FUJITSU Software Linkexpress 導入ガイド
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第8章 データベースの環境設定(Linkexpressサーバ)> 8.7 留意事項

8.7.6 SQL Serverを使用する上での留意点 [PCサーバ]

DB連携機能を利用してSQL Serverへ格納を行う場合は、以下の運用方法に関する留意点があります。また、環境設定時の注意事項(「8.5 SQL Serverの環境設定」)も参照してください。

SQL Serverへの格納について

SQL ServerのVLにより、以下の留意事項があります。

SQL Server 2005、SQL Server 2008、またはSQL Server 2012でSQL Server認証モードを使用する場合

Microsoft(R) SQL Server(R) Management Studioのセキュリティ配下のログインをする場合、使用するログイン名のログインプロパティにおいて、以下の設定が必要です。

SQL Server 2005、SQL Server 2008、またはSQL Server 2012へ格納を実施する前の確認作業

Linkexpressは、ODBCドライバを用いたDSNレス接続により格納を行います。そのため、事前にsqlcmdコマンド、およびbcpコマンドでSQL Serverに接続可能な状態であることを確認してください。
SQL Serverに接続できない状態の場合、Linkexpressによる格納処理でSQL Serverに対する接続エラー(DB14102メッセージ出力)が発生します。

bcpユーティリティを使用する場合のデータベース名、スキーマ名および表名について

SQL Serverの予約語をデータベース名、スキーマ名または表名として使用した場合、bcpユーティリティによる格納はできません。

bcpユーティリティの動作モードについて

bcpユーティリティは、高速モードまたは通常モードでの格納が可能です。なお、高速モードでの格納では、異常発生時のロールバックは行われません。

以下の条件をすべて満たす場合、高速モードで動作します。

bcpユーティリティの動作モードの切り替えは、DB連携機能では制御できません。また、DB連携機能が格納先表を生成する場合、高速モードで動作します。

文字列属性の入力データ項目の末尾空白文字列について

文字列属性の入力データ項目の末尾空白文字列の扱いは、SQL Serverの動作に従います。SQL Serverでは、格納先列に対してナル(NULL)文字を使用可能としている場合、末尾空白文字列は切り捨てられます。格納先列に対してナル(NULL)文字を使用不可能としている場合、末尾空白文字列は格納されます。詳細については、SQL Serverのマニュアルを参照してください。

なお、DB連携機能が格納先表を生成する場合、格納先列に対するナル(NULL)文字の扱いは格納先データベースの設定に従います。

表を自動生成する場合のNOT NULL制約について

DB連携機能が格納先表を生成する場合、格納先列に対するNOT NULL制約の有無は、格納先データベースの設定に依存します。したがって、格納先データベースにNOT NULL制約を付加する設定があった場合、NULL値を含むデータの格納処理は失敗します。詳細については、SQL Serverのマニュアルを参照してください。

Windows認証が設定されているSQL Serverへ格納を行う場合について

SQL Serverのセキュリティ設定で、認証を"Windows認証"に設定してある場合、以下を指定してください。

  1. 環境変数の設定について
    環境変数"LXDBSQLSLMODE=Win"を設定します。
  2. ユーザIDとパスワードについて

注意事項
Linkexpress起動ユーザまたは、lxstrdbコマンド実行ユーザで格納を実施します。2.で指定した"データベース・アクセス・ユーザ名"による格納は行いません。

データベース・アクセス・ユーザ名について

"データベース・アクセス・ユーザ名"は、SQL Serverへのログイン名を指定します。

nchar/nvarcharのデータ型を含むテーブルに格納する場合

DBサービス定義UNICODE_TYPEオペランド(OUTTABLE定義文)で、UNICODE_TYPEオペランドに、utf16-msの指定が必須になります。


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