ここでは、ポータルの運用環境のバックアップ・リストアについて説明します。
導入したポータルの運用環境は、不測の事態により利用できなくなる場合があります。このような場合に備え、システム管理者は、ポータル機能の運用環境および資産を定期的にバックアップします。バックアップした資源は、必要に応じてリストアします。
バックアップ対象
バックアップ対象の運用環境および資産は、以下のとおりです。
アプリケーションサーバの資源
ポータル機能のテナント定義ファイル
[インストールフォルダ]\MashupPortal\setup\etc 配下
/opt/FJSVrcfmp/setup/etc 配下
[インストールディレクトリ]/FJSVrcfmp/setup/etc 配下
ポータル機能のデータベース
認証にInteraction Manager認証を利用している場合のリポジトリ
管理コンソールで定義する表示の情報/システムの情報/アカウントの情報/コンテンツの情報
ポータルで設定するロールの情報(カスタマイズ情報)/パーソナライズの情報
ポイント
バックアップ対象の運用環境および資産は、定期的にバックアップしておくことをお勧めします。
バックアップ・リストアの流れ
バックアップ・リストアは、以下の手順で行います。
なお、バックアップ・リストアは、管理者権限で実行してください。
ポータル機能の停止
ポータル、管理コンソールを停止します。
詳細は、「5.5 ポータル機能の起動と停止」を参照してください。
バックアップ・リストア
Interaction Managerインストールサーバ
バックアップの場合、以下のファイルを任意のフォルダやメディアなどに退避します。リストアの場合、バックアップ済みの以下のファイルを元のフォルダに戻します。
ポータル機能のテナント定義ファイル
アプリケーションサーバ資源
アプリケーションサーバのバックアップ・リストア手順に従って実施します。
なお、Autopilot機能のIJServerクラスタに配備されたAutopilotファイル(JSP)は、アプリケーションサーバに配備されている資源です。アプリケーションサーバの資源をバックアップ・リストアしない場合、Autopilotファイルはバックアップ・リストアの対象にはなりません。
Autopilotファイルのバックアップ・リストア方法については、「Autopilotファイルのバックアップ・リストア」を参照してください。
データベース
データベース製品のバックアップ・リストア手順に従って実施します。
ポータル機能の起動
ポータル、管理コンソールを起動します。
詳細は、「5.5 ポータル機能の起動と停止」を参照してください。
Autopilotファイルのバックアップ・リストア
アプリケーションサーバの資源をバックアップ・リストアしない場合、以下の手順で、Autopilotファイルをバックアップし、リストア後に配備先のIJServerクラスタにコピーします。
Autopilotファイルをバックアップします。
a) エクスプローラで以下のフォルダを開きます。
[Interstageインストールフォルダ]\F3FMisjee\var\domains\interstage\applications\j2ee-modules\[Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名]
Interstageインストールフォルダ:Interstage Application Serverのインストールフォルダ名を指定します。例) C:\Interstage
Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名:テナント定義ファイルの「AUTOPILOT_CONTAINER_APPLICATION_NAME」を確認してください。
b) autopilotフォルダを右クリックし、メニューから[送る]>[圧縮(zip形式)フォルダ]を選択し、zipファイルを作成します。
cd /var/opt/FJSVisjee/domains/interstage/applications/j2ee-modules/[Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名] zip -r [出力パス]/autopilot.zip autopilot
Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名:テナント定義ファイルの「AUTOPILOT_CONTAINER_APPLICATION_NAME」を確認してください。
出力パス:任意の出力フォルダを指定します。
例) Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名が「tenant01id_aa2」、出力パスが「/tmp」の場合
cd /var/opt/FJSVisjee/domains/interstage/applications/j2ee-modules/tenant01id_aa2 zip -r /tmp/autopilot.zip autopilot
Autopilotファイルをリストアします。
エクスプローラで、1.で作成したzipファイルを右クリックし、メニューから[すべて展開]を選択し、展開します。展開先のフォルダには、以下を指定します。
[Interstageインストールフォルダ]\F3FMisjee\var\domains\interstage\applications\j2ee-modules\ [Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名]
Interstageインストールフォルダ:Interstage Application Serverのインストールフォルダ名を指定します。例) C:\Interstage
Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名:テナント定義ファイルの「AUTOPILOT_CONTAINER_APPLICATION_NAME」を確認してください。
unzip [ファイルパス]/autopilot.zip -d /var/opt/FJSVisjee/domains/interstage/applications/j2ee-modules/[Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名]
ファイルパス:集約したファイルを格納した場所を指定します。
Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名:テナント定義ファイルの「AUTOPILOT_CONTAINER_APPLICATION_NAME」を確認してください。
例) ファイルパスが「/tmp」、Autopilot機能中継サーバに配備するアプリケーション名が「tenant01id_aa2」の場合
unzip /tmp/autopilot.zip -d /var/opt/FJSVisjee/domains/interstage/applications/j2ee-modules/tenant01id_aa2