クラスタで運用管理サーバが提供しているデーモンを監視する場合、デーモンを構成しているプロセスごとに監視することができます。これにより運用系でフェールオーバする条件を、詳細に定義できます。
クラスタが監視しているSystemwalker Centric Managerのプロセスに異常が発生した場合、ノードの動作として以下の3通りの設定ができます。
フェールオーバを行う。
異常発生の通知だけ行う。
通知およびフェールオーバしない。
運用管理サーバを運用する上で重要な機能だけ、フェールオーバするよう設計してください。
フェールオーバ、およびプロセス監視機能の設定は、プライマリノードおよびセカンダリノードで行います。設定手順の詳細は、“プロセス監視機能をカスタマイズする”を参照してください。フェールオーバのデフォルトの設定値については、“フェールオーバの設定値一覧”を参照してください。
例
ネットワーク管理機能でフェールオーバの設計を行う場合の例を説明します。以下に、ネットワーク管理機能で起動するプロセスのイメージ図を示します。
上記のイメージ図でフェールオーバの動作をカスタマイズできるのは、以下の機能単位となります。以下の各機能に異常が発生した場合、ネットワーク管理の運用に与える影響範囲については、富士通技術員におたずねください。
mpnmsv
mpnm-trapd
mpnm
例えば、ネットワーク管理でmpnmをプロセス監視の対象とし、フェールオーバするように設定した場合、mpnmを構成している1つのプロセスに異常が発生したときにフェールオーバします。
プロセス監視機能およびフェールオーバの設定は、以下のファイルで行います。
/etc/opt/FJSVftlc/pmon/mppmon.usr |
設定手順については、“プロセス監視機能をカスタマイズする”を参照してください。デフォルトの設定値については、“フェールオーバの設定値一覧”を参照してください。