テナント管理、課金、アクセス制御、および稼動状況の監査ログについて説明します。
ポイント
L-Platform管理を操作した場合、構成管理の監査ログが出力されます。詳細は、「16.2.1 構成管理の監査ログ」を参照してください。
インフラ管理者、インフラオペレーター、インフラ監視者、管理者、オペレーター、および監視者の登録・変更・削除に関する監査ログは、OpenDSのアクセスログで確認できます。
OpenDSのアクセスログの格納場所とファイル名は以下のとおりです。
【Windowsマネージャー】
OpenDSインストールフォルダー\opends\logs\access |
【Linuxマネージャー】
/opt/fujitsu/ServerViewSuite/opends/logs/access |
OpenDSのアクセスログについては、OpenDSのWebサイトを参照してください。
URL: https://docs.opends.org/2.2/page/DefAccessLog (2012年2月時点) |
出力形式
監査ログはCSV形式ファイルで、以下の項目が以下の順番で出力されます。
出力形式 |
---|
<操作日時>,<ユーザーID>,<テナント名>,<操作種別>,<操作情報>,<操作結果> |
項目 | 説明 |
---|---|
操作日時 | 対象操作の操作日時 |
ユーザーID | 操作を行ったユーザーID |
テナント名 | 操作を行ったユーザーのテナント名 |
操作種別 | 行った操作の種別 |
操作情報 | 操作種別に対する詳細情報 |
操作結果 | 操作結果 |
出力ファイル
監査ログは、以下のファイルに出力されます。
機能 | 出力ファイル |
---|---|
テナント管理 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
テナント管理 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
課金 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
課金 (RORコンソールからのGUI操作) | 【Windowsマネージャー】 インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\log\charging_audit.log 【Linuxマネージャー】 /var/opt/FJSVctchg/log/charging_audit.log |
課金 (公開API操作) | 【Windowsマネージャー】 インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\log\accounting_audit.log 【Linuxマネージャー】 /var/opt/FJSVctchg/log/accounting_audit.log |
アクセス制御 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
稼動状況 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
ファイルサイズ・保存世代数変更手順
監査ログファイルは、デフォルトでは、10MBのサイズでローテーションされます。
監査ログファイルのファイルサイズの上限および保存世代数を変更する場合は、以下の手順で操作してください。
マネージャーを停止します。
マネージャーの停止方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
定義ファイルの該当する項目を編集します。
定義ファイル
機能 | 定義ファイル |
---|---|
テナント管理 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
テナント管理 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
課金 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
課金 (RORコンソールからのGUI操作) | 【Windowsマネージャー】 インストールフォルダー\RCXCTMG\conf\auditchgguilog4j.xml 【Linuxマネージャー】 /etc/opt/FJSVctmg/conf/auditchgguilog4j.xml |
課金 (公開API操作) | 【Windowsマネージャー】 インストールフォルダー\RCXCTMG\conf\auditacntlog4j.xml 【Linuxマネージャー】 /etc/opt/FJSVctmg/conf/auditacntlog4j.xml |
アクセス制御 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
稼動状況 | 【Windowsマネージャー】 【Linuxマネージャー】 |
設定項目
設定項目 | 説明 |
---|---|
MaxFileSize | 監査ログファイルのファイルサイズの上限を設定します。 |
MaxBackupIndex | 監査ログファイルの保存世代数を設定します。 |
注1) 小数は指定しないでください。また、空欄は指定しないでください。
注2) ファイルサイズの上限は、ディスク容量を超えない値を設定してください。また、ファイルサイズの上限に小さすぎる値を設定すると、短期間でログが上書きされてしまうため、十分な値を設定してください。
マネージャーを起動します。
マネージャーの起動方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。
操作種別と操作情報
以下に、監査ログに出力される操作種別と操作情報を示します。
機能 | 操作種別 | 内容 | 操作情報 (注1) |
---|---|---|---|
テナント管理 | registUser | 利用者の登録通知 | "mail=""xxx@com""" |
createUser | 利用者の作成 | "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com"" | |
deleteUser | 利用者の削除 | "userid=""削除した利用者ID""" | |
updateUser | 利用者情報の更新 | "userid=""更新した利用者ID""&mail=""xxx@com"" | |
listUser | 利用者情報の一覧取得 | なし | |
moveUser | 利用者の異動 | "userid=""異動した利用者ID""&oldorgid=""異動元テナント名"" | |
updatePassword | パスワードの更新 | "userid=""パスワードを更新した利用者ID""" | |
createOrg | テナントの作成 |
"orgid=""作成したテナント名""&orgname=""テナント名""
&cutoffdate =""締め日""&accountingmail=""利用料金の送付先メールアドレス""
&applicationprocess=""workflow.policy=default|custom,workflow.subscribe=infra-tenant|infra|tenant,workflow.reconfigure=infra-tenant|infra|tenant ,workflow.unsubscribe=infra-tenant|infra|tenant"" | |
deleteOrg | テナントの削除 | "orgid=""削除したテナント名""" | |
updateOrg | テナント情報の更新 |
"orgid=""作成したテナント名""&orgname=""テナント名""
&cutoffdate =""締め日""&accountingmail=""利用料金の送付先メールアドレス""
&applicationprocess=""workflow.policy=default|custom,workflow.subscribe=infra-tenant|infra|tenant,workflow.reconfigure=infra-tenant|infra|tenant ,workflow.unsubscribe=infra-tenant|infra|tenant"" | |
listOrg | テナント情報の一覧取得 | なし | |
テナント管理 | createUser | 利用者の作成 | "userid=""作成した利用者ID""&mail=""xxx@com"" |
課金 | updatePMaster | 商品マスタの更新 | なし |
listPMaster | 商品マスタの一覧取得 | なし | |
updateMlogSch | 定期ログスケジュールの設定更新 | "use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日""" | |
listMlogSch | 定期ログスケジュールの設定一覧取得 | "use=""yes|no""&time=""定期ログを出力する時間""&type=""定期ログを出力する頻度""&day=""定期ログを出力する日""" | |
listMeteringlog | メータリングログの一覧取得 | "start=""取得期間開始日""&end=""取得期間終了日"" | |
deleteMlog | メータリングログの削除 | "retention=""ログエントリーの保存期間""" | |
getCurrencyUnit | 通貨単位の設定取得 | なし | |
updateCurrencyUnit | 通貨単位の設定更新 | "currencycode=""通貨コード""" | |
resetCurrencyUnit | 通貨単位の設定初期化 | なし | |
課金 (RORコンソールからのGUI操作) | listLplatformCharge | L-Platformごとの利用料金一覧取得 | なし |
getDetailCharge | L-Platformの利用料金内訳取得 | なし | |
listTenantCharge | テナントごとの利用料金一覧取得 | なし | |
listLplatformChargeByTenant | 指定テナント配下のL-Platformごとの利用料金一覧取得 | なし | |
downloadFile | ファイルのダウンロード | "target=""LplatformChargeList|DetailCharge|TenantChargeList|LplatformChargeListByTenant""" | |
課金 (公開API操作) | getResourceUsage | リソース使用量取得 | なし |
getUsagePoint | 利用度数取得 | なし | |
registerUsagePoint | 利用度数登録(注4) | "date=""登録するデータの日付(注5)""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時(注6)""" | |
getDailyCharge | 日次利用料金取得 | なし | |
registerDailyCharge | 日次利用料金登録(注4) | "date=""登録するデータの日付""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時""" | |
getMonthlyCharge | 利用料金取得 | なし | |
registerMonthlyCharge | 月次利用料金登録(注4) | "date=""登録するデータの日付""&id=""L-Platform ID""&name=""L-Platform名""&tenantname=""管理元テナントのテナント名""&tenantdeletedate=""管理元テナントの削除日時""" | |
getTenants | テナント情報取得 | なし | |
アクセス制御 | updateAuthority | アクセス権限変更 | "roleid=""変更対象のロール名"" |
稼動状況 | dispUsageStatus | 稼動状況の表示 | なし |
注1) 各項目に値が設定されていない場合、""""が出力されます。
以下に例を示します。
... &globalpool=""""...
注2) グローバルプールが複数設定されている場合、globalpoolがカンマ区切りで出力されます。
以下に例を示します。
...&globalpool=""/AddressPool,/ImagePool""...
注3) 操作種別がcreateOrg、deleteOrg、updateOrgの操作結果には、処理の受付の結果が出力されます。実際の処理結果は、操作ログで確認してください。確認方法は、「16.1 操作ログ」を参照してください。
注4) 一回の登録操作で、複数行出力される場合があります。
注5) "yyyy-MM-dd"の形式で出力されます。2012年4月1日の場合、2012-04-01と出力されます。
注6) "yyyy-MM-dd THH:mm:ss.SSSZ"の形式で出力されます。2012年4月1日0時0分00.000秒で、タイムゾーンがUTC+9:00の場合、 2012-04-01T00:00:00.000+0900と出力されます。
注7) 稼動状況の監査ログは、RORコンソールから操作された場合にだけ出力されます。