以下に Oracle 環境設定の例を示します。
Main RMS management menu 画面から Application-Edit を選択します。
Application selection menu から "A.1 Oracle リソースを含まない userApplication の作成" で作成した userApplication を選択します。スケーラブル運用の場合は app1、app2 となります。
Settings of turnkey wizard "ORACLE" 画面から、Oracle を選択します。
Oracle の設定画面より、Oracle インスタンス、リスナーを追加します。
設定項目 | 説明 |
AdditionalInstance | Oracle インスタンスリソースを追加します。 |
AdditionalListener | Oracle リスナーリソースを追加します。 |
AdditionalRACInstance/Listener | ※ここでは使用しません。 |
AdditionalOracleClusterware | ※ここでは使用しません。 |
StartPriority | Oracle インスタンスとリスナーの起動順序を設定します。デフォルトは「Same」 (同時起動) です。 |
例
例えば Oracle の 共有サーバー構成の場合、Oracle リスナーを先に起動する必要があるため、StartPriority には “Listener” を設定してください。
Oracle インスタンスを追加します。
ORACLE_SID を入力します。
参考
ここで入力された ORACLE_SID をもとに、RMS 上のリソース名は以下のように生成されます。
Oracle インスタンスリソース/ASM インスタンスリソース
ORACLE_<SubApplicationName>_<OracleSID>
また、これらのリソース名には次の規約があります
39文字以内である必要があります。
“ORACLE” は固定文字です。
Oracle インスタンス設定項目
設定項目 | 説明 | |
OracleSID | ORACLE_SID | |
OracleUser | Oracle を制御する DBA ユーザー | |
StartTimeout | Oracle 起動処理のタイムアウト時間 | |
StopTimeout | Oracle 停止処理のタイムアウト時間 | |
AbortTimeout | Oracle 停止エラー時の強制終了処理のタイムアウト時間 | |
StopModeStop | 正常時の Oracle 停止モード | |
StopModeFail | 異常時の Oracle 停止モード | |
Interval | Oracle インスタンスの監視間隔 | |
WatchTimeout | Oracle 応答なしと見なす時間 | |
PreOnlineScript | オンライン処理の前に実行されるスクリプト | |
PostOnlineScript | オンライン処理の後に実行されるスクリプト | |
PreOfflineScript | オフライン処理の前に実行されるスクリプト | |
PostOfflineScript | オフライン処理の後に実行されるスクリプト | |
FaultScript | Fault 発生時に実行されるスクリプト | |
Flags | NullDetector | リソース監視を行うかどうかを選択するフラグです。 |
AutoRecover | リソース異常が発生した場合に、フェイルオーバ前にリソースの再起動を試みるかどうかを選択するフラグです。 | |
MonitorOnly | リソース異常が発生した場合に、フェイルオーバさせるかどうかを選択するフラグです。 |
参照
Script に関しては、"2.4.1 Oracle 起動・停止時のスクリプトの設定" を参照してください。
Flags に関しては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「9 付録-属性」を参照してください。
注意
NullDetector を有効にすると、AutoRecover と MonitorOnly 属性は自動的に無効になります。
MonitorOnly は以下の条件のとき有効にできます。
“Instance” と “Listener” がそれぞれ1つずつで、かつ StartPriority に ”Same” を指定した場合。
“Instance” か “Listener” のどちらかのMonitorOnly を有効にできます。
“Instance” を2つ以上作成した場合。
“Instance” の MonitorOnly を有効にできます。最低1つの“Instance” はMonitorOnly を無効にしなければなりません。
Flags に関しては、Flags=<略称>となっていれば、そのフラグの属性が有効であることを示します。
Oracle リスナーを追加します。
リスナー名を入力します。
参考
ここで入力された リスナー名をもとに、RMS 上のリソース名は以下のように生成されます。
Oracle リスナーリソース
LISTENER_<SubApplicationName>_<ListenerName>
また、これらのリソース名には次の規約があります
39文字以内である必要があります。
“LISTENER” は固定文字です。
Oracle リスナー設定項目
設定項目 | 説明 | |
ListenerName | Oracle リスナー名 | |
OracleUser | Oracle を制御する DBA ユーザー | |
TNSName | Oracle リスナー監視で使用するネット・サービス名。TNSNameが設定されると Oracle リスナーの監視のために tnsping コマンドを実行します。tnsnames.ora で設定した値です。 | |
StartTimeout | Oracle リスナー起動処理のタイムアウト時間 | |
StopTimeout | Oracle リスナー停止処理のタイムアウト時間 | |
Interval | Oracle リスナーの監視間隔 | |
WatchTimeout | Oracle リスナー監視時に Oracle リスナー応答なしと見なす時間 | |
PreOnlineScript | オンライン処理の前に実行されるスクリプト | |
PostOnlineScript | オンライン処理の後に実行されるスクリプト | |
PreOfflineScript | オフライン処理の前に実行されるスクリプト | |
PostOfflineScript | オフライン処理の後に実行されるスクリプト | |
FaultScript | Fault 発生時に実行されるスクリプト | |
Flags | NullDetector | リソース監視を行うかどうかを選択するフラグです。 |
AutoRecover | リソース異常が発生した場合に、フェイルオーバ前にリソースの再起動を試みるかどうかを選択するフラグです。 | |
MonitorOnly | リソース異常が発生した場合に、フェイルオーバさせるかどうかを選択するフラグです。 |
参照
Script に関しては、”2.4.1 Oracle 起動・停止時のスクリプトの設定” を参照してください。
Flags に関しては、「PRIMECLUSTER RMS 導入運用手引書」 の 「9 付録-属性」を参照してください。
注意
NullDetector を有効にすると、AutoRecover と MonitorOnly 属性は自動的に無効になります。
MonitorOnly は以下の条件のとき有効にできます。
“Instance” と “Listener” がそれぞれ1つずつで、かつ StartPriority に ”Same” を指定した場合。
“Instance” か “Listener” のどちらかのMonitorOnly を有効にできます。
“Listener” を2つ以上作成した場合。
“Listener” の MonitorOnly を有効にできます。最低1つの“Listener” はMonitorOnly を無効にしなければなりません。
Flags に関しては、Flags=<略称>となっていれば、そのフラグの属性が有効であることを示します。
「SAVE+EXIT」で設定を保存します。