ここでは、バックアップサイトに切替えたあとの運用で、切替えが発生しなかった際の運用と異なる点を説明します。
切替え元サイトが稼働しており、テナント切替えを行った場合
切替え元サイトと切替え先サイトに、同じリソースが存在している場合があります。該当リソースの設定を変更する場合、両サイトのリソースに同じ変更を行ってください。
課金請求担当者が利用料金を請求する場合
以下の手順となります。
利用料金の請求
課金請求担当者は、インフラ管理者から送付された運用サイトの被災当月度の利用料金ファイルとバックアップサイトから送付される利用料金ファイルを元に、被災当月度の利用料金を算出し、テナントに請求します。算出手順は以下のとおりです。
利用料金詳細ファイルの取り出し
運用サイト、バックアップサイトの利用料金ファイルを解凍し、各L-Platformの利用料金詳細ファイルを取得します。利用料金詳細ファイルのファイル名は以下のようなフォーマットです。
詳細は、「運用ガイド CE」の「15.4.6.2 利用料金詳細ファイル」を参照ください。
yyyyMM_L-PlatformID.csv
定額商品の二重課金防止
各L-Serverに関して、イメージ、CPU、メモリのUsedFrequency列が"1ヶ月"と記述されている場合、定額商品であるため、運用サイトの利用料金詳細ファイルとバックアップサイトの利用料金詳細ファイルの金額(ItemAmount列)の安い方の行を削除してください。ディスクに関しては、運用サイトの利用料金ファイルにあるディスクのサイズとプールが同じものだけを削除してください。サイズとプールが同じディスクが複数ある場合は、それぞれ1行ずつ削除してください。定額商品がない場合、本作業は不要です。
利用料金詳細ファイルのマージ
L-Platformごとに、運用サイトの利用料金詳細ファイルの後ろに、バックアップサイトの利用詳細料金ファイルの3行目以降を複写します。
L-Platformの利用料金の算出
L-Platformの利用料金を算出します。利用料金詳細ファイルのItemAmount列の金額を合計します。
テナントの利用料金の算出
b.-d.の計算をすべてのL-Platformごとに行い、最後に全L-Platformの料金を合計します。
テナント切替えを実施した場合
L-Platformテンプレートには、以下の制限があります。
グローバルプール内のクローニングイメージを参照するイメージ情報は、使用できない場合があります。
グローバルプール内のネットワークリソースを参照するセグメント情報は、使用できない場合があります。
使用できないイメージ情報またはセグメント情報を使用しているL-Platformテンプレートを使用して利用申請すると配備に失敗します。
上記の使用できないテンプレート情報は、すべてのグローバルプール内のリソースを切り替えると、使用できるようになります。