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Systemwalker Desktop Keeper リファレンスマニュアル
FUJITSU Software

5.10 資料採取ツールを使用する

Systemwalker Desktop Keeper の資料採取ツールは、Systemwalker Desktop Keeperで発生した問題を調査するために、必要な資料を集めて1つのファイルに圧縮するツールです。富士通技術員から資料採取を指示された場合に、本ツールを使用することによって、効率よく資料を集めることができます。
ツールは、富士通技術者に指示された場合だけ使用してください。
本ツールで採取できる調査用資料は、以下のとおりです。

資料を採取するには、以下の3通りの方法があります。

管理サーバ、ログアナライザサーバ、管理コンソールがインストールされた環境、レポート出力ツールがインストールされた環境で資料採取ツールを使用する

資料採取ツールを実行することによって、発生した問題を調査するために必要な資料を入手できます。

資料採取ツールが正常に動作する条件は以下のとおりです。

資料採取ツールの使用方法は以下のとおりです。

以下はログアナライザサーバの例ですが、手順は他のコンポーネントも同様です。また、スタートメニューにはインストールしたコンポーネントごとに資料採取ツールが登録されますが、どの資料採取ツールを使用してもその環境で採取される資料は同じです。

  1. (統合)管理サーバの場合、性能情報を取得(DBPERFORM.BATを実行)します。

    • 管理サーバ:%SERVER%\ServerConfigTool(%SERVER%は管理サーバをインストールしたフォルダです。)
      標準では以下のフォルダにインストールされます。

      【Windows Server® 2003、またはWindows Server® 2008の場合】

      C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Server

      【Windows Server® 2003 x64 Edition、Windows Server® 2003 R2 x64 Edition、Windows Server® 2008 64ビット版、Windows Server® 2008 R2、またはWindows Server® 2012の場合】

      C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Server

  2. [スタートメニュー]-[FJQSS (資料採取ツール)]-[資料採取(Desktop Keeper ログアナライザサーバ)]を起動します。

  3. コマンドプロンプトが開きますので、表示される画面の指示に従い"Y"を押します。
    資料採取には3分~10分程度かかります。

  4. 資料採取が完了すると、資料の格納先のフォルダパスが表示されるので、格納先を確認します。(資料の格納先は環境変数TMPで指定されるフォルダパスの配下になります。)

  5. Enterを押して、コマンドプロンプトを閉じます。

  6. 格納先の配下に以下のフォルダ・ファイルが作成されます。拡張子が"cab"のファイルが採取した情報です。このファイルを送付してください。それ以外のファイルは送付する必要がありません。

    フォルダ名

    ezcollectYYYYMMDDHHMMSS

    ファイル名

    resultYYYYMMDDHHMMSS_1_1.cab
    result.txt
    ez.log

    注)YYYYMMDDHHMMSSは、資料収集を行った年月日時分秒です。

    例:ezcollect20080618163412

    採取する拡張子が"cab"のファイルはすでに圧縮された状態です。送付する時に、更に圧縮する必要はありません。

手順5のEnterキーを押す前は、フォルダ内に上記以外のファイルが存在する場合があります。

スマートデバイス中継サーバおよびクライアント(CT)上で、コマンドを実行する

調査資料を採取するコマンド(dtk_qss.exe)を実行することによって、発生した問題を調査するために必要な資料を採取できます。
コマンド(dtk_qss.exe)が正常に動作する条件は、以下のとおりです。

本コマンドの使用方法は以下のとおりです。

  1. エクスプローラで、以下のフォルダを開きます。

    • スマートデバイス中継サーバ:%SERVER%\qss(%SERVER%はスマートデバイス中継サーバをインストールしたフォルダです。)
      標準では以下のフォルダにインストールされます。
      C:\SWDTKSDSV\QSS

    • クライアント/Citrix XenApp監視:%CLIENT%(%CLIENT%はインストールしたフォルダ)
      標準では以下のフォルダにインストールされます。

      【Windows® XP、Windows Server® 2003、Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008、またはWindows® 8の場合】

      C:\Program Files\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Client

      【Windows Vista® 64ビット版、Windows® 7 64ビット版、Windows Server® 2008 64ビット版、Windows Server® 2008 R2、Windows® 8 64ビット版、またはWindows Server® 2012の場合】

      C:\Program Files (x86)\Fujitsu\Systemwalker Desktop Keeper\Client

  2. Dtk_qss.exeを実行します。

    【Windows® XPまたはWindows Server® 2003の場合】
    1. Dtk_qss.exeをダブルクリックしてください。表示される画面の指示に従い、“Y”を押します。

    資料採取には、環境により、3分~10分程度かかります。

    【Windows Vista®、Windows® 7、Windows Server® 2008、Windows® 8、またはWindows Server® 2012の場合】
    1. Dtk_qss.exeを右クリックして[管理者として実行]を選択します。

    2. 「ユーザー アカウント制御」の警告画面が表示されるので、”許可”を選択します。

    3. 表示された画面の指示に従い、“Y”を押します。
      資料採取には、環境により、3分~10分程度かかります。

  3. 資料採取が完了したら、Enterを押します。

  4. Dtk_qss.exeを実行した場所に、以下のフォルダとその配下にファイルが作成されます。このうち、拡張子が”cab”のファイルが採取した情報です。このファイルを送付してください。それ以外のファイルは送付する必要はありません。

    フォルダ名:

    ezcollectYYYYMMDDHHMMSS

    ファイル名:

    resultYYYYMMDDHHMMSS_1_1.cab
    result.txt
    ez.log

    注) YYYYMMDDHHMMSS は、資料収集を行った年月日時分秒です。

    例:ezcollect20080618163412

    採取する拡張子が”cab”のファイルはすでに圧縮された状態です。送付する時に、更に圧縮する必要はありません。
    手順3のEnterキーを押す前は、フォルダ内に上記以外のファイルが存在する場合があります。

管理サーバからクライアント(CT)に対して、リモートで実行する

クライアント(CT)がV13.3.0以降の場合、資料採取を管理コンソールから実行することができます。
ただし、Citrix Presentation Server監視機能はリモート資料採取に対応していません。
リモートでの資料採取が正常に動作する条件は、以下のとおりです。

クライアント(CT)に格納された資料は、付帯情報の送信([端末初期設定]画面の[ログ送信]で設定されています)と同じしくみで、管理サーバの障害調査データ保存フォルダ(標準ではC:\DTK\CTQSSSave)に格納されます。[端末初期設定]画面については、“Systemwalker Desktop Keeper 運用ガイド 管理者編”を参照してください。

ファイル名:

yyyymmdd-hhmmss-CTのコンピュータ名.exe(クライアントがV14.2.0以前の場合)

yyyymmdd-hhmmss-CTのコンピュータ名.cab(クライアントがV14.3.0以降の場合)

以下に手順を説明します。

  1. [管理コンソール]を起動します。

  2. CTグループツリーから、資料を採取するCTが所属するCTグループを選択します。

  3. CTリストから資料を採取するCTを選択します。
    【コンテキストメニューで実行する場合】
    マウスで右クリックし、[リモート資料採取]を選択します。
    【メニューバーで実行する場合】
    [ファイル]メニューから[リモート資料採取]を選択します。

  4. 確認画面が表示されるので、[OK]ボタンをクリックします。
    →障害調査用資料の採取依頼を行ったことを示すメッセージが表示され、資料採取が開始されます。

  5. [OK]ボタンをクリックします。

注意

リモート資料採取が行われない場合について

リモート資料採取を実行中に、クライアント(CT)側でログオン、ログオフ、またはシャットダウンが行われた場合、資料採取が行われない場合があります。

ポイント

FJQSS(資料採取ツール)について

FJQSS(資料採取ツール)は、Systemwalker Desktop Keeperに組み込まれているトラブル発生時の調査資料採取ツールです。トラブル調査に必要な資料を簡単な操作で採取できます。
FJQSS(資料採取ツール)の詳細は、[スタート]/[アプリ]-[FJQSS(資料採取ツール)]-[FJQSS ユーザーズガイド]で表示されるマニュアルを参照してください。