以下の切替え単位をサポートします。
項目 | 内容 | 備考 |
---|---|---|
切替え単位 | サイト切替え | |
テナント切替え | 物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)を実施する構成の場合、テナント切替えは実施できません。 |
テナント切替えを行う場合、以下の注意事項があります。
注意
ネットワークデバイスを使用する場合、以下の注意事項があります。
切替えを実施する単位ごとに、運用サイト、バックアップサイトの両方にネットワークデバイスを用意してください。
ある切替え単位用に用意したネットワークデバイスは、運用サイト、バックアップサイトのネットワークツリーに、同一のリソース名で登録してください。
ある切替え単位用に用意したネットワークデバイスは、他の切替え単位に属するL-Platformから使用しないでください。
物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)を行う場合、同時に切り替える単位ごとにVM管理製品を用意してください。
別々に切り替えるテナントが同一の仮想ストレージリソースを使用しない設計としてください。
同時に切り替えるテナントごとにストレージレプリケーションの制御単位(コピーグループ)を設定してください。「図2.5 コピーグループの設定」を参照してください。
アドレスセットリソースをテナント間で共有できません。アドレスセットリソースは各テナントのローカルプールに登録してください。
テナント切替えと同時にグローバルプールのイメージを切替え先サイトに移動したい場合、イメージをテナントのローカルプールに移動させた後、テナント切替えを実施してください。
以下のリソースを作成する場合、サイト間で同一名のリソースを作成しないでください。
テナント・リソースフォルダ名
グローバルプール名
グローバルL-Server名
仮想ストレージ名
VM管理製品名(物理/仮想L-Server切替え(VMホスト/VMゲスト)の場合)
ネットワークデバイス名
ネットワークリソース名
アドレスセットリソース名
ネットワークリソースを作成する場合、サイト間で同一のVLAN IDを使用しないでください。
テナント切替え前に、切替え対象のテナントが使用しているリソースを、切替え元サイトで凍結してください。リソースを凍結することにより、サイト間のリソース重複利用を防止できます。「図2.6 リソースの凍結」を参照してください。リソース凍結、およびリソース凍結解除の方法については「4.2 Disaster Recovery機能によるサイト間の切替え運用」を参照ください。
リソース | 凍結により禁止される操作 |
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ネットワークリソース |
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アドレスセットリソース |
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ディスクリソース |
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仮想ストレージリソース |
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プールリソース |
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L-Server |
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L-Platformテンプレートのイメージ情報は、テナントごとに作成してください。また、テナントのローカルプール内のクローニングイメージを使用してください。
テナント切替えを実施するとき、グローバルプール内のクローニングイメージは切り替えられるリソースに含まれない場合があります。イメージ情報が参照するクローニングイメージが切り替えられなかった場合、そのイメージ情報は使用できなくなります。
ただし、その後、当該クローニングイメージを含むグローバルプール内のリソースを切り替えると、イメージ情報は使用できるようになります。
L-Platformテンプレートのセグメント情報は、テナントごとに使用するセグメント情報を分けてください。セグメント情報が参照するネットワークリソースが切り替えられなかった場合、そのセグメント情報は使用できなくなります。ただし、その後、当該ネットワークリソースを含むグローバルプール内のリソースを切り替えると、セグメント情報は使用できるようになります。
L-Platformテンプレートはテナントごとに作成してください。また、L-Platformテンプレートを構成するイメージ情報およびセグメント情報は、テナント所有の情報またはそのテナントで使用すると決めたものを使用してください。
リソースが切り替わらなかったために使用できなくなったイメージ情報またはセグメント情報を使用しているL-Platformテンプレートは、配備に使用できなくなります。
グローバルプール内のリソースの切替えにより、イメージ情報およびセグメント情報が使用できるようになると、配備できます。
図2.5 コピーグループの設定
図2.6 リソースの凍結