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Systemwalker Centric Manager クラスタ適用ガイド UNIX編
FUJITSU Software

8.1 バックアップ(プライマリ/セカンダリ)

バックアップには、以下の2つの方法があります。

注意

  • バックアップ作業は、プライマリノードおよびセカンダリノードで別々に行う必要があります。

  • クラスタ運用環境でのバックアップは、プライマリノード、セカンダリノードで同時期に実施してください。 プライマリノード、セカンダリノードで異なるタイミングでバックアップしたデータをリストアした場合、 整合性がとれなくなる場合があります。

    また、プライマリノード、セカンダリノードを同じバックアップ方法(通常のバックアップ/オンラインバックアップ)でバックアップしてください。

  • 通常のバックアップとオンラインバックアップでは退避される情報が異なります。詳細については“Systemwalker Centric Manager導入手引書”の“バックアップで退避される情報”を参照してください。

  • オンラインバックアップ中にフェールオーバーが発生した場合は、バックアップコマンドは異常終了します。

  • 共有資源用パーティションをマウントするディレクトリ名を変更する場合は、環境を新しく構築する必要があります。共有資源用パーティションをマウントするディレクトリ名を変更した場合、以前のバックアップ資産をリストアすることはできません。

通常のバックアップ

クラスタシステム上のSystemwalker Centric Managerの資源をバックアップする手順は以下のとおりです。手順2~手順5の作業は、プライマリノード、セカンダリノードのそれぞれで実施してください。

  1. ポリシーの配付

    配付していないポリシーが残っている場合には、ポリシー配付を行ってください。

  2. Systemwalker Centric Managerの停止

  3. ボリュームを起動します。

  4. クラスタ運用環境でのバックアップ

  5. クラスタ運用時でのSystemwalker Centric Managerの起動


ポリシーの配付

[Systemwalkerコンソール]を起動し、[ポリシーの配付状況]画面でポリシーの配付状況を確認します。未配付のポリシーがある場合は配付します。


Systemwalker Centric Managerの停止

以下の操作により、クラスタ運用しているSystemwalker Centric Managerを停止します。

  1. クラスタサービスを停止します。

    停止手順については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを停止する”を参照してください。

  2. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerのデーモンを停止します。

    /opt/systemwalker/bin/pcentricmgr


ボリュームの起動

ボリューム管理ソフトウェアなどを使用している場合は、Systemwalker Centric Managerで使用するボリュームを起動します。

ポイント

バックアップコマンドでは、共有ディスクを自動的にマウントするため、手動でマウントする必要はありません。また、マウントした状態でバックアップコマンドを実行しても問題ありません。


クラスタ運用環境でのバックアップ

  1. RDB管理情報デバイスにRDB管理情報専用パーティション上の任意のディレクトリを指定している場合、RDB管理情報専用パーティションをマウントします。

  2. Oracle Solaris Clusterで、RDB管理情報専用パーティションをGlobal File Systemで作成する場合、Systemwalker Centric Managerで使用する共有ディスク上のデバイスグループを使用するノードへスイッチオーバします。

  3. 以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名

    退避先ディレクトリ名は、フルパスを指定してください。

    mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。


クラスタ運用環境でのSystemwalker Centric Managerの起動

以下の操作により、クラスタ運用しているSystemwalker Centric Managerを起動します。

  1. 以下のコマンドを実行し、Systemwalker Centric Managerのデーモンを起動します。

    /opt/systemwalker/bin/scentricmgr

  2. クラスタサービスを起動します。

    起動手順については、“クラスタシステム上の運用管理サーバを起動する”を参照してください。


オンラインバックアップ

監視機能を継続したまま資源をバックアップする手順は以下のとおりです。手順2の作業は、プライマリノード、セカンダリノードのそれぞれで実施してください。

  1. ポリシーの配付

    配付していないポリシーが残っている場合には、ポリシー配付を行ってください。

  2. クラスタ運用環境での資源をバックアップ

ポリシーの配付

[Systemwalkerコンソール]を起動し、[ポリシーの配付状況]画面でポリシーの配付状況を確認します。未配付のポリシーがある場合は配付します。

クラスタ運用環境でのバックアップ

  1. プライマリノードを運用系にします。

  2. プライマリノードで、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名 -SN

    退避先ディレクトリ名には、フルパスを指定してください。

    mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。

  3. セカンダリノードにスイッチオーバ(切り替え)します。

  4. セカンダリノードで、以下のコマンドを実行します。

    /opt/systemwalker/bin/mpbkc -b 退避先ディレクトリ名 -SN

    退避先ディレクトリ名には、フルパスを指定してください。

    mpbkc(バックアップコマンド)の詳細については、"Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル"を参照してください。