クラスタサービスは、ある特定の機能が使用できなくなった場合にだけフェールオーバさせるよう設定することができます。これを利用することにより、Systemwalker Centric Managerでも、重要な機能が使用不可となった場合にだけフェールオーバを発生させることができ、フェールオーバの発生を最低限にとどめることができます。
デフォルトの手順でSystemwalker Centric Managerのクラスタサービスを作成した場合、インストールしたすべての機能がフェールオーバの対象となるため、運用上停止しても問題がない機能が停止した場合でもフェールオーバが発生します。
クラスタシステムの性質上、フェールオーバ発生時には、一時的に運用が停止する可能性があります。そのため、運用上必要な機能が停止した場合だけフェールオーバが発生するよう設定を変更することをお薦めします。
Systemwalkerの機能はデーモンを起動することで使用可能となります。フェールオーバは、デーモンが停止したことを契機に発生するため、フェールオーバの設計を行うためには、監視するデーモンを設定する必要があります。
ここでは監視するデーモンを設定するために、デーモンの監視とフェールオーバの関係について説明します。