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ServerView Resource Orchestrator Cloud Edition V3.1.1 運用ガイド
ServerView

10.1.5 メータリングのオンラインバックアップの設定

管理サーバのオンラインバックアップで取得する資源のうちPostgreSQLのPITR(Point In Time Recovery)の仕組みを利用したバックアップの資源(メータリングの資源)は、コマンドで指定した保存先とは関係なく設定ファイルで指定したディレクトリに保存されます。

ここでは、メータリング資源のオンラインバックアップのバックアップ先ディレクトリを変更する方法について説明します。
バックアップ先ディレクトリを変更する場合は、以下のファイルおよび変更項目を変更する必要があります。

変更するファイル

ファイル名

変更項目

データベースの動作設定ファイル

postgresql.conf

WAL退避ディレクトリ

オンラインバックアップの動作設定ファイル

ctmgbackup.properties

WAL退避ディレクトリ

バックアップディレクトリ


マネージャーの停止

マネージャーを停止します。

停止方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。


バックアップ先ディレクトリの変更

ここでは、以下の例をもとに説明します。

【Windowsマネージャー】

ディレクトリ

種別

ディレクトリパス

バックアップディレクトリ

変更前

C:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\data

変更後

D:\basebackup

WAL退避ディレクトリ

変更前

C:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\wal

変更後

E:\walbackup

【Linuxマネージャー】

ディレクトリ

種別

ディレクトリパス

バックアップディレクトリ

変更前

/var/opt/FJSVctchg/backup/data

変更後

/basebackup

WAL退避ディレクトリ

変更前

/var/opt/FJSVctchg/backup/wal

変更後

/walbackup

  1. 新規にバックアップディレクトリを作成します。

    【Windowsマネージャー】

    > D: <RETURN>
    > cd \ <RETURN>
    > mkdir basebackup\Charging <RETURN>
    > E: <RETURN>
    > cd \ <RETURN>
    > mkdir walbackup\Charging <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    # mkdir /basebackup <RETURN>
    # mkdir /walbackup <RETURN>
  2. ディレクトリに対してDB接続ユーザーのアクセス権を設定します。

    【Windowsマネージャー】

    >cacls D:\basebackup\Charging /T /E /G rcxctdbchg:F <RETURN>
    >cacls E:\walbackup\Charging /T /E /G rcxctdbchg:F <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    # chown -R rcxctdbdhg:rcxctdbchg /basebackup <RETURN>
    # chown -R rcxctdbdhg:rcxctdbchg /walbackup <RETURN>
  3. 既存のディレクトリから新規ディレクトリへファイルをコピー(移動)します。

    【Windowsマネージャー】

    >xcopy c:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\data\* D:\basebackup\ /E /H /K /X <RETURN>
    >xcopy c:\Fujitsu\ROR\RCXCTMG\backup\wal\* E:\walbackup\ /E /H /K /X <RETURN>

    【Linuxマネージャー】

    # cp -pR /var/opt/FJSVctchg/backup/data/* /basebackup/. <RETURN>
    # cp -pR /var/opt/FJSVctchg/backup/wal/* /walbackup/. <RETURN>
  4. データベースの動作設定ファイルを修正します。

    データベースクラスタごとの以下の動作設定ファイルに対して設定の変更を行います。

    【Windowsマネージャー】

    インストールフォルダー\RCXCTMG\Charging\pgsql\data\postgresql.conf

    以下のとおりに変更します。

    • 変更前の設定

      archive_command = 'copy "%p" "C:\\Fujitsu\\ROR\\RCXCTMG\\backup\\wal\\Charging\\%f"'    # command to use to archive a logfile segment
    • 変更後の設定

      archive_command = 'copy "%p" "E:\\walbackup\\Charging\\%f"'    # command to use to archive a logfile segment

      ポイント

      区切り文字には、"\\"を使用します。

    【Linuxマネージャー】

    /var/opt/FJSVctchg/pgsql/data/postgresql.conf
    • 変更前の設定

      archive_command = 'cp "%p" "/var/opt/FJSVctchg/backup/wal/%f"' # command to use to archive a logfile segment
    • 変更後の設定

      archive_command = 'cp "%p" "/walbackup/%f"' # command to use to archive a logfile segment

      ポイント

      区切り文字には、"/"を使用します。

  5. オンラインバックアップの動作設定ファイルを修正します。

    以下のファイルを開きます。

    【Windowsマネージャー】

    インストールフォルダー\RCXCTMG\bin\conf\ctmgbackup.properties

    以下のとおりに変更します。

    • 変更前の設定

      BASE_BACKUP_DIR=C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG/backup/data
      WAL_ARCHIVE_DIR=C:/Fujitsu/ROR/RCXCTMG//backup/wal
    • 変更後の設定

      BASE_BACKUP_DIR=D:/basebackup
      WAL_ARCHIVE_DIR=E:/walbackup

      ポイント

      区切り文字には、"/"を使用します。

    【Linuxマネージャー】

    /opt/FJSVctmg/bin/conf/ctmgbackup.properties

    以下のとおりに変更します。

    • 変更前の設定

      BASE_BACKUP_DIR=/var/opt/FJSVctchg/backup/data
      WAL_ARCHIVE_DIR=/var/opt/FJSVctchg/backup/wal
    • 変更後の設定

      BASE_BACKUP_DIR=/basebackup
      WAL_ARCHIVE_DIR=/walbackup

      ポイント

      区切り文字には、"/"を使用します。


マネージャーの起動

マネージャーを起動します。

起動方法については、「2.1 マネージャーの起動と停止」を参照してください。