FUJITSU Software Linkexpress 運用ガイド |
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第4章 分散型システム連携機能(DB連携機能) | > 4.4 分散型システム連携の運用のカストマイズ |
ファイルを出力先とするデータ格納で異常が発生した場合、格納先ファイルの既存データは保証されません。格納処理の異常による既存データの破壊を防ぐには、DB動作環境定義のFILE_BACKUPキーワードで既存ファイルのバックアップを指定します。以下にファイル格納時のバックアップについて説明します。
ファイル出力時にデータ格納が異常終了した場合、格納方式によって以下の状態になります。
初期創成の場合、バックアップの指定はできません。データ格納で異常が発生した場合、格納処理で新規に作成した出力ファイルは破棄されます。
初期創成置換の場合、バックアップの指定はできません。データ格納で異常が発生した場合、既存データは保証されません。出力ファイルはデータ格納途中の状態で残ります。
DB動作環境定義で既存データのバックアップを指定した場合、退避ファイルが作成されます。バックアップを指定しない場合は、既存データは保証されません。なお、バックアップを行わない運用でデータ格納時に異常が発生した場合、出力ファイルはデータ格納途中の状態で残ります。
既存ファイルのバックアップを指定した場合、退避ファイル名は出力ファイル名に".bak"を付加した名前で作成されます。例えば、出力ファイル名が"outfile"の場合、退避ファイル名は"outfile.bak"になります。
なお、出力ファイルへのデータ格納が正常終了した場合、退避ファイルは削除されます。データ格納の異常終了時は、利用者が退避ファイルを使用してファイルを復旧してください。
また、何らかの原因で退避ファイルを作成できない場合、データ格納は異常終了します。
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