CまたはCOBOLアプリケーションを利用する場合のセットアップ方法について説明します。
クライアント用の動作環境ファイルに実行パラメタを設定します。
RDA-SV機能を利用する場合に設定が必要な実行パラメタを以下に示します。
分類 | 実行パラメタ | 概要 | 記述数 | 記述の省略 |
---|---|---|---|---|
通信 | リモートのサーバと通信するための情報 | 複数可 | リモートのデータベースにアクセスする場合省略不可。ローカルの場合は指定できない。 | |
作業項目など | アプリケーションで利用できる最大列数 | 単一 | 省略可 | |
同時に操作できるSQL文の数 | 単一 | 省略可能 |
参考
RDA-SV機能を利用する場合、上記以外に以下のパラメタが有効となります。必要に応じて設定してください。
BUFFER_SIZE
DEFAULT_CONNECTION
TRAN_SPEC
WAIT_TIME
DESCRIPTOR_SPEC
CHARACTER_TRANSLATE
COREFILE_PATH
SET_CALLBACK
SQL_SNAP
MSG_LANG
MSG_PRINT
参照
各パラメタの詳細については、“アプリケーション開発ガイド(共通編)”を参照してください。
SERVER_SPEC = (通信方法,SQLサーバ名[,[データ資源名][,[ホスト名][,[ポート番号]]]])
CONNECT文でSQLサーバ名を指定した場合、サーバとの通信状態を確立するために必要な情報を記述します。このため、CONNECT文で接続するSQLサーバ名は、アプリケーションの実行時にすべてSERVER_SPECに記述しておく必要があります。ローカルのデータベースだけにアクセスする場合は、この実行パラメタは指定しません。
SERVER_SPEC = (RDA,SQLサーバ名,データ資源名,ホスト名,ポート番号)
RDAを選択します。
CONNECT文で指定したSQLサーバ名を記述します。SQLサーバ名は、SERVER_SPECで指定されたデータ資源に対して接続する際の名前を、利用者が任意に指定します。
サーバ上に存在するデータ資源名(アクセス環境名)を指定します。
ホスト名管理ファイルに設定した18バイト以内のホスト名を指定します。
サーバのポート番号を指定します。
参照
データ資源名の詳細については、“付録B Symfowareデータベース資源と命名規約”を参照してください。
ポート番号の詳細については、“2.1.4 RDA-SVのセットアップ”を参照してください。
DESC_NUM = (列数)
アプリケーションの1つのSQL文で処理する最大列数を、1~32767の範囲で指定します。省略した場合は、1000が指定されたとみなします。
MAX_SQL = (SQL文の数)
同一トランザクション内で指定できるSQL文の数を、2~32の範囲で指定します。省略した場合は、32が指定されたとみなします。
ポイント
MAX_SQLの値を拡張して使用した場合、以下の考慮が必要です。
Symfoware/RDBでは、同一SQL文を繰り返し実行する場合の処理効率を図るため、SQL文を実行するための情報の個数をMAX_SQLに指定します。
情報の保持数がMAX_SQLに指定した値を超えた場合、SQL文の実行情報は、古い情報から破棄されます。ただし、PREPARE文で準備されているSQL文およびオープン中のカーソルの情報は破棄できません。SQL文とSQL文情報の保持期間の関係を以下に示します。
SQL文の種類 | SQL文情報の保持期間 | |
---|---|---|
動的SQL文 | カーソル系 | PREPARE文でSQL文が準備されてから、DEALLOCATE PREPARE文でSQL文が破棄されるまで |
非カーソル系 | ||
静的SQL文 | カーソル系 | OPEN文が実行されてからカーソルがクローズされるまで |
非カーソル系 | SQL文が実行されている間 |
したがって、MAX_SQLには、以下の数の総和を指定してください。
PREPARE文で準備しているSQL文の数
同時にオープン中のカーソルの数
保持しておきたい静的SQL文の数