クラスタシステム上でBDCEPを動作させる場合は、以下の手順で環境設定を行ってください。
PRIMECLUSTERのインストールおよび運送操作についての詳細は、PRIMECLUSTERのマニュアルを参照してください。
PRIMECLUSTERのインストールおよびセットアップ
運用ノードと待機ノードのそれぞれについて、PRIMECLUSTERをインストールします。
引き継ぎIPアドレスの設定
運用ノードと待機ノードが、引き継ぎIPアドレスにより同一のIPアドレスで切り替えて動作できるようにPRIMECLUSTERの設定を行います。
運用ノードにBDCEPをインストールおよびセットアップ
運用ノードで引き継ぎIPアドレスをアクティブにし、BDCEPを通常と同様にインストールおよびセットアップ(CEPエンジンの作成など)を行います。詳細は「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。
なお、Hadoop連携を行う場合は、運用ノードのサーバ情報をマスタサーバの接続許可リストに登録してください。詳細は、Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0.1 マニュアルの「ユーザーズガイド」の「6.4 開発実行環境サーバへのインストール」を参照してください。
運用ノードに開発資産を配備
運用ノードに、ルール定義など必要な開発資産を配備してください。詳細は「5.8 開発資産の配備」を参照してください。
イベントを処理できる状態になったら、運用ノードのCEPエンジンおよびCEPサービスを停止してください。
運用ノードのRCプロシジャの退避
以下のディレクトリ配下に格納されている起動シェルスクリプト「S99startis」を、任意のバックアップ資源格納用ディレクトリに退避してください。
/etc/rc2.d
/etc/rc3.d
/etc/rc4.d
/etc/rc5.d
以下のディレクトリ配下に格納されている停止シェルスクリプト「K00stopis」を、任意のバックアップ資源格納用ディレクトリに退避してください。
/etc/rc.d/rc0.d
/etc/rc.d/rc1.d
/etc/rc.d/rc6.d
以下の操作を行いInterstage Java EE DASサービスの自動起動を解除します。
# /sbin/chkconfig --del FJSVijdas <ENTER>
待機ノードへの切り換え
PRIMECLUSTERのクラスタ切り換え操作により、待機ノードへの切り替えを行ってください。
待機ノードにBDCEPをインストールおよびセットアップ
待機ノードで引き継ぎIPアドレスがアクティブになったところで、待機ノードにBDCEPをインストールおよびセットアップします。CEPエンジンの設定は運用ノード側と同一にします。詳細は「第4章 インストールおよびセットアップ」を参照してください。
なお、Hadoop連携を行う場合は、待機ノードのサーバ情報をマスタサーバの接続許可リストに登録してください。詳細は、Interstage Big Data Parallel Processing Server V1.0.1 マニュアルの「ユーザーズガイド」の「6.4 開発実行環境サーバへのインストール」を参照してください。
待機ノードに開発資産を配備
待機ノードに、運用ノードと同一の開発資産を配備してください。詳細は「5.8 開発資産の配備」を参照してください。
4.の「運用ノードに開発資産を配備」と重複する、データの用意や連携アプリケーションの配備などの作業は不要です。ただし、マスタデータをCEPサーバのローカルディスクに置く場合は、待機ノードでも運用ノードと同様に格納が必要です。
イベントを処理できる状態になったら、待機ノードのCEPエンジンおよびCEPサービスを停止してください。
待機ノードのRCプロシジャの退避
運用ノードと同一の操作を待機ノードで実施してください。
Cmdlineリソースの修正と登録
クラスタの切替時にCEPエンジンが自動的に起動するために、以下のCmdlineリソースのひな形ファイルを編集してクラスタシステムに登録します。
/opt/FJSVcep/HA/sample/SERVICE_BDCEP
ひな形ファイルは以下の要領で編集し、PRIMECLUSTERの運用操作でクラスタシステムに登録します。
Cmdlineリソース中の下記「Engine-Name」部分は、運用ノードおよび待機ノードで作成したCEPエンジン名に修正してから登録してください。
STARTCMDE='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e Engine-Name'
複数のCEPエンジンを利用する場合、cepstartengを起動するCEPエンジンの数分だけ記述してください。
例
複数のCEPエンジンを利用する場合の記述例
(省略)
STARTCMDE='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e CepEngine1'
STARTCMDE2='/opt/FJSVcep/bin/cepstarteng -e CepEngine2'
(省略)
start() {
${STARTCMD} > /dev/null 2>&1
sleep 5
${STARTCMDE} > /dev/null 2>&1
${STARTCMDE2} > /dev/null 2>&1
}
(省略)