujitsu-bss-app-ror-sampleSRC\resources

      【Linux】

      /opt/FJSVctbss/app/svctrl/RORIntegration/fujitsu-bss-app-ror-sampleSRC/resources

    サービスのパラメーターの詳細については、“付録B ROR連携機能のサービスパラメーター”を参照してください。

    「L-Platformの配備とスケーリング」シナリオ用の技術サービス定義作成を簡単に行うために、コマンドを利用することも可能です。詳細については、“付録C 技術サービス定義作成用コマンド”を参照してください。

  2. サービスの申請、変更、解約が可能になるよう、CT-MGのサービス提供部門として技術サービスを利用してサービスを作成し、それらをサービスポータルに公開します。

注意

サービス定義のパラメーターとして、L-Platformテンプレートとイメージ情報を指定します。ROR上に以下のL-Platformテンプレートとイメージ情報が用意されていることを確認してください。

  • L-Platformテンプレートには、1台のイメージを登録してください。

  • 技術サービス定義ファイルのテンプレートをそのまま利用するには、6台以下の仮想サーバをL-Platform上に追加できる状態にする必要があります。L-Platformテンプレートの最大L-Server数を6に設定してください。また、イメージ情報の最大CPU数は4に設定してください。L-Platformテンプレートの最大L-Server数とサービス定義の仮想サーバ数に不一致がある場合、ROR上で利用できる仮想サーバ数とCT-MG上の購入済サービスの仮想サーバ数が一致しなくなります。

購入済サービスのパラメーターを変更し、CPU数を削減しないでください。配備された仮想サーバへの反映に失敗します。CPU数を削減したい場合は、サービス利用部門からサービス提供者にお問い合わせください。

サーバ仮想化ソフトウェアの種別により、CPU数を変更できない場合があります。

  • VMwareの場合、仮想サーバが起動状態のとき、CPU数を削減できません。

  • Hyper-Vの場合、仮想サーバが起動状態のとき、CPU数を追加/削減できません。

サービス利用部門がCPU数を変更できなくなるよう、サービス提供部門がサービスの登録もしくは更新画面でCPU数パラメーターの利用者による設定チェックボックスのチェックを外す必要があります。

ROR連携機能のサービス購入に失敗した場合、購入内容の確認画面に表示されるエラーメッセージや、以下のログを参照してください。

【Windows】

%SWCTMG_HOME%\glassfish3\glassfish\domains\app-domain\logs\app-ror.log:ROR連携機能のログ

%SWCTMG_HOME%\glassfish3\glassfish\domains\app-domain\logs\server.log:APP用ドメインのサーバログ

【Linux】

/opt/FJSVctbss/glassfish3/glassfish/domains/app-domain/logs/app-ror.logs:ROR連携機能のログ

/opt/FJSVctbss/glassfish3/glassfish/domains/app-domain/logs/server.log:APP用ドメインのサーバログ

サービス購入失敗の例は以下の通りです。

  1. ERROR process failed com.fujitsu.bss.app.ror.exceptions.RORException: Command failed: StopLServer Status: ERROR Message: PAPI00200 System Error Occurred.[HTTP Status Code[409] is illegal.]

    ServerView Operations Managerの設定が実施されていない可能性があります。設定方法の詳細は”付録E 連携対象のRORについての注意事項”を参照してください。

  2. ERROR Problem while scaling up: ... [code:62514][message:Selectable VM host not found. (not enough CPU or memory available)]

    VMプールのCPUやメモリリソースが不足している可能性があります。詳細はServerView Resource Orchestrator Cloud Editionに含まれる“ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition メッセージ集”を参照してください。

  3. Failed to access the WSDL at: https://<BSS_WEBSERVICE_URL>:8081/IdentityService/v1.5/BASIC?wsdl.

    本体用ドメインの証明書の登録に失敗している、またはBSS_WEBSERVICE_URLが本体用ドメインのサーバ証明書の所有者のCNで指定されている情報と異なっている可能性があります。詳細は”付録A APPの構成情報の設定”および”付録D サービスコントーラーの登録例”を参照してください。

ポイント

「L-Platformの配備とスケーリング」シナリオのサービスを購入すると、マスター仮想サーバが1台目の仮想サーバとして配備されます。2台目以降の仮想サーバは、スレーブ仮想サーバが追加されます。

  • 技術サービス定義に指定するMASTER_TEMPLATE_IDには、SYSTEM_TEMPLATE_IDに指定したL-Platformテンプレートに登録した仮想サーバのイメージ情報のIDを指定してください。

  • 技術サービス定義に指定するSLAVE_TEMPLATE_IDには、配備されたL-Platformで追加/削減する仮想サーバのイメージ情報のIDを指定してください。MASTER_TEMPLATE_IDとして指定されたIDと異なるIDを指定してください。

ROR連携機能のサービス購入が完了し、サービス利用部門管理者が購入済サービスに利用者を割り当てると、割り当てられた利用者に仮想サーバのIPアドレスがメールで通知されます。

  • 仮想サーバにアクセスするOSユーザー名およびパスワードを、サービスを購入したサービス利用部門に通知してください。例えば、サービス利用部門管理者に仮想サーバとアクセス情報の一覧のメールしてください。

  • 利用可能なサービス画面に表示する購入済サービスのL-Platform名および仮想サーバのアクセス情報は、サービス購入後に更新できません。サービス利用部門管理者が仮想サーバ数の変更した後に、サービス提供部門がサービス利用部門管理者にアクセス情報を通知してください。