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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編
FUJITSU Software

11.2.14 各機能での設定

各機能での設定を行います。設定を行う機能と設定する場所を以下の表に示します。インストール種別/使用している機能により、設定を変更してください。

機能名

設定条件

設定場所(インストール種別)

運用管理クライアント
/運用管理サーバ

部門管理サーバ

業務サーバ

資産管理サーバ

システム監視

必須

○(注1)

性能監視

選択

自動運用支援

選択

資源配付

選択

スクリプトファイル

選択

プロセス監視

選択

インベントリ管理

選択

○(注2)

○:設定します。

-:設定しません。

注1)エージェントライセンス、イベント監視ライセンスの場合に必ず実施してください。

注2)運用管理サーバだけ

システム監視の変更

  1. 構成情報の削除

    全体監視運用を行っている場合、運用管理サーバがメッセージ送信先システムとして定義していたシステムで、以下のコマンドをプライマリ、セカンダリそれぞれのホスト名で実行します。

    opaconstat(接続構成登録/削除/表示コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

    • メッセージ送信先システムがWindows版の場合

      opaconstat -D 運用管理サーバの物理ホスト名

    • メッセージ送信先システムがSolaris版の場合

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -D 運用管理サーバの物理ホスト名

  2. 構成情報の登録

    メッセージ送信先システムで、指定しているシステムが動作していることを確認してから、運用管理サーバで、以下の手順を実施し、構成情報を登録します。

    1. 運用系で、以下のコマンドを実行します。

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。

    3. 待機系で、以下のコマンドを実行します。

      /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。

  3. クラスタ待機系監視機能の変更

    クラスタ待機系監視運用時の場合、以下の手順で、定義ファイルを変更する必要があります。クラスタ待機系監視の設定の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

    1. Systemwalker Centric Managerを停止します。

      停止方法については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを停止する”を参照してください。

    2. IPアドレス、ホスト名を変更したノードで、通信環境定義の「自ホスト名」の定義を変更後のホスト名に変更してください。

      自ホスト名については、“通信環境定義の「自ホスト名」の定を変更する”を参照してください

    3. クラスタ待機系監視で連携しているノードで、以下のクラスタノード定義ファイルの設定を、変更後のホスト名に変更してください。

      /etc/opt/FJSVsagt/opaclshosts

    4. Systemwalker Centric Managerを起動します。

      起動方法については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを起動する”を参照してください。

      ポイント

      PRIMECLUSTERで、Systemwalker Centric Managerのサービスを起動する前に、プライマリノードとセカンダリノードでsyslog連携の再起動を実行します。syslog連携の再起動方法については、“待機系の監視”を参照してください。

  4. イベント通知先の変更

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバで、システム監視設定のメッセージ送信先を変更し、Systemwalker Centric Managerの再起動、構成情報の登録処理を行います。

ポイント

イベント通知先の変更

下位サーバのシステム監視設定のメッセージ送信先システムを変更します。

  1. 運用管理クライアントで、[スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]、または[アプリ]画面から[Systemwalker Centric Manager]-[システム監視設定]を選択します。

    →[システム監視設定[接続先設定]]ダイアログボックスが表示されます。

  2. 変更する下位サーバのホスト名、ユーザ名、パスワードを入力し、[OK]ボタンをクリックします。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  3. [通信環境定義]ボタンをクリックします。

    →[通信環境定義]ダイアログボックスが表示されます。

  4. 変更前の運用管理サーバのホスト名を選択し、[更新]ボタンをクリックします。

    →[メッセージ送信先システム(更新)]ダイアログボックスが表示されます。

  5. メッセージ送信先システムに変更後の論理ホスト名を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

  6. Systemwalker Centric Managerを再起動します。

    • 下位サーバがWindows版の場合

      1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

        pcentricmgr

      2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

        scentricmgr

    • 下位サーバがSolaris版の場合

      1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを停止します。

        /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr

      2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerを起動します。

        /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  7. 下位サーバで、構成情報を変更します。

    1. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。

      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a

      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    2. 運用管理サーバをフェールオーバします。

    3. 以下のコマンドを実行し、下位サーバの構成情報を接続サーバに登録します。

      • 下位サーバがWindows版の場合

        opaconstat -a

      • 下位サーバがSolaris版の場合

        /opt/systemwalker/bin/opaconstat -a

    4. 運用管理サーバをフェールバックします。

    注意

    運用管理サーバをイベント通知先として指定している下位サーバとの接続形態が“常時接続”の場合、7.の作業は必要ありません。

ポイント

GEEの場合、以下の作業を行ってください。

  • 主監視パスを使用してグローバルサーバを監視している場合で、IPアドレスを変更した場合

    【VTAM-G/TISPで運用している場合】

    HSTRSCノードセットにある該当ホストのIPアドレスを変更して、VTAMジェネレーションを実施後、HSTRSCノードセットをアクティベートしてください。

    【TISPで運用している場合】

    ISP定義にある該当ホストのHOST定義文のIPアドレスを変更して、ISPを再起動してください。

  • 代替監視パスを使用してグローバルサーバを監視している場合

    1. 変更後のIPアドレスに対して、SVPMコンソール番号の割り当てを行います。(SVPM側)

    2. SVPMコンソール番号を定義します。

      運用管理サーバのホスト名をSVPMコンソール番号定義ファイルに定義してある場合は、変更後のホスト名に定義を変更します。(SW側)

    3. 以下のコマンドを実行し、ハードウェア情報定義ファイルを作成します。(SW側)

      /opt/FJSVsagt/bin/hardctlset

    4. 以下のコマンドを実行し、システム構成情報の登録を行います。(SW側)

      /opt/FJSVsagt/bin/gscmadd


性能監視の変更

運用管理サーバまたは運用管理クライアントで、以下の手順に従って作業を行ってください。

以下の作業は、すべてのノードでIPアドレス/ホスト名を変更した後にまとめて実施すると、それぞれ一度の作業で効率よく設定することができます。

  1. ネットワーク性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。

    • 通常モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューより、[監視]-[ネットワークの性能(全体)]を選択します。

        →[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

      3. [OK]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。

      4. [ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

    • 互換モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[全体]を選択します。

        →[性能監視-全体設定(ネットワーク性能)]ダイアログボックスが表示されます。

      3. [更新]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。

      4. [ポリシー]メニューの[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

  2. サーバ性能監視の監視対象としている場合、以下の手順でポリシーを更新し、配付します。

    • 通常モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューの[監視]-[監視ポリシー]を選択します。

        →[監視ポリシー[管理]]画面が表示されます。

      3. [監視ポリシー]-[ポリシー]-[性能監視]-[サーバ]から選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

        IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてに対して本作業を実施します。

        初期設定ポリシーの場合、[変更]を行うことができないため、初期設定ポリシーを[複写]することで、初期設定ポリシーを複写したポリシーに変更します。

      4. [監視ポリシー]-[ポリシーグループ]から「c.」の作業を行ったポリシーが属するポリシーグループすべてに対して、[操作]メニューの[配付]を選択し、ポリシーを配付します。

    • 互換モードの場合

      1. [Systemwalkerコンソール]を起動します。

      2. [ポリシー]メニューより、[ポリシーの定義]-[サーバの性能]-[設定]を選択しま す。

      3. IPアドレス/ホスト名を変更したノードに配付しているポリシーを選択し、[変更]ボタンをクリックした後に表示される設定画面で、そのまま[OK]ボタンをクリックします。

        IPアドレス/ホスト名を変更したノードのポリシーすべてについて、本作業を実施します。

      4. [ポリシー]メニューの[監視]-[ポリシーの配付]を選択します。

        →[ポリシーの配付]ダイアログボックスが表示されます。

      5. [すぐに適用する]を選択し、ポリシーを配付します。

  3. サーバ性能監視機能の監視対象としている運用管理サーバのIPアドレスを変更した場合、プライマリノードとセカンダリノードで、以下のファイルをテキストエディタやviなどを使用して、変更後のIPアドレスに修正します。

    [ファイル名]

    /opt/FJSVspmex/usr/TrapHost.ini

    [変更箇所]

    ;; TrapHost.ini
      [SnmpTrap]
      HostName1=10.20.30.41  *1
      HostName2=10.20.30.42  *2

    *1: プライマリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

    *2: セカンダリノードの変更後の物理IPアドレスを指定します。

性能監視の動作環境の設定については、“Systemwalker Centric Manager使用手引書 監視機能編”を参照してください。


自動運用支援の変更

運用管理クライアントで、運用している環境に合わせて、以下の作業を行ってください。

  1. [スタート]メニューから[プログラム]-[Systemwalker Centric Manager]-[環境設定]-[システム監視設定]、または[アプリ]画面から[Systemwalker Centric Manager]-[システム監視設定]を選択し、接続先に各サーバを指定します。

    →[システム監視設定]ダイアログボックスが表示されます。

  2. [イベント監視の条件定義]ボタンをクリックします。

    →[イベント監視の条件定義]ウィンドウが表示されます。

    1. [イベント]メニューから[イベントの更新]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]ダイアログボックスが表示されます。

      運用管理サーバのホスト名で指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    2. [アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    3. [通知/実行アクション]タブを選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    4. [詳細設定]ボタンをクリックします。

      →[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

      [リモートコマンド]タブで、[発行先:]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。

    5. [アクション]メニューから[アクションの設定]を選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[メッセージ監視アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    6. [通知/実行アクション]タブを選択します。

      →[イベント定義/アクション定義]-[通知/実行アクション]ダイアログボックスが表示されます。

    7. [詳細設定]ボタンをクリックします。

      →[アクション定義(詳細)]ダイアログボックスが表示されます。

      [SNMPトラップ]タブで、[トラップ通信先]の[ホスト名]に運用管理サーバのホスト名を指定している場合は、ホスト名を変更後のホスト名に変更してください。


資源配付の変更

以下の手順に従って、各コンピュータ上で部門管理サーバのシステム定義(配付経路)の変更作業を実施してください。

  1. 部門管理サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。

  2. 業務サーバで、スケジュール文により、運用管理サーバに対して直接結果通知を行っている場合は、通知先IPアドレスを変更後の論理IPアドレスに変更してください。


スクリプトファイルの変更

スクリプトファイル内で、該当IPアドレス/ホスト名を意識した処理を行っている場合、以下の手順に従って、操作を実施してください。

  1. 運用管理サーバで、該当するスクリプト内に書かれているIPアドレス/ホスト名を変更します。

  2. 運用管理サーバで(実際の作業は運用管理クライアントから)同スクリプトを使用しているシステムへ、インテリジェントサービスのポリシー設定を行い配付します。


プロセス監視の変更

プロセス監視の動作環境ファイルを変更します。

監査ログ管理の変更

運用中に、IPアドレス、ホスト名の変更を実施、またはネットワーク構成の変更により、運用管理サーバ自身のホスト名から、物理IPアドレスを求めることができない場合は、ログ収集コマンド(mpatmlog)を以下のように変更する必要があります。

mpatmlog -H サーバ名 [部門管理サーバ/業務サーバから運用管理サーバへ通信できる運用管理サーバのIPアドレス]

mpatmlog(ログ収集コマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。


インベントリ管理の変更

インストールレス型エージェント監視機能によるインベントリ収集を実施している場合、以下の設定変更が必要となります。

cmcntagl(インベントリ管理接続環境変更コマンド)の詳細は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。