ここでは、課金の概要について説明します。
本機能は、テナントが使用したL-Platformに応じた利用料金を請求するための基盤を提供します。
課金には、以下の機能があります。
L-Platformテンプレートの課金情報の追加、変更、および削除を行います。課金情報に基づいて、L-Platform管理画面などにL-Platformテンプレートの概算料金を表示できます。また、利用料金画面で利用料金を参照できます。
なお、L-Platformテンプレートの課金情報を格納するデータベースを商品マスタと呼びます。
注意
L-Platformテンプレートの概算料金は、概算料金の表示機能の設定が有効になっている場合に表示されます。概算料金の表示機能の設定については、「8.7.1 概算料金の表示機能の設定」を参照してください。
L-Platformの使用量および課金情報をもとに利用料金を算出します。算出した利用料金はRORコンソールのテナント管理画面で指定したメールアドレスに送付できます。また、利用料金は利用料金データベースに格納されます。
RORコンソールから利用料金を参照できます。必要に応じて、利用料金の情報をファイルにダウンロードできます。
運用イメージ
以下に、課金の運用イメージを示します。
1. インフラ管理者がRORコンソールのL-Platformテンプレート管理画面を利用して、L-Platformテンプレート情報を作成します。
2. インフラ管理者が商品マスタメンテナンスコマンドの登録機能を利用して課金情報を登録します。
課金情報の運用方法については、「15.3 課金情報の運用」を参照してください。
3. インフラ管理者がL-Platformテンプレートを公開します。
4. インフラ管理者がテナントを作成します。
必要に応じて、利用料金の計算の締め日や送付先メールアドレスを設定します。
5. 申請者がL-Platform管理画面で表示されるL-Platformテンプレートの月額の概算料金を参照し、L-Platformの利用申請を行います。
6. テナント管理者がRORコンソールの申請一覧で表示されるL-Platformテンプレートの月額の概算料金を参照して、L-Platformの利用申請を承認します。
7. インフラ管理者がRORコンソールの申請一覧で表示されるL-Platformテンプレートの月額の概算料金を参照して、L-Platformの利用申請を審査します。
8. 課金請求担当者は利用料金ファイルを受け取ります。
利用料金は各L-Platformの使用量および課金情報をもとに自動で算出され、利用料金データベースに格納されます。利用料金の締め日の翌日に前月の利用料金が確定し、利用料金ファイルとして送付先メールアドレスに送付されます。
9. 課金請求担当者は利用料金ファイルを参照して請求書を作成し、テナントに送付します。
10. インフラ管理者およびテナント管理者は、RORコンソールの利用料金画面で確定した利用料金を参照できます。利用料金情報は、必要に応じてファイルにダウンロードできます。
参考
テナントによる運用操作時、テナント、L-Platform、操作内容、および操作時刻などの情報がメータリングログに記録されます。
利用料金は、登録された課金情報とメータリングログから集計したテナントごとのリソースの使用量および使用時間をもとに計算されます。メータリングログの詳細については、「付録B メータリングログ」を参照してください。
課金請求担当者がテナントに利用料金の請求をする際、登録していた課金情報の単価からの割引やハードウェア故障発生時の補填などの目的で計算結果とは異なる利用料金を請求したい場合は、それを考慮した請求書を作成し、テナントに送付します。