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FNA Server V7.2 使用手引書L20
FUJITSU Software

7.3.1 環境構築にあたっての検討事項

証跡ログ採取環境の構築にあたり、次の項目を決定します。

項目

説明

端末接続手順

証跡ログを採取することができる端末は、FNAonTCP/IP接続 および TN接続の端末です。その他の手順で接続している場合、手順を変更する必要があります。

採取するログ

ホストアクセスログのみを採取するのか、ホストアクセスログに加えて端末オペレーションログも採取するのかを決定します。

ホストコンピュータで採取する証跡ログを補完する情報(ホストコンピュータにアクセスした端末を特定する情報)が欲しい場合は、ホストアクセスログを採取します。

加えて、端末にて行われた操作の詳細を記録したい場合は、端末オペレーションログも採取します。

また、端末オペレーションログを採取する場合、採取するデータ長を決めます。

ログの形式

採取したログを保管する形式を決めます。通常は、バイナリ形式で保管します。Systemwalker Centric Managerへログを送信する場合は、テキスト形式での保管を検討します。

証跡ログの保管期間、最大容量

採取した証跡ログの保管期間 および 最大容量を決めます。

証跡ログの格納場所

証跡ログを格納する場所を決めます。

採取するログの種類や保管期間を考慮し、十分な領域のあるハードディスクドライブを選択します。また、OSへの影響や性能を考慮し、証跡ログを格納する場所は、必ず、システムドライブとは物理的に別のドライブを選択してください。

端末オペレーションログを採取する場合は、頻繁にハードディスクドライブへのアクセスが発生し、かつ証跡ログのサイズが大きくなります。このため、容量、性能ともに十分なハードディスクドライブを選択してください。

証跡ログには、ホストコンピュータにアクセスするためのパスワードが含まれる場合があります。このため、証跡ログを格納するディレクトリのアクセス権を、必ず適切に(管理者以外がアクセスできないように)設定してください。

通信情報の定義にあたって

FNA Serverの証跡ログにおいて、ホストコンピュータのPU、LUを特定する情報は、接続情報名のみです。このため、証跡ログを参照するときにPU、LUを容易に特定できるよう、接続情報名を工夫(接続情報名をVTAMの論理ユニット名と同一にするなど)することを推奨します。

その他 注意事項

証跡ログを採取する場合、マルチCPU または マルチコアCPUを搭載したサーバマシンを使用することを推奨します。