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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

19.4 データベースサーバの環境設定

データベースを利用する場合は、データベースサーバの環境を設定します。非同期アプリケーション連携実行基盤を利用する場合は必須の作業です。
クラスタ構成のデータベースサーバの環境設定について、留意点を以下の順に説明します。
クラスタ構成のデータベースの環境設定については、各データベース製品が推奨する方法に従うため、各データベース製品が提供するマニュアルを参照してください。

データベースのインストール

データベースにSymfowareを使用する場合または高信頼性ログのサーバ機能を使用する場合、PRIMECLUSTERをインストールした後に、Symfowareまたは高信頼性ログのサーバ機能をインストールしてください。インストール順番が反対の場合、データベースの環境構築が失敗します。

共有ディスクの設定

データベースにSymfowareを使用する場合または高信頼性ログのサーバ機能を使用する場合、PRIMECLUSTERのGDSリソースの作成の際、用途に応じてディスククラスの属性を設定する必要があるため、複数のディスククラスが必要です。必要なディスククラスをデータベースのマニュアルまたは“運用ガイド(高信頼性ログ編)”で事前に確認し準備してください。

フロー定義DB運用サーバのクラスタ構成

非同期アプリケーション連携実行基盤で利用するデータベースサーバとしては、フロー定義DB運用サーバ、メッセージトラッキングDB運用サーバ、メッセージ格納DB運用サーバがあります。このうちフロー定義DB運用サーバは、フロー定義を参照するすべてのアプリケーションサーバから参照されます。そのため、不測の事態によりフロー定義DB運用サーバがシステムダウンを起こした場合、関連する業務がすべて停止することになります。業務全体を停止させることなく運用を継続できるようにするためにも、フロー定義DB運用サーバをクラスタ構成にすることを推奨します。

メッセージ格納DBのクラスタ設定

ネーミングサービスを運用するサーバ(InterstageをTYPE1で初期化したアプリケーションサーバ)をクラスタ運用する場合、メッセージ格納DB作成時に指定するネーミングサービスのホスト名に、クラスタで引き継がれるIPアドレスに対応したホスト名を指定してください。

Symfowareのネーミングサービス

データベースにSymfowareを使用して、クラスタ構成のサーバ上でSymfowareのネーミングサービスを起動する場合は、クラスタ製品が提供するコマンドおよび状態遷移プロシジャなどで、Symfowareのネーミングサービスの生存監視を行う必要があります。生存監視を行わずにSymfowareのネーミングサービスが起動されなかった場合は、SymfowareへのJDBCデータソースに関する問合せに応答することができず、業務の運用を継続できなくなります。詳細は、“19.5.9 アプリケーション連携実行基盤が使用するデータベースをクラスタ構成で利用する場合の注意事項”を参照してください。

データベース環境の作成方法

クラスタ環境においてアプリケーション連携実行基盤の環境を作成する場合、以下の手順で作業してください。

  1. 製品版のSymfowareのマニュアルにしたがい、運用ノードおよび待機ノードでクラスタの環境を構築します。

  2. 運用ノードでアプリケーション連携実行基盤のデータベース環境の作成を行います。この時、データベース環境セットアップコマンドの“定義ファイル退避の問合せ”に対して“y”を入力し、“JDBCデータソース定義”の定義ファイルを出力します。

  3. 待機ノードにクラスタを切り換えます。

  4. 待機ノードでは、データベース環境セットアップコマンドを実行せず、手順2で出力した“JDBCデータソース定義”の定義ファイルを使用して、JDBCデータソース定義をsymjddefdsコマンドで登録します。詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”および“Interstage Business Application Server トラブルシューティング”の“symjddefdsコマンド実行時の説明”を参照してください。