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Symfoware Server V12.0.0 RDA-SVオペレーションガイド
FUJITSU Software

2.1.4 RDA-SVのセットアップ

RDA-SVのセットアップとして、以下を説明します。

RDA-SVのセットアップ

RDA-SVの環境のセットアップ方法を説明します。

通信環境定義

[RDA-SV(SymfoWARE)通信環境定義]ダイアログボックスで、RDA-SVの通信環境の定義を行います。

図2.2 図:[RDA-SV(SymfoWARE)通信環境定義]ダイアログボックス

以下に、設定項目を説明します。

サービス名

RDBシステムを識別するための一意な名称を、英字で始まる16文字以内の英数字、ハイフン(“-”)で指定します。

ポート番号

クライアントシステムと通信するためのサーバ側のポート番号を指定します。サーバとクライアント(パソコン側のDPCライブラリなどの環境設定ファイル)で同じ値を設定する必要があります。

ほかのサービスのポート番号と重複する場合に限り、ほかの番号に変更してください。

注意

Symfoware Serverでは、ポート番号についていくつか注意すべき事項があります。詳細は、“セットアップガイド”の“ポート番号に関する注意事項”を参照してください。

入力待ち時間監視値

入力待ち時間監視値は、RDA-SVでデータベースをアクセスし、その結果をアクセス要求元(クライアント側)に返却してから次の要求がくるまでの時間を監視します。入力待ち時間監視値はトランザクション内でのみ有効です。入力待ち時間監視値を超過した場合は、該当トランザクションを無効化(ロールバック)します。入力待ち時間監視値は、1~86400秒の範囲内で設定してください。

環境変数

[RDA-SV(SymfoWARE)通信環境定義]ダイアログボックスで[環境変数]ボタンをクリックすると、[RDA-SV(SymfoWARE)環境変数定義]ダイアログボックスが表示されます。環境変数の設定は、この画面で行います。設定項目に値を入力し、[設定]をクリック後[OK]をクリックすると、登録されます。

図2.3 図:[RDA-SV(SymfoWARE)環境変数定義]ダイアログボックス

以下に、設定項目を説明します。

環境変数一覧

環境変数が一覧表示されるので、変更する環境変数を選択します。

変数名

設定する環境変数の名前を指定します。

環境変数に設定する値を指定します。

以下に、各環境変数について説明します。

RDASV_AJST

シフトJIS以外の文字コード系で作成されたアプリケーションよりWindows(R)のSymfowareデータべースを利用する場合は、RDASV_AJSTに“YES”を指定し、RDASV_AJSTPATHにInterstage Charset Managerをインストールしたディレクトリを、必ず指定してください。

本パラメタは、RDA-SVでコード変換を行う場合に必要です。

RDASV_AJSTPATH

Interstage Charset Managerをインストールしたディレクトリを指定します。RDASV_AJSTに“NO”を指定した場合は、意味を持ちません。

バッチ連携

[RDA-SV(SymfoWARE)通信環境定義]ダイアログボックスで[バッチ連携]ボタンをクリックすると、[RDA-SVバッチ連携定義]ダイアログボックスが表示されます。バッチ連携の設定は、この画面で行います。設定項目に値を入力し、[設定]をクリック後[OK]をクリックすると、登録されます。

図2.4 図:[RDA-SVバッチ連携定義]ダイアログボックス

以下に、設定項目を説明します。

バッチファイル一覧

バッチファイルが一覧表示されるので、変更するバッチファイルを選択します。

業務名

パソコンに公開するバッチの処理を識別するための一意な名称を、36文字以内の英数字、ハイフン(“-”)、アンダースコア(“_”)または18文字以内の日本語で指定します。

フルパス名

バッチファイル名を、256文字以内の絶対パスで指定します。指定できるファイルは、拡張子が“.BAT”のものに限ります。

パラメタの有無

バッチを実行するときにパラメタがある場合は“あり”を、パラメタがない場合は“なし”を指定します。

実行形態

バッチを実行するときにバッチの終了待ちを行い、バッチからの返却値を取得する場合は“同期実行”を、バッチの終了待ちを行わない場合は“非同期実行”を指定します。

監視時間

[実行形態]で、“同期実行”を選択した場合に、必ず指定してください。監視時間には、バッチ処理の終了の監視時間を0~86400秒の範囲内で設定します。0を指定した場合は、時間の監視は行いません。[実行形態]で、“非同期実行”を選択した場合には設定できません。

業務コメント

英数字100文字以内、または日本語50文字以内で、バッチに関するコメントを指定します。

OSのクラスタソフトと連携したフェイルオーバ運用の留意事項

OSのクラスタソフトと連携したフェイルオーバ運用の留意事項を説明します。

フェールオーバークラスタリングと連携したフェイルオーバ運用の場合

“フェールオーバークラスタリングへの登録”時の“サービスの登録”においてRDA-SVのサービスは登録できません。RDA-SV使用時にノードの切替えが発生した場合は、手動でRDA-SVのサービスを起動してください。

MSCSと連携したフェイルオーバ運用の場合

“MSCSの登録”時に以下の手順でRDA-SVのサービスを登録してください。

  1. リソース登録を開始する

    [クラスタ アドミニストレータ]の[ファイル]の[新規作成]の[リソース]をクリックします。

  2. リソースの名前を指定する

    新しいリソースの設定画面が表示されます。

    登録するリソースの名前、説明、リソースの種類、グループを指定し、[次へ]ボタンをクリックします。

    リソースの名前、リソースの種類、グループ、依存関係などの情報を指定します。

    以下に、登録する各サービスの設定値を示します。

    項目

    設定値

    リソースの名前

    任意の名前

    リソースの種類

    “汎用サービス”

    グループ

    クラスタIPアドレス、RDA-SVの共用ディスクと同じグループ

    実行できる所有者

    クラスタシステムを構成するノード

    依存関係

    クラスタIPアドレス、RDA-SVの資源の共用ディスク

    サービス名

    “SymfoWARE RDA x” (注)

    注) xは、任意のRDBシステム名です。RDBシステムが複数の場合は、各サービスもそれぞれ複数になりますので、すべてのサービスについて処理を行ってください。