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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

17.1.1 データ退避処理

データ退避処理では、高信頼性ログのFULL状態のエントリに蓄積されたユーザログを退避します。

退避したデータは、ユーザログ本文のデータ形式に従って、BLOB型の場合はバイナリ形式で退避データファイルに出力されます。
退避データファイルは、エクスポートユーティリティ後処理でバックアップなどの処理を行う際に使用できます。
データ形式の詳細については“Interstage Business Application Server 運用ガイド(高信頼性ログ編)”を参照してください。

注意

退避処理中、新たにFULL状態となったエントリについても合わせて退避処理の対象となります。

17.1.1.1 データ退避処理が出力するファイル

データ退避処理が出力するファイルについて、以下に説明します。

退避データファイル

退避データファイルは、高信頼性ログに蓄積されたユーザログを退避したファイルです。データ抽出処理の入力となります。
また、エクスポートユーティリティ後処理の入力として使用することができます。

注意

退避データファイルはユーザの資産ですので、エクスポートユーティリティが自動的に削除することはありません。不要となった退避データファイルは、必要に応じて削除してください。
退避データファイルを扱う場合は、Interstage運用グループに属しているユーザで行ってください。

ファイル名

エクスポートユーティリティ定義ファイルで定義したファイル名に退避したファイルの通し番号が付加されます。また、エクスポートユーティリティ定義ファイルに任意の出力先ディレクトリとファイル名を指定することができます。
以下に任意の出力先ディレクトリとファイル名を省略した場合のデフォルトのファイル名の形式を記します。

/opt/FJSVibs/var/exuty/RDBシステム名_DB名_DSI名/RDBシステム名_DB名_DSI名_日時_eva_通し番号  (注)

[Interstageのインストールディレクトリ]\BAS\var\exuty\RDBシステム名_DB名_DSI名/RDBシステム名_DB名_DSI名_日時_eva_通し番号  (注)

注)日時は yyyymmddHHMMSS の形式になります。
    通し番号は1から最大18446744073709551615(最大20桁)になります。
    通し番号の上限を超過した場合は通し番号はリセットされ、1からとなります。
    Symfoware Serverを利用し、RDBシステム名を付加しない運用を行った場合、RDBシステム名に固定値“RDBII”が設定されます。

注意

任意の出力先ディレクトリを指定した場合、指定したディレクトリに対し、所有者および所有グループをInterstage運用グループにしてください。
また、ディレクトリのアクセス権は“770”に設定してください。

ファイル形式

退避データファイルのレコード形式は、高信頼性ログから退避したユーザログの形式になります。

[バイナリ形式]

注意

高信頼性ログのエントリからデータ退避処理を行った場合、高信頼性ログのエントリ内のユーザログは削除されます。必要に応じて退避データファイルをバックアップするなどの考慮が必要です。