ここでは、運用サイトのハードウェア環境が復旧し、バックアップサイトから運用サイトへの切戻しを行う際の運用方法について説明します。
切戻し運用の手順は、被災時の切替え手順と同じ手順で実施できますが、事前の手順として以下の操作が必要です。
管理製品の情報クリア
運用サイトの被災が環境全体におよばない場合、もともと運用サイトで使用されていた管理製品の情報が被災を免れたハードウェアに残っている可能性があります。たとえば、ETERNUS上のホストアフィニティやDHCPにおけるアドレスの予約など、残ったすべての管理製品の情報を削除してください。
運用サイトの導入
切戻し先の運用サイトの環境を構築します。ここで構築する環境は、Disaster Recovery環境を構築した際のバックアップサイトの環境と同じ環境構築が必要です。構築手順の詳細は、「第3章 構築」を参照してください。
切戻し情報の採取
切戻しを行うためにバックアップサイトで動作していた情報を切戻し情報として採取します。切戻し情報採取の詳細は、「4.1 通常運用」を参照してください。
バックアップサイトからレプリケーション開始
バックアップサイトから運用サイトに切り戻すため、ストレージ装置のレプリケーションを行ってください。