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Interstage Business Application Server セットアップガイド
FUJITSU Software

9.8.2 フロー定義の登録

フロー定義ツールで作成したフロー定義を、フロー定義DBへ登録します。フロー定義ツールの詳細については、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“アプリケーションの開発”を参照してください。
フロー定義は、次の機能から登録できます。

提供機能

利用方法

コマンド機能

アプリケーションサーバからコマンド操作でフロー定義を登録します。

Interstage管理コンソール機能

Interstage管理コンソールからフロー定義を登録します。また、登録したフロー定義の運用情報の設定を行うこともできます。

注意

フロー定義をフロー定義DBに登録する際には、フロー定義DBを運用しているデータベースサーバが起動している必要があります。起動していない場合、使用するデータベース製品に合わせてデータベースサーバを起動してください。また、データベースとして同梱のSymfoware/RDBまたはSymfoware Serverを利用し、かつアプリケーションサーバでSymfowareのネーミングサービスを運用する場合は、Symfowareのネーミングサービスを起動してください。
起動方法の詳細については、“Interstage Business Application Server 運用ガイド(アプリケーション連携実行基盤編)”を参照してください。

コマンドを使用する場合

フロー定義を登録します。フロー定義ツールで作成したフロー定義ファイルと、動作環境定義ファイルを、実行環境にFTPで転送します。

フロー定義ツールで作成したフロー定義ファイル、および動作環境定義ファイルを入力に、システム構築シートから出力されたフロー定義ファイルのフロー定義DBへの登録・更新コマンド(apfwaddflow)を、以下のように実行します。

/opt/FJSVibs/bin/apfwaddflow -j apfwdefdb -u apfwadm -f /tmp/flow/flowcobol1.apfl -o /tmp/flowdefinition_envfile.xml

apfwaddflow -j apfwdefdb -u apfwadm -f C:\tmp\flow\flowcobol1.apfl -o C:\tmp\flowdefinition_envfile.xml

ポイント

  • システム構築シートの入力については、“9.4.2 フロー定義とキューの関連入力”を参照してください。システム構築シートの出力については、“9.4.5.1 フロー定義とキューの関連入力の出力内容”を参照してください。

  • apfwaddflowコマンドの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

  • フロー定義ファイルの詳細は、“Interstage Business Application Server アプリケーション開発ガイド”の“アプリケーションの開発”を参照してください。

  • 動作環境定義ファイルの詳細については、“Interstage Business Application Server リファレンス”を参照してください。

Interstage管理コンソールを使用する場合

Interstage管理コンソールからフロー定義をフロー定義DBに登録します。フロー登録は、1フロー単位で操作します。事前にフロー定義ツールで作成したフロー定義ファイルを、Interstage管理コンソールを操作する端末にコピーしておきます。
フロー定義の登録は、以下の手順で行います。

  1. Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義] > [登録]タブを選択します。

  2. フロー定義ファイルとして事前にコピーしておいたフロー定義ファイルを指定して[登録]ボタンを押します。

  3. フロー定義DBの接続情報を入力します。登録処理が終了すると、画面内のメッセージフレームに登録結果が表示されます。

Interstage管理コンソールによるフロー定義の登録方法の詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

注意

  • Interstage管理コンソールから初めてフロー定義を操作する場合、またはフロー定義の操作に利用するデータベースリソース定義を変更する場合、フロー定義DB接続設定が必要になります。フロー定義DB接続設定は、Interstage管理コンソールの[Interstage Application Server] > [システム] > [サービス] > [アプリケーション連携実行基盤] > [フロー定義DB接続設定] > [設定]画面で行います。
    フロー定義DB接続設定についての詳細は、Interstage管理コンソールのヘルプを参照してください。

  • メッセージとDBの整合性保証機能を利用する場合は、業務処理実行アプリケーションで処理する業務データを格納する業務用データベースのデータベースリソースが、メッセージ格納DBとして設定したデータベースリソースと同一になるように、業務処理実行アプリケーションを実装する必要があります。

  • メッセージとDBの整合性保証機能を使用する場合、メッセージ格納DBのデータベースリソースを設定してフロー定義を登録することに加え、イベントチャネルをデータベース連携で作成してください。
    イベントチャネルの作成方法については、“9.8.3.2 イベントチャネルの作成”を参照してください。
    メッセージ格納DBのデータベースリソースを設定しない場合またはイベントチャネルをデータベース連携で作成しない場合、イベントチャネルは、データベース連携として動作しないので、イベントチャネルが停止するとメッセージが消滅する場合があります。

  • 以下のような原因により、登録するフロー定義ファイルに文字コードの異常がある場合、フロー定義の登録が失敗する可能性があります。また業務の運用中に、エラーメッセージまたはシリアライズファイルをメッセージファイル化できない場合があります。

    • 利用者が誤ってフロー定義ファイルをエディタなどで開き、“UTF-8”以外の文字コードで保存してしまった。

    • FTPクライアントなどで、フロー定義ファイルを他のマシンに移動する際に、ファイルの文字コード変換を行ってしまった。

    • フロー定義ファイルを他のマシンに移動する際に、移動が不完全に終わってしまった。