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Interstage Big DataComplex Event Processing Server V1.1.0 ユーザーズガイド
FUJITSU Software

7.2.3 クラスタサービスの環境構築

クラスタシステム上でBDCEPを動作させる場合は、以下の手順で環境設定を行ってください。

PRIMECLUSTERのインストールおよび運送操作についての詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。

  1. PRIMECLUSTERのインストールおよびセットアップ

    運用ノードと待機ノードのそれぞれについて、PRIMECLUSTERをインストールします。

  2. 引き継ぎIPアドレスの設定

    運用ノードと待機ノードが、引き継ぎIPアドレスにより同一のIPアドレスで切り替えて動作できるようにPRIMECLUSTERの設定を行います。

  3. 運用ノードBDCEPインストールおよびセットアップ

    運用ノードで引き継ぎIPアドレスをアクティブにし、BDCEPを通常と同様にインストールおよびセットアップ(CEPエンジンの作成など)を行います。詳細は「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。

    なお、Hadoop連携を行う場合は、運用ノードのサーバ情報をマスタサーバの接続許可リストに登録してください。詳細は、Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0.1 マニュアルの「ユーザーズガイド」の「6.4 開発実行環境サーバへのインストール」を参照してください。

  4. 運用ノード開発資産配備

    運用ノードに、ルール定義など必要な開発資産を配備してください。詳細は「5.8 開発資産の配備」を参照してください。

    イベントを処理できる状態になったら、運用ノードのCEPエンジンおよびCEPサービスを停止してください。

  5. 運用ノードのRCプロシジャの退避

    以下のディレクトリ配下に格納されている起動シェルスクリプト「S99startis」を、任意のバックアップ資源格納用ディレクトリに退避してください。

    • /etc/rc2.d

    • /etc/rc3.d

    • /etc/rc4.d

    • /etc/rc5.d

    以下のディレクトリ配下に格納されている停止シェルスクリプト「K00stopis」を、任意のバックアップ資源格納用ディレクトリに退避してください。

    • /etc/rc.d/rc0.d

    • /etc/rc.d/rc1.d

    • /etc/rc.d/rc6.d

    以下の操作を行いInterstage Java EE DASサービスの自動起動を解除します。

    # /sbin/chkconfig --del FJSVijdas <ENTER>
  6. 待機ノードへの切り換え

    PRIMECLUSTERのクラスタ切り換え操作により、待機ノードへの切り替えを行ってください。

  7. 待機ノードBDCEPインストールおよびセットアップ

    待機ノードで引き継ぎIPアドレスがアクティブになったところで、待機ノードにBDCEPをインストールおよびセットアップします。CEPエンジンの設定は運用ノード側と同一にします。詳細は「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。

    なお、Hadoop連携を行う場合は、待機ノードのサーバ情報をマスタサーバの接続許可リストに登録してください。詳細は、Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0.1 マニュアルの「ユーザーズガイド」の「6.4 開発実行環境サーバへのインストール」を参照してください。

  8. 待機ノードに開発資産を配備

    待機ノードに、運用ノードと同一の開発資産を配備してください。詳細は「5.8 開発資産の配備」を参照してください。

    4.の「運用ノードに開発資産を配備」と重複する、データの用意や連携アプリケーションの配備などの作業は不要です。ただし、マスタデータをCEPサーバのローカルディスクに置く場合は、待機ノードでも運用ノードと同様に格納が必要です。

    イベントを処理できる状態になったら、待機ノードのCEPエンジンおよびCEPサービスを停止してください。

  9. 待機ノードのRCプロシジャの退避

    運用ノードと同一の操作を待機ノードで実施してください。

  10. Cmdlineリソースの修正と登録

    クラスタの切替時にCEPエンジンが自動的に起動するために、以下のCmdlineリソースのひな形ファイルを編集してクラスタシステムに登録します。

    /opt/FJSVcep/HA/sample/SERVICE_BDCEP

    ひな形ファイルは以下の要領で編集し、PRIMECLUSTERの運用操作でクラスタシステムに登録します。

    • Cmdlineリソース中の下記「Engine-Name」部分は、運用ノードおよび待機ノードで作成したCEPエンジン名に修正してから登録してください。

      STARTCMDE='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e Engine-Name'
    • 複数のCEPエンジンを利用する場合、cepstartengを起動するCEPエンジンの数分だけ記述してください。

      複数のCEPエンジンを利用する場合の記述例

      (省略)
      STARTCMDE='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e CepEngine1'
      STARTCMDE2='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e CepEngine2'
      (省略)
      start() {

      ${STARTCMD} > /dev/null 2>&1
      sleep 5
      ${STARTCMDE} > /dev/null 2>&1
      ${STARTCMDE2} > /dev/null 2>&1
      }
      (省略)