オブジェクトごとの監視条件を指定する外部ファイルを「オブジェクト定義ファイル」とよびます。
Oracle SIDおよび監視項目ごとにオブジェクト定義ファイルを作成します。
オブジェクト定義ファイルには、1行につき1つのオブジェクトの条件を設定します。
各行は、各項目のコンマ(,)で区切って以下の形式で設定します。
OBJECT_NAME,VALID,UNIT,RANGE,IMPORTANCE <改行> |
以下に設定項目の詳細を示します。
項目 | 説明 |
OBJECT_NAME | 条件を指定するオブジェクト名を指定してください。 参照 指定するオブジェクト名については、“7.3.6 オブジェクト指定可能な監視項目について”の「OBJECT_NAME」を参照してください。 注意 OBJECT_NAMEを指定する際の注意事項
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VALID | 監視動作を以下の値で指定してください。
「N」を指定した場合、以降の項目(UNIT/RANGE/IMPORTANCE)は省略可能です。 以下の「状態の監視」の監視項目については、「N」のみ指定可能です。
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UNIT | しきい値単位を指定します。
VALIDにNが指定されている場合は、無効になります。 |
RANGE | しきい値の範囲を「下限値-上限値」の形式で指定してください。 例)0-50 VALIDに「N」が指定されている場合は、無効になります。 |
IMPORTANCE | 監視項目に対する重要度を以下の値で指定してください。
VALIDに「N」が指定されている場合は、無効になります。 |
例
[オブジェクト定義ファイルの作成例]
オブジェクト定義ファイルの作成例を以下に示します。
(「ユーザ表領域の空き領域」を指定した場合の例です。)
; Object setup for "Free space in user tablespace".<改行> |
上の例では以下の条件が設定されています。
USERS表領域は、空き領域が0MB~10MBの場合、重要度「重要」でメッセージ通知する。
INDX表領域は、空き領域監視を行わない。
この場合、「USERS」および[INDX]以外の表領域については、Oracle状態監視の条件設定で設定した条件で監視します。
注意
[オブジェクト定義ファイル作成時の注意]
オブジェクト定義ファイルの文字コードは、オブジェクト指定監視の設定を実行するサーバのコード系とします。
行の最後には必ず改行を設定してください。
セミコロン(;)から始まる行はコメント行となります。
行の途中からコメントを記入することはできません。
空白行は挿入可能です。
1つのオブジェクトに対して複数のしきい値条件(しきい値の範囲、重要度など)を指定することはできません。
同一オブジェクトの指定が複数指定されている場合、最初に指定された条件が有効になります。
オブジェクト定義ファイルに指定可能なオブジェクト指定の条件は、最大128です。
オブジェクト定義ファイルに指定されていないオブジェクトについては、通常の監視条件で監視を行います。
なお、オブジェクト定義ファイルは、サンプルとして以下のパスで提供されています。
【UNIX版】
/opt/FJSVmpor/sample/setobj.sam |
【Windows版】
(Systemwalkerインストールフォルダ)\MpWalker.or\sample\setobj.sam |