Oracle調査項目一覧の各調査項目についての詳細を説明します。
調査項目一覧には、以下の52項目があります。
項目名 | Edition | mount状態での監視 | |
---|---|---|---|
Standard | Enterprise | ||
○ | ○ | × | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | ○ | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
○ | ○ | × | |
× | ○ | × | |
× | ○ | × | |
× | ○ | ○ |
○:実行可能です。
×:実行できません。
各項目についての詳細を説明します。
調査項目No.1
(リカバリが必要なデータファイルの一覧)
リカバリが必要なファイルがあるかどうかをデータファイルとデータファイル・ヘッダーの2つの観点から確認します。
v$recover_file、v$datafile、v$datafile_header、dba_data_files
以下の2つの調査で異常と判断したファイルを表示します。
データファイルが異常であると判断するための条件
「v$recover_file」で検知できるメディア・リカバリを必要としている場合
データファイル・ヘッダーが異常であると判断するための条件
ERROR列が「NULL」であり、かつ、RECOVER列が「YES」である場合。
ERROR列に「OFFLINE NORMAL」以外のメッセージがあり、かつ、RECOVER列が空白である場合。
リカバリが必要なデータファイルがあるかどうかをデータファイルとデータファイル・ヘッダーの2つの観点から確認した結果です。
データファイルの観点から確認した結果は、「datafile error:」に表示されます。
リカバリ対象となるデータファイルが存在する場合、ファイル番号、Oracleから取得したERROR情報およびデータファイル名が表示されます。
リカバリ対象となるデータファイルが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
データファイル・ヘッダーの観点から確認した結果は、「datafile header error:」に表示されます。
リカバリ対象となるデータファイル・ヘッダーの検知で異常があった場合、ファイル番号、Oracleが通知してきたSTATUS情報、ERROR情報、RECOVER情報およびデータファイル名が表示されます。
ただし、ERROR情報が「OFFLINE NORMAL」の場合、リカバリの必要はありません。
リカバリ対象となるデータファイルが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
なお、ローカル管理の一時表領域については表示されません。
調査項目No.2
(異常が発生したREDOログ・ファイルの一覧)
異常が発生しているREDOログ・ファイルの一覧を表示します。
v$logfile
REDOログ・ファイルの状態が「INVALID」または「STALE」のものを表示します。
異常が発生しているREDOログ・ファイルの一覧です。
STATUSが「INVALID」になっているものはREDOログ・ファイルが異常な状態です。「STALE」はREDOログ・ファイルの内容が不完全な状態です。
なお、REDOログ・ファイルが追加された直後は「STALE」、REDOログファイル・メンバーが追加された直後は「INVALID」の状態となることがあります。これらの場合は、REDOログをswitchしたあとで一覧に表示されなくなれば問題ありません。
すべてのREDOログ・ファイルが正常な場合は、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.3
(アーカイブ先の空き領域状況)
REDOログのアーカイブ先領域の空き状況を表示しています。
v$archive_dest、v$parameter、v$log、v$asm_diskgroup
REDOログのアーカイブ先領域の空き状況を表示します。
アーカイブ先にOracle10gからの「フラッシュリカバリ領域」を指定している場合は、初期化パラメタ「db_recovery_file_dest」で指定されている場所の空き領域情報を表示します。
調査対象となるサーバがUNIX系マシンの場合
dfコマンドによりアーカイブ先のディスクの情報を表示します。
調査対象となるサーバがWindowsマシンの場合
アーカイブ先のドライブの空き領域情報を表示します。
Oracle11gR1以降の場合
ASMディスクグループの空き領域情報を表示します。
本項目でのASMディスクグループの空き領域情報は、ASMディスクグループの冗長性を考慮しないASMディスクグループの合計容量で算出しています。
Oracle10gR2以前の場合
ASMディスクグループの空き領域情報は表示しません。
REDOログのアーカイブ先領域の空き領域状況です。
アーカイブ先の空き領域(調査対象となるサーバがSolarisの場合はavail列の値、Linuxの場合はAvailable列の値、Windowsマシンの場合は「Available disk space」の値)が「The size of redo log file」で示されたREDOログファイルサイズ(KB)以下の場合はアーカイブすることができません。
アーカイブ先に指定されたディレクトリが存在しない場合は、Oracleの仕様ではその1つ上のディレクトリにアーカイブされるため、1つ上のディレクトリをアーカイブ先とします。
1つ上のディレクトリも存在しない場合は、「The archive destination (アーカイブ先) does not exist.」と表示されます。アーカイブ先の存在を確認してください。
アーカイブ先の空き領域(avail列の値)が「The size of redo log file」で示されたREDOログファイルサイズ(MB)以下の場合はアーカイブすることができません。
アーカイブ先にASMディレクトリを指定している場合、そのASMディレクトリが含まれるASMディスクグループの空き領域情報を表示します。
調査項目No.4
(REDOログ・ファイルのアーカイブ待ち状況)
REDOログ・ファイルのアーカイブ状況を表示します。
v$database, v$log, v$archive
Oracleから以下の情報を取得して表示しています。
アーカイブログモード(ARCHIVELOG | NOARCHIVELOG | MANUAL)
REDOロググループの数
アーカイブが必要なREDOログの数
REDOログの状態(GROUP#、THREAD#、ARC、STATUS)
REDOログ・ファイルのアーカイブ待ち状況です。
「MODE」はアーカイブ・モードを表示します。
Oracle9i以前では、「ARCHIVELOG」の時にアーカイブ・モード、「NOARCHIVELOG」の時に非アーカイブ・モードで運用されています。
Oracle10g以降では、「ARCHIVELOG」の時に自動アーカイブ・モード、「MANUAL」の時に手動アーカイブ・モード、「NOARCHIVELOG」の時に非アーカイブ・モードで運用されています。
「ALLLOG」はREDOログの数を表示します。「NEED ARCHIVE」はアーカイブが必要なREDOログの数を表示します。
STATUS列が「INACTIVE」でARCHIVED列が「NO」のものがアーカイブされていません。STATUS列が「CURRENT」のものは現在実行中のトランザクションで利用されています。
注意
調査対象OracleがRAC構成である場合の注意事項
RAC構成の場合は、全インスタンスのREDOログの情報が表示されます。
RAC構成の確認はTHREAD#で行います。
(アーカイブログモード(ARCHIVELOG | NOARCHIVELOG | MANUAL)については、自ノードのインスタンスの情報を表示します。)
調査項目No.5
(現在の接続セッション数の通知)
現在、接続中のセッション数を表示します。
v$session
Oracleに現在接続しているセッション数をカウントします。
現在、接続中のセッション数です。
「BACKGROUND」は、Oracleのインスタンスの接続セッション数であり、「USER」は、利用者プログラムからの接続セッション数です。
調査項目No.6
(初期化パラメタのsessionsの設定値通知)
初期化パラメタ「sessions」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「sessions」の現在値を取得します。
初期化パラメタ「sessions(セッション数)」の現在値です。
調査項目No.7
(初期化パラメタのlicense_max_sessionsの設定値通知)
初期化パラメタ「license_max_sessions」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「license_max_sessions」の現在値を取得します。
初期化パラメタ「license_max_sessions(ライセンスセッション数)」の現在値です。
調査項目No.8
(初期化パラメタのprocessesの設定値通知)
初期化パラメタ「processes」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「processes」の現在値を取得します。
初期化パラメタ「processes(プロセス数)」の現在値です。
調査項目No.9
(初期化パラメタのenqueue_resourcesの設定値通知)
初期化パラメタ「enqueue_resources」の値を表示します。
この初期化パラメタはOracle10.1.0以前のパラメタです。
v$parameter
初期化パラメタ「enqueue_resources」の現在値を取得します。
初期化パラメタ「enqueue_resources(エンキュ・リソース数)」の現在値です。
調査項目No.10
(初期化パラメタのdml_locksの設定値通知)
初期化パラメタ「dml_locks」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「dml_locks」の現在値を取得します。
初期化パラメタ「dml_locks(dmlロック数)」の現在値です。
調査項目No.11
(初期化パラメタのmax_shared_serversの設定値通知)
初期化パラメタ「max_shared_servers」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「max_shared_servers」の値を取得します。
Oracle8iの場合は「mts_max_servers」の値を取得します。
初期化パラメタ「max_shared_servers(同時に実行できる共有サーバ・プロセスの最大数)」の現在値です。
Oracle8iの場合は、「mts_max_servers」の値を表示します。
Oracle10g以降の場合で初期化パラメタが設定されていない場合は値が表示されません。
調査項目No.12
(初期化パラメタのmax_dispatchersの設定値通知)
初期化パラメタ「max_dispatchers」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「max_dispatchers」の値を取得します。
Oracle8iの場合は「mts_max_dispatchers」の値を取得します。
初期化パラメタ「max_dispatchers(同時に実行できるディスパッチャ・プロセスの最大数)」の現在値です。
Oracle8iの場合は、「mts_max_dispatchers」の値を表示します。
Oracle10g以降の場合で初期化パラメタが設定されていない場合は値が表示されません。
調査項目No.13
(初期化パラメタのtransactionsの設定値通知)
初期化パラメタ「transactions」の値を表示します。
v$parameter
初期化パラメタ「transactions」の値を取得します。
初期化パラメタ「transactions(同時トランザクションの最大数)」の現在値です。
調査項目No.14
(現在の接続プロセス数の通知)
現在、データベースに接続しているプロセス数を表示します。
v$process
現在、データベースに接続しているプロセス数をカウントします。
現在、データベースに接続しているプロセス数です。
調査項目No.15
(現在の登録ユーザ数&ユーザ一覧)
現在、データベースに登録されているユーザ数およびユーザ名とアカウント情報の一覧を表示します。
dba_users
現在、データベースに登録されているユーザ数およびユーザ名とアカウント情報の一覧を取得します。
現在、データベースに登録されているユーザ数およびユーザ名とアカウント情報の一覧です。
「Account status」が「OPEN」は正常な状態、「LOCKED」はアカウントがロック状態、「EXPIRED」はパスワードの時間切れ状態、「EXPIRED & LOCKED」はその両方の状態を意味します。
調査項目No.16
(現在のユーザごとの登録表数とその総数)
現在、データベースに登録されているユーザごとの表の数およびその総数を表示します。
dba_tables
現在、データベースに登録されているユーザごとの表の数およびその総数を取得します。
現在、データベースに登録されているユーザごとの表の数およびその総数です。
調査項目No.17
(現在のオブジェクトのロック獲得・待機状況)
ロックで待機しているユーザ・セッションと、ロックを保持しているユーザ・セッションの情報を表示します。
dba_waiters、v$session、v$sqltext
ロックで待機しているユーザ・セッションと、ロックを保持しているユーザ・セッションの情報を取得します。
ロックで待機しているユーザ・セッション(waiting_session)およびロックを保持しているユーザ・セッション(holding_session)の情報です。
(事前にOracle SYSユーザでcatblock.sqlを実行する必要があります。)
注意
調査対象OracleがRAC構成である場合の注意事項
RAC構成の場合、別々のインスタンスでの更新によりロックで待機が発生したセッションについては監視できません。
ロックが発生していない場合は、「waiting_session information」と「holding_session information」のみ表示されます。
調査項目No.18
(現在の共有サーバ・プロセスの利用状況)
起動されている共用サーバの数と共用サーバ要求キュー内におけるキューの平均滞留時間を表示します。
v$queue、v$shared_server
以下の情報を取得します。
起動されている共有サーバの数を取得します。
共有サーバ要求キューについて、以下の情報を取得します。
waitの合計 : このキュー内の全項目のうち、サーバが処理するものの待機時間の合計
totalqの合計 : これまでキューに入れられた項目のうち、サーバが処理するものの合計数
以下の計算式により、要求キューの平均滞留時間を計算します。
要求キューの平均滞留時間 = waitの合計 ÷ totalq の合計
現在の共有サーバ・プロセスの利用状況です。
起動されている共用サーバの数(Number of shared servers)および共用サーバ要求キュー内におけるキューの平均滞留時間(The average wait time per request queue、単位:100分の1秒)を表示します。
共有サーバへの要求がない場合、「The average wait time per request queue」の欄に「no request queue」と表示されます。
調査項目No.19
(現在のディスパッチャ・プロセスの利用状況)
ディスパッチャ・プロセスのビジー率(%)とディスパッチャ応答キュー内におけるキューの平均滞留時間を表示します。
v$queue、v$dispatcher
以下の情報を取得します。
ディスパッチャについて以下の情報を取得し、ビジー率を計算します。
busyの合計 : ディスパッチャのビジー合計時間
idleの合計 : ディスパッチャのアイドル合計時間
ディスパッチャ・プロセスのビジー率[%] = (busyの合計 ÷ (busyの合計 + idleの合計)) × 100
ディスパッチャについて、以下の情報を取得し、応答キューの平均滞留時間を計算します。
waitの合計 : このキュー内の全項目のうち、dispatcherが処理するものの待機時間の合計
totalqの合計 : これまでキューに入れられた項目のうち、dispatcherが処理するものの合計数
要求キューの平均滞留時間[msec] = waitの合計 ÷ totalq の合計
現在のディスパッチャ・プロセスの利用状況です。
ディスパッチャ・プロセスのビジー率(The busy ratio、単位:%)およびディスパッチャ応答キュー内におけるキューの平均滞留時間(The average wait time per response queue、単位:100分の1秒)を表示します。
共有サーバによる処理応答がない場合、「The average wait time per response queue」の欄には「no response queue」が表示されます。
調査項目No.20
(現在の制御ファイルの状態)
使用されている制御ファイルの名前とその状態を表示します。また、初期化パラメタcontrol_filesの値も表示します。
v$controlfile、v$parameter
以下の情報を取得します。
制御ファイルの名前とその状態
初期化パラメタ「control_files」の値
現在使用されている制御ファイル名とその状態です。
制御ファイルの名前および状態を表示します。状態が正常な場合はStatus列に何も表示されません。
また、初期化パラメタ「control_files」の現在値を「Value of control_files」の下に表示します。
調査項目No.21
(現在の制御ファイルのバックアップの採取)
制御ファイルを再作成するためのSQL文をトレース・ファイルに出力します。
v$parameter、v$process、v$session、v$diag_info
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ(*)の値よりトレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)を取得します。
(*)以下の初期化パラメタより格納先を取得します。
・Oracleバージョンが"10.2.0"以前の場合、"USER_DUMP_DEST"
・Oracleバージョンが"11.1.0"以降の場合、"DIAGNOSTIC_DEST"
以下のコマンドにより、現在の制御ファイルのバックアップをトレース・ファイルに出力します。
alter database backup controlfile to trace ;
プロセスIDより、トレース・ファイル名を検出します。
注意
トレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)に書き込み権限がない場合や、ディレクトリが存在しない等の理由により、トレース・ファイルが作成できなかった場合は、トレース・ファイル格納先(Tracefile dump path)に示される場所にトレース・ファイルが作成されることがあります。
トレース・ファイルの出力に失敗した場合は、以下のメッセージを表示します。
「ERROR:Cannot create trace file.」
この場合、トレース・ファイルの格納ディレクトリに異常がないか確認してください。
なお、初期化パラメタ「USER_DUMP_DEST」にレジストリ・パラメタ(%ORACLE_BASE%等)が指定されており、そのパラメタがシステム環境変数に設定されていない場合は、このメッセージが表示されていてもトレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)配下にトレース・ファイルが作成されている可能性があります。
以下のコマンドを実行して、現在使用中の制御ファイルを再作成するためのSQL文をトレース・ファイルに出力しました。
alter database backup controlfile to trace;
トレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)およびトレース・ファイル名(Tracefile name)を表示します。
調査項目No.22
(REDOログ・ファイルの一覧)
現在、使用中のREDOログ・ファイルの一覧を表示します。
v$logfile
REDOログ・ファイルの情報を取得します。
現在、使用中のREDOログ・ファイルの一覧です。
Statusが「INVALID」または「STALE」になっているものが異常なREDOログ・ファイルです。「DELETED」は削除済みという意味です。
調査項目No.23
(インストールが行われているオプション一覧)
未インストールおよびインストール済みのOracle Server Option製品を表示します。
v$option
未インストールおよびインストール済みのOracle Server Option製品の情報を取得します。
未インストール(Not installed) およびインストール済み(Already installed)のOracle Server Option製品の一覧です。
調査項目No.24
(SYSTEM STATE 採取)
SYSTEM STATE情報を採取しトレース・ファイルを作成します。
SYSDBA権限を持つユーザで接続します(Systemwalker for Oracleのソフトウェア説明書を参照)。
v$parameter、v$diag_info
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ(*)の値よりトレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)を取得します。
(*)以下の初期化パラメタより格納先を取得します。
・Oracleバージョンが"10.2.0"以前の場合、"USER_DUMP_DEST"
・Oracleバージョンが"11.1.0"以降の場合、"DIAGNOSTIC_DEST"
oradebugコマンドにより、SYSTEM STATE情報をトレース・ファイルに出力します。
注意
以下の場合、トレース・ファイル格納先(Tracefile dump path)に示される場所にトレース・ファイルが作成されることがあります。
トレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)に書き込み権限がない場合や、ディレクトリが存在しない等の理由により、トレース・ファイルが作成できなかった場合
初期化パラメタ「USER_DUMP_DEST」にレジストリ・パラメタ(例:%ORACLE_BASE%等)が指定されており、そのパラメタがシステム環境変数に設定されていない場合
トレース・ファイルの出力に失敗した場合は、以下のメッセージを表示します。
「ERROR:Cannot create trace file.」
この場合は、トレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)に異常がないか確認してください。
SYSTEM STATE情報を採取しました。
採取されたトレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)およびトレース・ファイル名(Tracefile name)を表示します。
何かの理由でトレース・ファイル格納先(ユーザ・プロセス)以外の場所にトレース・ファイルが作成された場合は、「Tracefile dump path」にその場所を表示します。
トレース・ファイルが作成できなかった場合は、「ERROR: Cannot create trace file.」と表示されます。
調査項目No.25
(各ユーザ・ロールの権限およびロール一覧)
各ユーザに付与されているロール一覧、各ユーザおよびロールに付与されているシステム権限一覧および各ユーザに付与されているオブジェクト権限の一覧を表示します。
dba_role_privs、dba_sys_privs、dba_tab_privs
以下の情報を取得します。
各ユーザに付与されているロール一覧
各ユーザおよびロールに付与されているシステム権限一覧
各ユーザに付与されているオブジェクト権限の一覧
各ユーザに付与されているロール一覧、各ユーザおよびロールに付与されているシステム権限一覧および各ユーザに付与されているオブジェクト権限の一覧です。
調査項目No.26
(ユーザIDおよびロール一覧)
データベースに定義されたユーザとアカウント状態およびロールの一覧を表示します。
dba_users、dba_roles
以下の情報を取得します。
データベースに定義されたユーザとアカウント状態
ロールの一覧
データベースに定義されたユーザとアカウント状態(Account status)およびロールの一覧です。
「Account status」が「OPEN」は正常な場合です。「LOCKED」はアカウントがロック状態、「EXPIRED」はパスワードの時間切れ状態、「EXPIRED & LOCKED」はその両方の状態を意味します。
調査項目No.27
(ロールバック・セグメント一覧)
ロールバック・セグメントの一覧を表示します。
dba_rollback_segs
ロールバック・セグメントの情報を取得します。
ロールバック・セグメントの一覧です。
調査項目No.28
(表領域の状態表示)
指定された表領域の名前とその状態を表示します。
dba_tablespaces
指定された表領域の名前とその状態を取得します。
表領域の名前とその状態の一覧です。正常な場合は状態(STATUS)が「ONLINE」と表示されます。
メッセージで通知された表領域に対して一次調査を実施している場合は、その表領域に対する状態を表示します。
なお、メッセージで通知された表領域が存在しない場合は、何も表示されません。
調査項目No.29
(データベース・リンク名一覧)
データベースに定義されたデータベース・リンクの一覧を表示します。
dba_db_links
データベースに定義されたデータベース・リンクの情報を取得します。
データベースに定義されたデータベース・リンクの一覧です。
データベース・リンクが存在しないときは「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.30
(プロファイル情報)
データベースに定義されたプロファイルの一覧を表示します。
dba_profiles
データベースに定義されたプロファイルの情報を取得します。
データベースに定義されたプロファイル名の一覧です。
調査項目No.31
(BACKGROUND_DUMP_DEST情報)
初期化パラメタ「background_dump_dest」の設定値と設定されたディレクトリのアクセス権限を表示します。
注意
Oracle11g以降、初期化パラメタ「background _dump_dest」は推奨されません。この場合Oracle調査項目一覧のNo45診断データ格納先情報を確認してください。
v$parameter
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ「background_dump_dest」の値を取得します。
調査対象のサーバがUNIX系マシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をlsコマンドにより取得します。Windowsマシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をcaclsコマンドにより取得します。
初期化パラメタ「background_dump_dest」の設定値と設定されたディレクトリのアクセス権限の情報です。
注意
調査対象サーバがWindowsマシンでディレクトリのファイルシステムがFATの場合、アクセス権限は表示されません。
初期化パラメタ「background_dump_dest」に設定したディレクトリが存在しない場合は、「ERROR:(ディレクトリパス) does not exist.」とメッセージが表示されます。この場合、指定したディレクトリに異常がないか確認してください。
初期化パラメタ「background_dump_dest」にレジストリ・パラメタ(例:%ORACLE_BASE%等)が設定されている場合で、そのパラメタがシステム環境変数に設定されていない場合は、アクセス権限は表示しません。
調査項目No.32
(USER_DUMP_DEST情報)
初期化パラメタ「user_dump_dest」の設定値と設定されたディレクトリのアクセス権限を表示します。
注意
Oracle11g以降、初期化パラメタ「user_dump_dest」は推奨されません。この場合Oracle調査項目一覧のNo45診断データ格納先情報を確認してください。
v$parameter
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ「user_dump_dest」の値を取得します。
調査対象のサーバがUNIX系マシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をlsコマンドにより取得します。Windowsマシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をcaclsコマンドにより取得します。
初期化パラメタ「user_dump_dest」の設定値と設定されたディレクトリのアクセス権限の情報です。
注意
調査対象サーバがWindowsマシンでディレクトリのファイルシステムがFATの場合、アクセス権限は表示されません。
初期化パラメタ「user_dump_dest」に設定したディレクトリが存在しない場合は、「ERROR:(ディレクトリパス) does not exist.」とメッセージが表示されます。この場合、指定したディレクトリに異常がないか確認してください。
初期化パラメタ「user_dump_dest」にレジストリ・パラメタ(例:%ORACLE_BASE%等)が設定されている場合で、そのパラメタがシステム環境変数に設定されていない場合は、アクセス権限は表示しません。
調査項目No.33
(CORE_DUMP_DEST情報)
コアダンプディレクトリ情報を表示します。
注意
この項目は、調査対象サーバがUNIX系マシンの場合のみ動作します。
Oracle11g以降、初期化パラメタ「core_dump_dest」は推奨されません。この場合Oracle調査項目一覧のNo45診断データ格納先情報を確認してください。
v$parameter
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ「core_dump_dest」の値を取得します。
そのディレクトリのアクセス権限をlsコマンドにより取得します。
初期化パラメタ「core_dump_dest」の設定値と設定されたディレクトリのアクセス権限の情報です。
調査項目No.34
(データファイル/テンポラリファイル一覧)
表領域を構成するデータファイル/テンポラリファイルの一覧を表領域ごとに表示します。
dba_data_files、dba_temp_files
表領域を構成するデータファイル/テンポラリファイルの情報を表領域ごとに取得します。
表領域ごとのデータファイル/テンポラリファイルの一覧です。
テンポラリファイルが存在しない場合は、temporary datafiles の下に「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.35
(共有メモリ使用状況)
SGA内の共有メモリの空き領域の情報を表示します。
v$parameter、v$sgastat、v$db_object_cache、v$bh、v$parameter
以下の情報を取得します。
共有プールの空き領域の情報
空き領域の割合[%] = (Free Bytes ÷ Shared_Pool_Size) × 100
注意
共有プールの空き領域の情報を取得する際の注意事項
以下の機能を使用している場合、共有プールの空き領域の情報は表示しません。
・自動共有メモリ管理(Oracle10g~Oracle11g)
・自動メモリ管理(Oracle11g)
SQL文が共有プール内でロード/解析された回数とその割合
ロード/解析の割合[%] = (loadsの合計 ÷ executionsの合計) × 100
ブロック・バッファ・プール内の現在の空きブロック数と使用ブロック数のそれぞれのカウント
共有メモリ使用状況として以下の情報を表示します。
SGA内の共有プールの空き領域の情報
SQL文が共有プール内でロード/解析された回数とその割合
ブロック・バッファ・プール内の現在の空きブロック数と使用ブロック数
調査項目No.36
(PQスレーブ稼働状況)
PQ(パラレル・クエリ)のスレーブ・プロセスの現在の情報を表示します。
v$pq_slave
PQ(パラレル・クエリ)のスレーブ・プロセスの現在の情報を取得します。
パラレル・クエリのスレーブ・プロセスの現在の稼働状況です。
パラレル・クエリのスレーブ・プロセスの状態(STATUS)および現セッションにおけるidle(IDLE_TIME_CUR)、busy(BUSY_TIME_CUR)、cpu(CPU_SECS_CUR)使用時間を表示します。
パラレル実行プロセスが存在しないときは「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.37
(UNDOセグメントの使用状況)
自動UNDO管理モードの場合、初期化パラメタで指定されたUNDO_RETENTIONの値とUNDOセグメントの使用状況を10分ごとに過去1日分の情報を表示します。
注意
UNDOセグメントを使用する自動UNDO管理モードはOracle9iからの機能です。
v$parameter、v$undostat
初期化パラメタ「undo_retention」の値を取得します。
現在の時刻から24時間前までのUNDOセグメントの使用状況の情報を取得します。
初期化パラメタ「undo_retention」の値と10分ごとに採取されたUNDOセグメントの使用状況です。
10分ごとに採取されたUNDOセグメントの使用状況は過去1日分の情報を表示します。
10分間中の最大問い合わせ時間(MAXQUERYLEN)、使用ブロック数(UNDOBLKS)、期間中に実行されたトランザクションの合計数(TXNCOUNT)、「ORA-01555」のエラーが発生した回数(SSOLDERRCNT)を表示します。
問い合わせ時間が初期化パラメタ「undo_retention」の値より大きい場合、問い合わせ中にUNDOレコードが残っていないと「ORA-01555」のエラーが発生します。
問い合わせが行われている間はUNDOレコードを保持できるように、初期化パラメタ「undo_retention」を最大問い合わせ時間(MAXQUERYLEN)より大きくなるように調整してください。
注意
手動UNDO管理モードの場合は、UNDOセグメントの使用状況は表示されません。「undo_management = MANUAL」と表示されます。
調査項目No.38
(UNDO表領域の一覧)
自動UNDO管理モードの場合に使用するUNDO表領域の状態を一覧表示します。
注意
UNDOセグメントを使用する自動UNDO管理モードはOracle9iからの機能です。
dba_data_files、dba_tablespaces、v$parameter
自動UNDO管理モードの場合に使用するUNDO表領域の状態を取得します。
UNDO表領域の状態の一覧です。
表領域の状態(STATUS)、表領域のブロックサイズ(BLOCK_SIZE)、表領域のサイズ(TSP_BYTES)を表示します。
現在使用しているUNDO表領域は「ACTIVE」と表示されます。
注意
手動UNDO管理モードの場合は、UNDOセグメントの使用状況は表示されません。「undo_management = MANUAL」と表示されます。
調査項目No.39
(分散環境におけるインダウト・トランザクションの情報)
分散環境におけるインダウト・トランザクションを表示します。
dba_2pc_pending、dba_2pc_neighbors
分散環境におけるインダウト・トランザクションの情報を取得します。
分散環境におけるインダウト・トランザクションの情報です。
分散環境にて、COMMITまたはROLLBACKを待機した状態(インダウト)のトランザクションが残ってしまうことがあります。
通常、その場合はユーザ・プログラムに、「ORA-02054」のエラーが通知されます。本来、RECO(リカバラ)バックグラウンド・プロセスが自動でトランザクションを自動的に解除しますが、本調査項目で表示されたトランザクションについては、管理者が調査を行い、手動で解決する必要がある場合があります。
「[2pc_pending]」には、インダウト・トランザクションの情報を表示します。
手動で対処するときに、ローカル・トランザクションID(LOCAL_TRAN_ID)を使用します。
MIXED列が「yes」の場合は、トランザクションの一部があるノードではコミットされ、別のノードではロールバックされたことを示します。
トランザクション・コメント(TRAN_COMMENT)、トランザクション・アドバイス(ADVICE)、インダウト・トランザクションの状態(STATE)も表示します。
インダウト・トランザクションの状態は「collecting」(収集中)、「prepared」(準備完了)、「committed」(コミット済み)、「forced commit」(強制コミット)、「forced abort」(強制異常終了、つまりRollback)となります。
「[2pc_neighbors]」には、インダウト・トランザクションの関連情報を表示します。
IN_OUT列は受信トランザクションの場合は「in」、送信トランザクションの場合は「out」を表示します。
INTERFACE列はコミット・メッセージの場合は「C」、準備完了状態を示すメッセージまたは読み取り専用コミット要求のどちらかの場合は「N」を表示します。
なお、分散トランザクションが存在しない場合は、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.40
(初期化パラメタの一覧)
すべての初期化パラメタの値を表示します。
v$parameter
すべての初期化パラメタの値を取得します。
すべての初期化パラメタの値の一覧です。
調査項目No.41
(長時間接続しているセッションの情報)
データベースに長時間接続しているセッションの上位10位までの情報を表示します。
v$session
ユーザ・セッションにおいて、データベースに長時間接続しているセッションの情報を取得します。
取得した情報から、接続時間の上位10位までを表示します。
データベースに長時間接続しているセッションの上位10位までの情報です。
接続している時間(Time(sec))、ログイン時間、Oracleユーザ名、マシン名、セッション識別子およびセッション・シリアル番号を表示します。
調査項目No.42
(長時間アイドル状態のセッションの情報)
長時間使用していないセッションの上位10位までの情報を表示します。
v$session
ユーザ・セッションにおいて、長時間使用していないセッションの情報を取得します。
取得した情報から、接続時間の上位10位までを表示します。
長時間使用していないセッションの上位10位までの情報です。
ユーザが最後に処理を実行したときから経過した時間(Idle_time(sec))、マシン名、Oracleユーザ名、セッション識別子およびセッション・シリアル番号を表示します。
調査項目No.43
(1カーソル実行あたりの取得バッファ数の多いSQL文の情報)
共有SQL領域に存在する1回のカーソル実行で取得するバッファの合計数が多いSQL文を上位10位まで表示します。
v$sqlarea
以下の情報を取得します。
以下の情報を取得します。
buffer_gets : すべての子カーソルについて、取得したバッファの合計数
executions : すべての子カーソルについて、実行回数の合計数
共有SQL領域に存在する1回のカーソル実行で取得するバッファの合計数を計算します。
1回のカーソル実行で取得するバッファの合計数 = buffer_gets ÷ executions
取得した情報から、1回のカーソル実行で取得するバッファの合計数の上位10位までを表示します。
1回のカーソル実行で取得する共有SQL領域内のバッファ合計数が多いSQL文の上位10位までの情報です。
カーソルの親に対するハンドルのアドレス、カーソルのSQLテキストの最初の100文字も表示します。
調査項目No.44
(セッションが使用するCPU時間が多いSQL文の情報)
ユーザ・コールの開始から終了までにセッションが使用する CPU 時間が多いSQL文を上位10位まで表示します。
v$sesstat, v$statname, v$sqlarea, v$session
ユーザ・コールの開始から終了までにセッションが使用するCPU時間を取得します。
取得した情報から、CPU 時間の上位10位までを表示します。
ユーザ・コールの開始から終了までにセッションが使用するCPU時間が多いSQL文の上位10位までの情報です。
カーソルの親に対するハンドルのアドレス、セッション識別子、カーソルのSQLテキストの最初の100文字も表示します。
調査項目No.45
(診断データ格納先情報(DIAGNOSTIC_DEST))
初期化パラメタ「DIAGNOSTIC_DEST」の値から取得したトレース・ファイル、ダンプおよびコア・ファイルの格納先とそのディレクトリのアクセス権限を表示します。
注意
診断データ格納先情報(DIAGNOSTIC_DEST)はOracle11gからの機能です。
コア・ファイルの格納先は調査対象サーバがUNIX系マシンの場合のみ表示します。
v$parameter、v$diag_info
以下の情報を取得します。
初期化パラメタ「DIAGNOSTIC_DEST」の値を取得します。
トレース・ファイル、ダンプ、コア・ファイルの格納先のディレクトリを取得します。
調査対象のサーバがUNIX系マシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をlsコマンドにより取得します。Windowsマシンの場合は、そのディレクトリのアクセス権限をcaclsコマンドにより取得します
バックグラウンド・プロセスのトレース・ファイル、サーバー・プロセスの
トレース・ファイル、SQL トレース・ファイル、コア・ファイルおよびテキスト形式のア
ラート・ログファイルの格納先とそのディレクトリのアクセス権限の情報です。
注意
調査対象サーバがWindowsマシンでディレクトリのファイルシステムがFATの場合、アクセス権限は表示されません。
トレース・ファイル格納先ディレクトリが存在しない場合は、「ERROR:(ディレクトリパス) does not exist.」とメッセージが表示されます。この場合、指定したディレクトリに異常がないか確認してください。
調査項目No.46
(文監査オプション一覧)
データベースに設定されている文監査オプションの一覧を表示します。
DBA_STMT_AUDIT_OPTS
データベースに設定されている文監査オプションの一覧を取得します。
データベースに設定されている文監査オプションの一覧です。
文監査オプションが正常終了と失敗のどちら(あるいはその両方)に設定されているかを「Success」、「Failure」に表示します。設定されている場合、「BY SESSION」または「BY ACCESS」を表示し、設定されていない場合、「NOT SET」を表示します。
すべてのユーザに対して文監査オプションが設定されている場合、「User Name」には空白が表示されます。
データベースに設定されている文監査オプションが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.47
(権限監査オプション一覧)
データベースに設定されている権限監査オプションの一覧を表示します。
DBA_PRIV_AUDIT_OPTS
データベースに設定されている権限監査オプションの一覧を取得します。
データベースに設定されている権限監査オプションの一覧です。
権限監査オプションが正常終了と失敗のどちら(あるいはその両方)に設定されているかを「Success」、「Failure」に表示します。設定されている場合、「BY SESSION」または「BY ACCESS」を表示し、設定されていない場合、「NOT SET」を表示します。
すべてのユーザに対して権限監査オプションが設定されている場合、「User Name」には空白が表示されます。
データベースに設定されている権限監査オプションが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.48
(オブジェクト監査オプション一覧)
データベースに設定されているオブジェクト監査オプションの一覧を表示します。
DBA_OBJ_AUDIT_OPTS
データベースに設定されているオブジェクト監査オプションの一覧を取得します。
データベースに設定されているオブジェクト監査オプションの一覧です。
以下の監査オプションについて、WHENEVER SUCCESSFULとWHENEVER NOT SUCCESSFULの2つの設定を/で区切って表示します。
ALT: ALTERの監査
AUD:AUDITの監査
COM:COMMENTの監査
DEL:DELETEの監査
GRA:GRANTの監査
IND:INDEXの監査
INS:INSERTの監査
LOC:LOCKの監査
REN:RENAMEの監査
UPD:UPDATEの監査
REF:REFERENCEの監査
SEL:SELECTの監査
EXE:EXECUTEの監査
CRE:CREATEの監査
REA:READの監査
WRI:WRITEの監査
FBK:FLASHBACKの監査
設定状況を以下で表示します。
「-」は、何も設定されていないことを示します。
「S」は、BY SESSIONに設定されていることを示します。
「A」は、BY ACCESSに設定されていることを示します。
データベースに設定されているオブジェクト監査オプションが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.49
(ファイングレイン監査オプション一覧)
データベースに設定されているファイングレイン監査ポリシーの一覧を表示します。
DBA_AUDIT_POLICIES
データベースに設定されているファイングレイン監査ポリシーの一覧を取得します。
データベースに設定されているファイングレイン監査ポリシーの一覧です。
監査対象の表またはビューの所有者とオブジェクト名を「Object_Name」に表示します。
監査ポリシー名を「Policy_Name」に表示します。
監査ポリシーが使用可能(Yes)か使用禁止(No)かを「Enable」に表示します。
以下のSQL文について監査する(Yes)かしない(No)かを表示します。
「Select」:オブジェクトの問い合わせ
「Insert」:オブジェクトのINSERT文
「Update」:オブジェクトのUPDATE文
「Delete」:オブジェクトのDELETE文
特定の列(関連列)を監査対象としている場合、その関連列を「Column」に表示します。
監査条件が指定されている場合、「Text」に SQLテキストの最初の100文字を表示します。
データベースに設定されているファイングレイン監査ポリシーが存在しない場合、「no rows selected」と表示されます。
調査項目No.50
(ノード間のCR/CUブロックの競合の度合いが大きいオブジェクトの情報)
ノード間のCR/CUブロックの競合の度合いが大きいオブジェクトの情報を上位10位まで表示します。
v$segment_statistics、v$segstat
以下の情報を取得します。
以下の統計情報を取得します。
CR Blocks Served
・(Oracle9i) global cache cr blocks served : 読み取り一貫性ブロックがノード間で転送される回数
・(Oracle10g~) gc cr blocks received : 読み取り一貫性ブロックをノード間で受信したブロック数
CU Blocks Served : カレント・ブロックがノード間で転送される回数
・(Oracle9i) global cache current blocks served : カレント・ブロックがノード間で転送される回数
・(Oracle10g~) gc current blocks recieved : カレント・ブロックをノード間で受信したブロック数
上記それぞれにおいて、全体の値に対するオブジェクトごとの値割合を計算します。
上記それぞれにおいて、取得したBlocks Servedの値の上位10位までを表示します。
RACのCache Fusionによるノード間通信のブロック競合に関する情報です。
CR Blocksは読み取り一貫性ブロックです。write/read競合の場合に転送されます。
CU Blocksはカレント・ブロック(最新イメージ)です。write/write競合の場合に転送されます。
それぞれのブロックについてCache Fusionによりノード間通信でブロック転送される回数(Blocks Served)の多い上位10位までのオブジェクトの情報を表示します。
ratio(%)はそれぞれのブロックの転送回数の合計に対するそのオブジェクトの転送回数の割合です。
ブロック転送回数または割合が多い場合はノード間のブロック競合が発生している可能性があります。
(情報はインスタンス起動時からの統計情報です。)
Oracle10g以降の場合は、ノード間通信でブロック転送される回数(Blocks Served)ではなくノード間通信で受信したブロック数(Blocks received)を表示します。
調査項目No.51
(RAC構成情報)
RAC構成の場合に各ノードのインスタンスの情報を表示します。
なお、各ノードのインスタンスから情報を取得するため、ノード間で通信処理が行われます。
RAC構成でない場合は、そのインスタンスの情報のみが表示されます。
gv$instance、gv$parameter
インスタンス番号、インスタンス名、ホスト名、グローバルデータベース名、状態、インスタンス起動時間、データベース・サービス名を取得します。
RACの構成情報です。
インスタンス番号、インスタンス名、グローバルデータベース名、ホスト名、状態、インスタンス起動時間およびデータベース・サービス名を表示します。
調査項目No.52
(スタンバイ・データベースでのアーカイブログ受信/適用状況)
スタンバイ・データベースでのアーカイブREDOログ・ファイルの受信/適用状況を表示します。
プライマリ・データベースの場合:
v$loghist
v$loghistory
v$log
v$database
フィジカル・スタンバイ・データベースの場合:
v$archived_log
ロジカル・スタンバイ・データベースの場合:
dba_logstdby_log
プライマリ・データベースが出力したアーカイブREDOログ・ファイルのログ順序番号と、スタンバイ・データベースが受信/適用したアーカイブREDOログ・ファイルの状況を表示します。
Data Guardの転送方式(ARCH/LGWR)に関わらず、アーカイブREDOログ・ファイルに関してのみ調査を行います。
スタンバイ・データベース情報が複数定義されている場合、各スタンバイ・データベースで出力されるアーカイブREDOログ・ファイルの情報を表示します。
Data Guard環境のプライマリ・データベースの場合に有効な調査項目です。
スタンバイ・データベースでのアーカイブREDOログ・ファイルの受信/適用状況です。
“PRIMARY LATEST ARCHIVE INFORMATION : HOST名(ORACLE_SID)”には、プライマリ・データベースが出力した最新のREDOログ・ファイルのログ順序番号(THE LATEST ARCHIVED LOG NUMBER)を表示します。
“STANDBY LATEST ARCHIVE INFORMATION : HOST名(ORACLE_SID)”には、スタンバイ・データベースのアーカイブ情報を表示します。
“THE LATEST RECEIVED LOG NUMBER”には、スタンバイ・データベースが受信した最新のアーカイブREDOログ・ファイルのログ順序番号を表示し、“Completion_time”には、最新のアーカイブREDOログ・ファイルの受信が完了した時刻を表示します。
“THE LATEST APPLIED LOG NUMBER”には、スタンバイ・データベースが適用した最新のアーカイブREDOログ・ファイルのログ順序番号を表示します。
フィジカル・スタンバイ・データベースの場合、スタンバイ・データベースで適用済みのアーカイブREDOログ・順序番号を表示します。
ロジカル・スタンバイ・データベースの場合、スタンバイ・データベースで現在適用中のアーカイブREDOログ・順序番号を表示します。
すべてのログ順序番号が同じ場合、スタンバイ・データベースとプライマリ・データベースのアーカイブREDOログ・ファイルは同期が保たれています。