エラーメッセージ
V10.0L21版以前
%1に対する%2の計算処理において、ゼロによる割り算が発生しました。時刻=%3 |
V11.0L10版以降
MpTrfAgt: 警告: 205: %1から取得したMIB情報が不当のため、監視項目%2の監視をスキップしました。時刻=%3 |
対象バージョンレベル
Systemwalker Centric Manager
Windows版:V3.0L10以降
Solaris版:5.0以降
Linux版:V11.0L10以降
原因
ホスト%1に対するネットワーク性能監視機能の監視項目%2の計算処理において、監視対象ノードより取得したMIB情報が不当な値のため、性能情報を算出する際に計算式の分母が不当な値になっています。
%2は監視項目(回線種別)[ifIndex] です。監視項目は、“Systemwalker Centric Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。回線種別は、“備考”を参照してください。
ifIndexは原因となったインタフェースのifIndexです。ホスト%1のノードプロパティで確認します。
対処1
確認ポイント
%2がPercentage of interface usageである。
%1の監視インタフェースのifSpeedが0である。
原因
回線使用率を計算するために必用な回線速度を示すMIBオブジェクトの値が0です。
対処方法
このようなノードを監視するために、性能監視では性能情報の算出のために使用する回線速度を設定することができます。
この方法で回線速度を設定した場合、監視対象ノードからどのようなifSpeedの値が返却された場合も、設定した回線速度で性能情報を算出します。回線速度の設定方法は、以下のとおりです。
V5.0L20/5.1以前の場合
運用管理サーバ上で、以下のファイルを編集します。
Windows版の場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpTrfMgr\etc\tiInterfacer\ifSpeed.ini |
Solaris版の場合
/opt/FJSVspmmg/etc/tiInterfacer/ifSpeed.ini |
回線速度を設定します。
[Configulation] |
セクション名 | キー名 | 説明 |
---|---|---|
Configulation | NodeNumber | ここで設定するノードの総数を設定。 |
| NodeName1 | 設定するノードのホスト名を設定。ノード数により、NodeNameのサフィックスを昇順に設定。 |
| NodeName2 | 設定するノードのホスト名を設定。ノード数により、NodeNameのサフィックスを昇順に設定。 |
hostA | - | NodeName1で設定したホスト名を設定。 |
| ipAddress | hostAの代表IPアドレスを設定。 |
| ifNumber | hostAのインタフェースの総数を設定。 |
| ifSpeed.X | インタフェースの回線速度(bps)を設定。Xにはインタフェース番号を設定。 |
hostB | - | NodeName2で設定したホスト名を設定。キー値については、hostAと同様に設定。 |
[Systemwalkerコンソール]で、[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[性能]-[全体]を選択します。
[OK]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
ポリシーを配付・適用します。
V5.0L30/5.2以降の場合
[Systemwalkerコンソール]の監視マップで、問題のノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ネットワーク性能]-[ノード]を選択します。
[ノード設定]画面で、[詳細]ボタンをクリックします。
[インタフェース設定]画面で、問題のインタフェースを選択し、[変更]ボタンをクリックします。
[インタフェース情報設定]画面で、[回線速度(bps)]の項目を設定します。
ポリシーを作成し、配付・適用します。
対処2
確認ポイント
%2がPercentage of discarded packetsである、またはPercentage of error packetsである。
原因
破棄パケット率またはエラーパケット率の正常な送受信パケット数を表すMIBオブジェクトの値が0です。
対処方法
監視対象ノードの当該インタフェースは正常な送受信パケット数が0です。使用しない場合は、ポリシー定義で該当インタフェースを監視対象から外してください。
備考
ネットワーク性能の監視で取り扱う回線種別の一覧です。
ifTypeの値 | 名前 | 性能監視の回線種別 |
---|---|---|
1 | other | その他 |
2 | regular1822 | その他 |
3 | hdh1822 | その他 |
4 | ddnX25 | WAN |
5 | rfc877x25 | WAN |
6 | ethernet | Ethernet |
7 | iso88023 | Ethernet |
8 | TokenBus | Ethernet |
9 | TokenRing | FDDI |
10 | Man | WAN |
11 | starLan | Ethernet |
12 | proteon10Mbit | その他 |
13 | proteon80Mbit | その他 |
14 | hyperchannel | その他 |
15 | fddi | FDDI |
16 | lapb | WAN |
17 | sdlc | WAN |
18 | ds1 | WAN |
19 | e1 | WAN |
20 | basisISDN | WAN |
21 | primaryISDN | WAN |
22 | propPoint | WAN |
23 | ppp | WAN |
24 | softwareLoopback | その他 |
25 | eon | その他 |
26 | ethernet3Mbit | Ethernet |
27 | nsip | その他 |
28 | slip | その他 |
29 | ultra | その他 |
30 | ds3 | WAN |
31 | sip | WAN |
32 | frameRelay | WAN |
33 | rs232 | その他 |
34 | parallel-port | その他 |
35 | arcnet | Ethernet |
36 | arcnetPlus | Ethernet |
37 | atm | WAN |
38 | miox25 | その他 |
39 | sonet | WAN |
40 | x25ple | WAN |
41 | iso88022llc | その他 |
42 | localTalk | その他 |
43 | smdsDmix | WAN |
44 | frameRelayService | WAN |
45 | v35 | WAN |
46 | hssi | WAN |
47 | hippi | WAN |
48 | modem | その他 |
49 | aal5 | WAN |
50 | sonetPath | WAN |
51 | sonetVT | WAN |
52 | smdsIcip | WAN |
53 | propVirtual | その他 |
54 | propMultiplexor | その他 |
対処3
エラーメッセージ
MpTrfAgt: WARNING: 205: (ノード)に対する(監視項目)の計算処理で、ゼロによる割り算が発生しました。 |
MpTrfAgt:WARNING:205:(ノード)から取得したMIB情報が不当のため、監視項目(監視項目)の監視をスキップしました。 |
確認ポイント
監視項目が[Percentage of Interface usage](=回線使用率)で発生した場合
監視対象ノードのSNMPエージェントより回線速度を表すMIBオブジェクト[ifSpeed]が0で返却されています。これは、SNMPエージェントの問題または仕様となります。
監視項目が、[Percentage of discarded packets](=破棄パケット率)、または[Percentage of error packets](=エラーパケット率)で発生した場合
監視対象ノードのSNMPエージェントから送受信パケットを表すMIBオブジェクトの値が“0”で返却されます。
該当インタフェースが使用されていない場合
[Systemwalkerコンソール]の[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ネットワークの性能]-[ノード]で、該当インタフェースを監視対象から外してください。
原因
「ゼロによる割り算」または「取得したMIB情報が不当」メッセージが発生している場合は、ネットワーク性能情報の収集(SNMP MIB-GET)で、監視対象ノードから取得した情報が不当だった場合、性能情報を算出する際に計算式の分母の値がゼロになることがあります。
対処方法
このようなノードを監視するために、性能監視では性能情報の算出のために使用する回線速度を設定することができます。
この方法で回線速度を設定した場合、監視対象ノードからどのようなifSpeedの値が返却された場合も、設定した回線速度で性能情報を算出します。回線速度の設定方法は、以下のとおりです。
V5.0L20/5.1以前の場合
運用管理サーバ上で、以下のファイルを編集します。
Windows版の場合
Systemwalkerインストールディレクトリ\mpwalker.dm\MpTrfMgr\etc\tiInterfacer\ifSpeed.ini
Solaris版の場合
/opt/FJSVspmmg/etc/tiInterfacer/ifSpeed.ini
回線速度を設定します。
[Configulation] NodeNumber=2 NodeName1=hostA NodeName2=hostB [hostA] ipAddress= ifNumber= ifSpeed.X= ifSpeed.X= [hostB] ipAddress= ifNumber= ifSpeed.X=
セクション名 | キー名 | 説明 |
---|---|---|
Configulation | NodeNumber | ここで設定するノードの総数を設定。 |
| NodeName1 | 設定するノードのホスト名を設定。ノード数により、NodeNameのサフィックスを昇順に設定。 |
| NodeName2 | 設定するノードのホスト名を設定。ノード数により、NodeNameのサフィックスを昇順に設定。 |
hostA | - | NodeName1で設定したホスト名を設定。 |
| ipAddress | hostAの代表IPアドレスを設定。 |
| ifNumber | hostAのインタフェースの総数を設定。 |
| ifSpeed.X | インタフェースの回線速度(bps)を設定。Xにはインタフェース番号を設定。 |
hostB | - | NodeName2で設定したホスト名を設定。キー値については、hostAと同様に設定。 |
[Systemwalkerコンソール]で、[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[性能]-[全体]を選択します。
[OK]ボタンをクリックし、ポリシーを再作成します。
ポリシーを配付・適用します。
V5.0L30/5.2以降の場合
[Systemwalkerコンソール]の監視マップで、問題のノードを選択します。
[ポリシー]メニューから[ポリシーの定義]-[ネットワーク性能]-[ノード]を選択します。
[ノード設定]画面で、[詳細]ボタンをクリックします。
[インタフェース設定]画面で、問題のインタフェースを選択し、[変更]ボタンをクリックします。
[インタフェース情報設定]画面で、[回線速度(bps)]の項目を設定します。
ポリシーを作成し、配付・適用します。