ページの先頭行へ戻る
Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

A.9.7 QueueConnectionFactoryの設定

アクティビティで動作するアプリケーションで使用するトランザクションの種類に従って、QueueConnectionFactoryの設定を行います。Interstage管理コンソールまたはjmsmkfactコマンドで作成してください。
QueueConnectionFactoryは、最低1つ作成しますが、キュー単位に作成する必要はありません。業務システムの単位で1つ作成するなど、用途や目的に合わせて作成してください。
本設定は、アプリケーション連携実行基盤が動作するサーバでは、必ず実施してください。

Interstage管理コンソールを使用したQueueConnectionFactoryの設定

Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [リソース] > [JMS] > [ConnectionFactory] > [QueueConnectionFactory] > [新規作成]画面でQueueConnectionFactoryを作成します。
定義項目の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

表A.10 ConnectionFactory定義

パラメタ

設定内容

JNDI名

ConnectionFactory定義に登録するJNDI名を指定します。JMSアプリケーションは、指定したJNDI名を使用してConnectionFactory定義を取得することができます。

アプリケーション連携実行基盤では、ここで作成したQueueConnectionFactory定義のJNDI名を、以下の設定で使用します。

  • 業務処理実行アプリケーションの、アプリケーション環境定義で設定するJMSコネクションファクトリ名
    詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

  • 業務処理実行アプリケーションの送信用QueueConnectionFactory定義名

  • 業務処理開始アプリケーションの送受信用QueueConnectionFactory定義名
    詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

クライアントID

ConnectionFactory定義に設定するクライアント識別子を指定します。

グローバルトランザクション

“使用しない”を選択してください。

jmsmkfactコマンドを使用したQueueConnectionFactoryの設定

アプリケーションサーバで、jmsmkfactコマンドを実行してQueueConnectionFactoryを作成します。
コマンドのオプションおよびパラメタを以下に示します。コマンドのオプションおよびパラメタの詳細については、“Interstage Application Server リファレンスマニュアル(コマンド編)”を参照してください。

コマンドのオプションおよび
パラメタ

設定内容

-o

登録時に、同名のConnectionFactory定義がすでに存在する場合に上書きします。同名のConnectionFactory定義が存在しない場合は、新規に登録します。
本オプションを省略した場合は、同名のConnectionFactory定義が存在しない場合に登録します。

-t

指定しないでください。

-q

指定してください。

-i <client-id>

ConnectionFactory定義に設定するクライアント識別子を指定します。
-oオプション指定時に本オプションを省略すると、すでに登録されている情報が使用されます。

-x

指定しないでください。

<jndi-name>

ConnectionFactory定義に登録するJNDI名を指定します。JMSアプリケーションは、指定したJNDI名を使用してConnectionFactory定義を取得することができます。

アプリケーション連携実行基盤では、ここで作成したQueueConnectionFactory定義のJNDI名を、以下の設定で使用します。

  • 業務処理実行アプリケーションの、アプリケーション環境定義で設定するJMSコネクションファクトリ名

  • 業務処理実行アプリケーションの送信用QueueConnectionFactory定義名

  • 業務処理開始アプリケーションの送受信用QueueConnectionFactory定義名

詳細については、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

-M system

指定しないでください。

ConnectionFactory定義を“JNDI名がAPFWQCF”、“タイプがQueueConnectionFactory”、“クライアントIDがAPFWQCF”で作成する場合のコマンドの実行例を以下に示します。

jmsmkfact -q -i APFWQCF APFWQCF

注意

  • 本コマンドは管理者権限またはInterstage運用者権限で実行してください。

  • -oオプションを指定して登録済みの定義に上書きする場合は、-qオプション、-iオプション、または-xオプションを任意に指定してください。

  • jmsmkfact、jmsmkdst、jmsrmfact、jmsrmdstの各コマンド実行中は、本コマンドを実行することができません。また、JMSアプリケーション実行中は、本コマンドを実行できない場合があります。

  • JNDI名およびクライアント識別子には、以下の制限があります。

    • 使用可能な文字種は、アルファベット(大文字小文字ともに)、数字、ピリオド(.)、コロン(:)、アンダースコア(_)、ハイフン(-)、スラッシュ(/)です。スラッシュは、JNDI名のアトミック名の区切り文字として認識されます。

    • アトミック名およびクライアント識別子の先頭文字は、アルファベット+数字だけが指定可能です。

    • JNDI名の場合は、指定したJNDI名の先頭に「java:comp/env/jms/」を自動的に付加します。

    • 指定可能な最大文字列長は、255バイトです。ただし、JNDI名は「java:comp/env/jms/」より後ろが255バイト以下となります。

  • JNDI名に以下の文字を含めて設定した場合、Interstage管理コンソールを使用してConnectionFactoryの一覧を表示すると、エラーメッセージ“jms9997”が出力され操作することができません。Interstage管理コンソールを使用する場合は、JNDI名およびクライアント識別子には、以下の文字を含めないでください。

    • コロン(:)

  • JNDI名“QueueCF001”のConnectionFactory定義は、QueueConnectionFactoryタイプのデフォルト定義として登録されています。デフォルト定義は、-oオプションを指定して設定内容を変更することができます。