証跡ログ採取環境の構築にあたり、次の項目を決定します。
項目 | 説明 |
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端末接続手順 | 証跡ログを採取することができる端末は、FNAonTCP/IP接続 および TN接続の端末です。その他の手順で接続している場合、手順を変更する必要があります。 |
採取するログ | ホストアクセスログのみを採取するのか、ホストアクセスログに加えて端末オペレーションログも採取するのかを決定します。 ホストコンピュータで採取する証跡ログを補完する情報(ホストコンピュータにアクセスした端末を特定する情報)が欲しい場合は、ホストアクセスログを採取します。 加えて、端末にて行われた操作の詳細を記録したい場合は、端末オペレーションログも採取します。 また、端末オペレーションログを採取する場合、採取するデータ長を決めます。 |
ログの形式 | 採取したログを保管する形式を決めます。通常は、バイナリ形式で保管します。Systemwalker Centric Managerへログを送信する場合は、テキスト形式での保管を検討します。 |
証跡ログの保管期間、最大容量 | 採取した証跡ログの保管期間 および 最大容量を決めます。 |
証跡ログの格納場所 | 証跡ログを格納する場所を決めます。 採取するログの種類や保管期間を考慮し、十分な領域のあるハードディスクドライブを選択します。また、OSへの影響や性能を考慮し、証跡ログを格納する場所は、必ず、システムドライブとは物理的に別のドライブを選択してください。 端末オペレーションログを採取する場合は、頻繁にハードディスクドライブへのアクセスが発生し、かつ証跡ログのサイズが大きくなります。このため、容量、性能ともに十分なハードディスクドライブを選択してください。 証跡ログには、ホストコンピュータにアクセスするためのパスワードが含まれる場合があります。このため、証跡ログを格納するディレクトリのアクセス権を、必ず適切に(管理者以外がアクセスできないように)設定してください。 |
通信情報の定義にあたって
FNA Serverの証跡ログにおいて、ホストコンピュータのPU、LUを特定する情報は、接続情報名のみです。このため、証跡ログを参照するときにPU、LUを容易に特定できるよう、接続情報名を工夫(接続情報名をVTAMの論理ユニット名と同一にするなど)することを推奨します。
その他 注意事項
証跡ログを採取する場合、マルチCPU または マルチコアCPUを搭載したサーバマシンを使用することを推奨します。