本付録では、APPの構成情報の設定について説明します。
APPの構成情報を変更するにはconfigsettings.propertiesファイルを編集します。
APP_BASE_URL
APP_BASE_URL=http://<server>:<port>/fujitsu-bss-app
APPへのアクセスに使用するURLを設定します。
APP_TIMER_INTERVAL
APP_TIMER_INTERVAL=15000
ポーリング(ステータス確認)の間隔を設定します。APPは、この間隔ごとに配備したL-Platformのステータスを確認します。単位はミリ秒です。この値を大きくすると、システムの負荷が小さくなりますが、CT-MG上での配備時間がROR上で実際の配備にかかる時間より長くなります。反対に、この値を小さくすると、システムの負荷が大きくなります。
APP_MAIL_RESOURCE
APP_MAIL_RESOURCE=mail/APPMail
Java EE実行環境が利用するメールリソースのJNDI名を設定します。Java EE実行環境は、このJNDI名を使用してメールを送信します。
mail/APPMailのリソースは、セットアップ時、glassfish.propertiesファイルに定義されているパラメーターを利用して作成されます。異なるメールリソースを使用するときは、この設定も変更する必要があります。
APP_ADMIN_MAIL_ADDRESS
APP_ADMIN_MAIL_ADDRESS=admin@example.com
情報通知として利用するメールアドレスを設定します。
BSS_WEBSERVICE_URL
BSS_WEBSERVICE_URL=https://<server>:<port>/{SERVICE}/v1.5/BASIC?wsdl
BSS_AUTH_MODEの値をINTERNALに設定して基本認証を行なう場合は、このプロパティ値が必須になります。CT-MGサーバを利用するためのURLを設定します。{SERVICE}は変更せず、そのまま記述してください。
CT-MGはHTTPSサーバで、APPはWebサービスのクライアントです。したがって、Webサービスの呼び出しはSSLで保護されます。CT-MGと正しく接続するには、以下の要件を満たす必要があります。
CT-MGサーバが、有効な証明書を取得している。
APPが、CT-MGの証明書を信頼している。
証明書の詳細は、CT-MGの運用ガイド(システム運用者編)を参照してください。
BSS_USER_KEY
BSS_USER_KEY=<userKey>
CT-MGへのアクセスに使用する技術サービス開発者の利用者キーを設定します。
<userKey>の部分を、CT-MGのユーザーを登録した際に送信される、ユーザーアカウント確認のメールに記載されている利用者キーに書き換えてください。なお、ここで登録する利用者キーには、CT-MGに登録されている組織の管理者のものを使用してください。
ファイルの初期値として、CT-MG本体のセットアップ後に登録されているシステム運用管理者が技術サービス開発者を兼任することを前提として、"1000"が設定されています。
BSS_USER_PWD
BSS_USER_PWD=_crypt:<password>
CT-MGへのアクセスに使用する技術サービス開発者のパスワードを設定します。
<password>の部分を、BSS_USER_KEY=<userKey>で設定した技術サービス開発者のパスワードに書き換えてください。
ファイルの初期値として、CT-MG本体のセットアップ後に登録されているシステム運用管理者が技術サービス開発者を兼任することを前提として、"admin123"が設定されています。
BSS_AUTH_MODE
BSS_AUTH_MODE=INTERNAL
「CT-MGでユーザー認証を行なう」のか、「Webブラウザのシングルサインオンを利用する(つまりCT-MGをSAMLサービスプロバイダーとして利用する)」のかを指定します。このプロパティ値には、CT-MGのAUTH_MODEと一致する値を設定してください。
設定可能な値は次のとおりです:INTERNAL(CT-MGがユーザー認証を行なう場合)、またはSAML_SP(CT-MGがSAMLサービスプロバイダーとして動作する場合)。
設定値は、CT-MGのシステム運用管理部門にお問い合わせください。
BSS_WEBSERVICE_URL_STS_PORT
BSS_WEBSERVICE_URL_STS_PORT=https://<server>:<port>/{SERVICE}/v1.5/STS?wsdl
BSS_AUTH_MODEの値をSAML_SPに設定した場合は、このプロパティ値が必須になります。CT-MGサーバを利用するためのURLを設定します。{SERVICE}は変更せず、そのまま記述してください。
APP_KEYSTORE_PASSWORD
APP_KEYSTORE_PASSWORD=changeit
BSS_AUTH_MODEの値をSAML_SPに設定した場合は、このプロパティ値が必須になります。APP用ドメイン上のAPPがドメインのキーストアにアクセスする際のパスワードを設定します。
APP_TRUSTSTORE_PASSWORD
APP_KEYSTORE_PASSWORD=changeit
BSS_AUTH_MODEの値をSAML_SPに設定した場合は、このプロパティ値が必須になります。APP用ドメイン上のAPPがドメインのトラストストアにアクセスする際のパスワードを設定します。