証跡ログ採取環境の設定は、証跡ログの設定ユーティリティを使って行います。証跡ログの設定ユーティリティは、スタートメニューから次のように選択し、実行します。なお、本ユーティリティの実行には、OSの管理者権限が必要です。
「すべてのプログラム」→「FNA Server」→「証跡ログの設定」
証跡ログの設定ユーティリティを実行すると次のダイアログボックスが表示されます。
本ダイアログボックスでは、次の情報を設定します。
採取するログの種類を指定します。
ホストアクセスログ
ホストアクセスログを採取します。
端末オペレーションログ
ホストアクセスログ および 端末オペレーションログを採取します。
採取しない
証跡ログを採取しません。
初期値:採取しない
ホストコンピュータへの送信データについて、ログファイルに記録するデータ長を指定します。データの先頭から64~4096バイトの範囲で設定します。ただし、データがホストコンピュータで定義する最大RU長で分割された場合、最大RU長が最大値となります。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「端末オペレーションログ」を選択し、「すべて」のチェックボックスをオフに設定した場合のみ有効です。
初期値:64Byte
▲ 注 意
証跡ログにはファイル転送データも記録されます。このため、設定値を大きくした場合、証跡ログの容量が非常に大きくなることがあります。
ホストコンピュータへの送信データをすべて記録する場合は、チェックボックスをオンに設定します。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「端末オペレーションログ」を選択した場合のみ有効です。
初期値:オフ
▲ 注 意
証跡ログにはファイル転送データも記録されます。このため、チェックボックスをオンにした場合、証跡ログの容量が非常に大きくなることがあります。
ホストコンピュータへの送信データが分割されていた場合に分割データを記録するかを選択します。
採取する
分割データを採取します。
つまり、分割されたデータを含め、ホストコンピュータへ送信したデータすべてを採取します。
採取しない
分割データを採取しません。
つまり、ホストコンピュータへ送信したデータが分割されていた場合、先頭のデータのみを採取します。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「端末オペレーションログ」を選択し、「すべて」のチェックボックスをオンに設定した場合のみ有効です。
初期値:採取しない
▲ 注 意
証跡ログにはファイル転送データも記録されます。このため、「採取する」を選択した場合、証跡ログの容量が非常に大きくなることがあります。
採取した証跡ログを保管するファイルの形式を指定します。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「ホストアクセスログ」または「端末オペレーションログ」を選択した場合に有効です。
初期値:バイナリ
出力先ディレクトリ配下に蓄積する証跡ログの総サイズ(すべての証跡ログファイルのファイルサイズの合計)を、0または100~9,999MBの範囲で設定します。
0を指定すると、ドライブの空き容量をすべて使用します。
証跡ログの総サイズが本設定値を超えた場合、最も古い証跡ログファイルを自動的に削除します。また、0を指定しドライブの空き容量がなくなった場合は、最も古い証跡ログファイルを自動的に削除し、空き容量を確保します。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「ホストアクセスログ」または「端末オペレーションログ」を選択した場合に有効です。
初期値:100MB
▲ 注 意
「証跡ログ形式」で「バイナリ」を指定した場合
出力ファイルサイズの2倍以上の値 または、0を指定してください。
「証跡ログ形式」で「テキスト」を指定した場合
出力ファイルサイズの10倍以上の値 または、0を指定してください。
1つの証跡ログファイル(バイナリファイル)のファイルサイズを、10~200MBの範囲で設定します。証跡ログファイルのサイズが本設定値を超える場合、新たに証跡ログファイルを作成します。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「ホストアクセスログ」または「端末オペレーションログ」を選択した場合に有効です。
初期値:10MB
参 考
次の場合、証跡ログファイルのサイズが、本設定値に達していなくても、新たに証跡ログファイルを作成します。
証跡ログの設定ユーティリティにて、設定を変更した場合
日付が変わった場合
▲ 注 意
「証跡ログの形式」で「テキスト」を選択した場合は、本設定値より大きなサイズのログファイル(テキスト形式)が出力されます。
証跡ログファイルを保管する期間を、0~1000日で設定します。ファイル作成日から設定された日数が経過すると、ファイルは削除されます。
0を指定した場合、ドライブの空き容量が不足しない限り、またはトータルファイルサイズを超えない限り、証跡ログファイルの削除を行いません。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「ホストアクセスログ」または「端末オペレーションログ」を選択した場合に有効です。
初期値:0日(期限なし)
証跡ログの出力先ディレクトリを設定します。
「証跡ログ形式」で「バイナリ」を指定した場合、本ディレクトリには、バイナリ形式の証跡ログ(証跡ログ(バイナリファイル))が格納されます。
「証跡ログ形式」で「テキスト」を指定した場合、本ディレクトリ配下に「TXT」ディレクトリが作成され、そのディレクトリにテキスト形式の証跡ログ(証跡ログ(テキストファイル))が格納されます。
本情報は、「証跡ログの採取範囲」で「ホストアクセスログ」または「端末オペレーションログ」を選択した場合に有効です。
初期値:なし
▲ 注 意
証跡ログには、ホストコンピュータにアクセスするパスワードが含まれる場合があります。このため、出力先ディレクトリのアクセス権を、必ず適切に(管理者以外がアクセスできないように)設定してください。
OSへの影響や性能確保のため、システムドライブとは物理的に別のドライブを指定してください。
証跡ログを確実に記録するため、容量、性能ともに十分なドライブを指定してください。
参 考
証跡ログファイルのファイル名は、次のとおりです。
FSX<日付>_<時間>.<拡張子>
"FSX" | : | 接頭辞 |
日付 | : | ファイル作成日(先頭のレコードのイベント発生日)。 |
時間 | : | ファイル作成時間(先頭のレコードのイベント発生時間)。 |
拡張子 | : | 証跡ログ(バイナリファイル)の場合は、"CLG"。 |
例) FSX20081115_142340532.CLG
「出力先ディレクトリ」を変更した場合、変更前のディレクトリに格納されている証跡ログファイルは、変更後のディレクトリに自動的に移動されません。また、変更前のディレクトリに格納されている証跡ログファイルは、「トータルファイルサイズ」、「保管期間」などの設定の影響を受けません。つまり、自動的に削除されることはありません。変更後のディレクトリに移動した場合は、設定に従って削除対象となります。
出力先ディレクトリ配下には、拡張子が「PND」であるディレクトリが作成されることがあります。このディレクトリには、システムの時間を戻したために将来の日付・時間となってしまった証跡ログファイルが退避されます。