ここでは、Linuxマネージャーのインストールについて説明します。
ここでは、インストールする前に、準備と確認が必要な事項について説明します。
アンインストール後の作業
本製品をアンインストールした環境に、本製品をインストールする場合は、アンインストール後の作業が必要です。
「20.1.5 アンインストール後の作業」を参照してください。
ここでは、ソフトウェアの準備と確認について説明します。
本製品をインストールする前に準備と確認が必要な項目について説明します。
管理サーバが正しく動作するためには、ホスト名(FQDN)の設定が必要です。256文字以内のホスト名をhostsファイルに記述してください。hostsファイルには、管理サーバのIPアドレスに対して、ホスト名(FQDN)、コンピュータ名の順番で設定してください。
/etc/hosts |
注意
hostsファイル設定時には以下に注意してください。
"127.0.0.1"にホスト名(FQDN)およびコンピュータ名を設定しないでください。
"localhost"がIPv4形式(127.0.0.1)で設定されていることを確認してください。
なお、IPv6形式は設定しないでください。
例
IPアドレスが"10.10.10.10"、ホスト名(FQDN)が"remote1.example.com"、コンピュータ名が"remote1"である管理サーバを設定した場合
10.10.10.10 remote1.example.com remote1 |
管理クライアントについても、管理サーバにホスト名(FQDN)でアクセスできるようにhostsファイル、またはDNSサーバによる名前解決の設定を行ってください。
システム時刻の確認
管理サーバと管理対象サーバのシステム時刻は、同じ時刻に設定してください。
時刻が異なる場合、RORコンソールの[稼動状況]タブで正しい値を確認できません。
排他ソフトウェアの確認
本製品をインストールする前に、対象システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーがインストールされていないか確認してください。
以下の手順で、排他ソフトウェアがインストールされていないか確認します。
「設計ガイド CE」の「2.4.2.5 排他ソフトウェア」に記載されているソフトウェア、および本製品のマネージャーを示す情報が表示されていないか確認します。
以下のコマンドを実行して、本製品のマネージャーがインストールされているか確認してください。
# rpm -q FJSVrcvmr <RETURN> |
排他ソフトウェアの名前が表示された場合、各ソフトウェアのマニュアルに記載されているアンインストール手順に従って、事前にアンインストールしてください。
本製品の旧バージョンのマネージャーがインストールされている場合、アップグレードできます。「F.2 マネージャー」を参照してください。
本製品の同じバージョンのマネージャーがインストールされていて、再インストールする場合、「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してアンインストールしたあと、インストールしてください。
注意
排他ソフトウェアをアンインストールする場合、ほかのシステム運用管理者がそのソフトウェアをインストールしていることがあるため、削除しても問題ないことを事前に確認してください。
Red Hat Enterprise Linux 5以降の標準の設定では、DVD-ROMを自動マウントする際に、DVD-ROM上のプログラムを実行できないように設定されています。自動マウントの設定を解除して、手動でマウントするか、DVD-ROMの内容をハードディスク上にコピーしてからインストールを開始してください。
DVD-ROMの内容をコピーした場合、本書の手順の中で"DVD-ROMマウントポイント"になっている箇所を、コピーしたディレクトリに読み替えてください。
必須ソフトウェアの準備と確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.4 必須ソフトウェア」に記載されているServerView Operations Managerなどのソフトウェアがインストールされているか確認してください。インストールされていない場合、事前にインストールしてください。
Microsoft LAN Managerモジュール
本製品をインストールする前に、Microsoft LAN Managerモジュールを以下のFTPサイトから入手してください。
なお、Microsoft LAN ManagerモジュールはCPUアーキテクチャー(x86, x64)に関係なく利用できます。
URL: ftp://ftp.microsoft.com/bussys/clients/msclient/dsk3-1.exe |
入手したモジュールを、CPUアーキテクチャー(x86)のWindows上で、事前にExpandコマンドにより展開しておく必要があります。展開方法については、以下の例を参照してください。
例
c:\tempにdsk3-1.exeを配置した場合
>cd /d c:\temp <RETURN> |
フォルダー名やファイル名はWindowsの8.3形式(注)にしてください。
なお、展開したMicrosoft LAN Managerモジュールはマネージャーのインストール後は必要ありません。
注) ファイル名部分が最大で8文字、拡張子部分が最大で3文字とする規則です。
展開が完了した以下のモジュールを、インストールするシステムの/tmpに配置してください。
PROTMAN.DOS
PROTMAN.EXE
NETBIND.COM
ServerView Deployment Managerをインストールしてある環境に本製品をインストールする場合、Microsoft LAN Managerモジュールを入手する必要はありません。
SNMPトラップデーモンの設定
本製品が正しく動作するために、net-snmpパッケージのインストールと共に、/etc/snmp/snmptrapd.confファイルに以下の設定を追記してください。ファイルが存在しない場合、ファイルを作成したあと、以下の設定を追記してください。
disableAuthorization yes |
なお、snmptrapdを自動起動するよう設定する必要があります。
DHCPサーバの導入
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを管理する場合、Linux標準のDHCPサーバを導入する必要があります。
利用する機能によっては、ルータの設定が必要です。詳細は、「設計ガイド CE」の「9.2.4.2 管理LANの設定情報」を参照してください。
管理サーバと異なるサブネットに属する管理対象サーバを登録する場合、事前に管理LANサブネットの登録が必要です。
詳細は、「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「5.11 管理LANサブネットの登録」を参照してください。
以下の手順で、DHCPサーバを導入します。
dhcpパッケージをインストールします。
以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)の起動設定を変更します。
# chkconfig dhcpd off <RETURN> |
以下のコマンドを実行し、DHCPサーバのサービス(dhcpd)を停止します。
# /etc/init.d/dhcpd stop <RETURN> |
ETERNUS SF Storage Cruiser
ESCを利用する場合、事前にファイバーチャネルスイッチの設定を行ってください。
BMC BladeLogic Server Automationサービスの停止【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】
以下のコマンドを実行して、BladeLogic Server Automationのサービスを停止してください。
# /etc/init.d/blappserv stop <RETURN> |
必須パッチの確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.2 必須パッチ」のマネージャーの必須パッチが適用されているか確認してください。
必須パッチが適用されていない場合、事前に必須パッチを適用してください。
必須パッケージの確認
本製品をインストールする前に、システムに「設計ガイド CE」の「2.4.2.3 必須パッケージ」のマネージャーの必須パッケージ【Linuxマネージャー】が適用されているか確認してください。
必須パッケージがインストールされていない場合、事前に必須パッケージをインストールしてください。
ユーザーアカウントの確認
本製品は自動で以下のユーザーアカウントを作成します。
以下のOSユーザーアカウントを利用しているアプリケーションが存在する場合は、アプリケーションに影響がないことを確認したあと、OSユーザーアカウントを削除してください。
rcxdb(データベース接続用)
swrbadbuser(プロセス管理用のデータベースサービス起動用)
swrbajobuser(ジョブ実行制御のサービス起動用)
rcxctdbchg(メータリング用のデータベースサービス起動用)
シングルサインオンの準備と確認
本製品をインストールする前に、ServerView Operations Managerをインストールします。
このとき、ディレクトリサービスの設定をします。
また、証明書の準備と、ディレクトリサービスへの管理者ユーザー(特権ユーザー)の登録が必要です。
詳細は、「設計ガイド CE」の「第12章 シングルサインオンの導入と決定」を参照してください。
本製品のセットアップではマネージャーとディレクトリサーバ間で、SSLによって保護されたTCP/IPプロトコルのLDAP(Lightweight Directory Access Protocol)を使用して通信するため、事前に通信の確立が必要です。
通信の確認には、各種ツールやコマンドなどを使用してください。
ディレクトリサーバがMicrosoft Active Directoryの場合
証明機関から発行された証明書を右クリックし、証明書のインポートウィザードに従い、証明書をインストールしてください。
詳細は、以下のMicrosoft社のWebサイトを参照してください。
サードパーティの証明機関がSSL経由でLDAPを有効にする方法
URL: http://support.microsoft.com/kb/321051/ |
言語設定について
本製品では、サポート言語に合わせたプログラムをインストールするため、インストール後に言語設定(ロケール)の変更はできません。
このため、事前に運用に合わせて、言語設定(ロケール)を日本語または英語に設定してください。
言語設定(ロケール)の確認方法の例は以下のとおりです。
例
デスクトップ画面から、[システム]-[管理]-[言語]を選択します。
システムパラメーターのチューニング(管理サーバ)【Linuxマネージャー】
インストール前に、管理サーバのシステムパラメーターのチューニングする必要があります。チューニングが必要なシステムパラメーターとその値については、以下の表を参照してください。
ポイント
パラメーターの"種別"により、以下のように設定してください。
種別が最大の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)が表の値以上の場合は変更不要です。表の値より小さい場合は、表の値に変更してください。
種別が加算の場合
すでに設定されている値(初期値または以前の設定値)に表の値を加算してください。加算する前にシステム上限値を確認し、加算した値がシステム上限値を超える場合は、システム上限値を設定してください。
詳細については、Linuxのマニュアルなどを参照してください。
共有メモリ
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
shmmax | 共有メモリの最大セグメントサイズ | 2684354560 | 最大 |
shmall | 使用可能な共有メモリの総数 | 655360 | 最大 |
shmmni | 共有メモリセグメントの最大数 | 113 | 加算 |
セマフォ
セマフォの設定値は、各パラメーター値を以下の形式で指定します。
kernel.sem = para1 para2 para3 para4
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
para1 | セマフォ識別子あたりの最大セマフォ数 | 512 | 最大 |
para2 | システム全体のセマフォ数 | 14862 | 加算 |
para3 | セマフォコールあたりの最大演算子数 | 50 | 最大 |
para4 | システム全体のセマフォ演算子数 | 2208 | 加算 |
メッセージキュー
パラメーター | 説明 | 値 | 種別 |
---|---|---|---|
msgmax | メッセージの最大サイズ | 16384 | 最大 |
msgmnb | 1つのメッセージキューに保持できるメッセージの最大値 | 114432 | 最大 |
msgmni | メッセージキューIDの最大値 | 1578 | 加算 |
〔チューニング作業手順〕
以下の手順でチューニング作業を実施します。
以下のコマンドを使用して、現在システムに設定されている該当するパラメーターの設定値を確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) ・・・ kernel.sem = 250 32000 32 128 kernel.msgmnb = 65536 kernel.msgmni = 16 kernel.msgmax = 65536 kernel.shmmni = 4096 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmax = 68719476736 ・・・ (省略) ・・・
上記の表を参照し、現在の設定値と比較をして、パラメーターごとに最大、加算の種別を考慮して、適切な設定値を算出します。
/etc/sysctl.confを編集します。以下の例のように編集します。
例
kernel.sem = 512 13325 50 1358 kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1041 kernel.shmmni = 4154
/etc/sysctl.confへ編集内容が反映されていることを、以下のコマンドで確認します。
# /bin/cat /etc/sysctl.conf
以下のどちらかの方法で、4.の設定を有効にします。
システムをリブートして設定を反映
# /sbin/shutdown -r now
/sbin/sysctl -p を使用して設定を反映
# /sbin/sysctl -p /etc/sysctl.conf (注)
注) このコマンドを使用した場合は、リブートの必要がありません。
以下のコマンドを使用して、設定したパラメーターが反映されていることを確認します。
# /sbin/sysctl -a
例
# /sbin/sysctl -a ・・・ (省略) ・・・ kernel.sem = 512 13325 50 1358 kernel.msgmnb = 114432 kernel.msgmni = 1041 kernel.msgmax = 65536 kernel.shmmni = 4154 kernel.shmall = 4294967296 kernel.shmmax = 68719476736 ・・・ (省略) ・・・
本製品をインストールする前に、インストール時に必要な情報の収集やシステムの状態の確認を行い、インストーラ画面で指定する情報を決定してください。事前準備が必要な情報を以下に示します。
インストールフォルダー
本製品のインストールフォルダーを決定します。
ただし、リムーバブルディスク上のフォルダーは指定できません。
インストールフォルダー配下にファイルやフォルダーがないか確認してください。
インストール先のドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
本製品で必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.6 静的ディスク容量」と「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダー
イメージファイルの格納先はインストールフォルダー配下です。
格納先フォルダーを配置するドライブに必要な空き容量があるか確認してください。
必要なディスク容量については、「設計ガイド CE」の「2.4.2.7 動的ディスク容量」を参照してください。
イメージファイル格納フォルダーの変更方法については、「リファレンスガイド (コマンド/XML編) CE」の「5.9 rcxadm imagemgr」を参照してください。
ポート番号
ポート番号については、「2.1.2.5 使用ポートの確認」を参照してください。
シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの接続情報
シングルサインオンで利用するディレクトリサービスの設定を確認します。
ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSの場合は、以下のマニュアルを参照してください。
ServerView Operations Managerのマニュアル「ServerView Suite ServerView でのユーザ管理」の「LDAP ディレクトリサービスを使用する ServerView ユーザ管理」
ServerView Operations Manager V6.1以降では、ディレクトリサービスとしてOpenDJが同梱されています。
以降の文中で"OpenDS"と表記されている箇所は、適宜"OpenDJ"と読み替えてください。
インストール時のパラメーター
インストール時のパラメーターについて説明します。
項番 | 画面 | 入力項目 | 説明 |
---|---|---|---|
1 | 特権ユーザーの作成 | ユーザーアカウント名 | 本製品に特権ユーザーとしてログインするためのユーザーアカウント名です。 「2.1.2.2 ソフトウェアの準備と確認」の「シングルサインオンの準備と確認」でディレクトリサービスに登録したユーザーを指定します。 ServerView Operations Managerに同梱されているOpenDSを利用する場合、ServerView Operations Managerの管理者アカウント"administrator"を指定すると、この管理者アカウントでServerView Operations Managerとシングルサインオン連携できます。 先頭文字を英字とし、半角英数字、アンダースコア("_")、ハイフン("-")およびピリオド(".")で構成された16文字以内の文字列を指定してください。また、大文字と小文字は区別されます。 |
2 | 管理LANの選択 | 管理LANとして使用するネットワーク | 管理LANとして使用するネットワークです。リストから選択できます。 |
3 | ポート番号の設定 | Interstage管理コンソール | Interstage管理コンソールのポート番号です。 初期値: 12000 |
Webサーバ(Interstage HTTP Server) | Webサーバのポート番号です。 初期値: 80 | ||
CORBAサービス | 本製品が使用するCORBAサービスのポート番号です。 初期値: 8002 | ||
4 | 管理サーバの設定 | 管理サーバのFQDN | 本製品が使用する認証サーバのFQDNです。認証サーバのFQDNは、管理サーバのFQDNにしてください。 |
注意
インストール先ディレクトリは、以下で固定されているため変更できません。
/opt
/etc/opt
/var/opt
/root/InstallShield
以下の手順で構築条件の確認を行います。
システムにOSの管理者(root)でログインします。
構築条件を確認する管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。
本製品の1枚目のDVD-ROMをセットします。
以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)によりDVD-ROMの起動マウントを行うと、マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
エージェントのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。
# cd DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
メニューから"Environment setup conditions check tool"を選択し、構築条件ツールを実行します。
"ポートの状態"の結果で"使用されています。"と表示されたポートについて、/etc/servicesを確認し、本製品が使用する用途で当該ポートが使用されることを確認してください。
本製品が使用するポートの情報については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
本製品が使用する以外の用途でポートが使用されている場合、使用ポートを変更してください。
使用ポートの変更方法については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
構築条件の確認が完了すると、確認結果が標準出力されます。
本製品をインストールすると、本製品で使用するポート番号がシステムのservicesファイルに自動的に設定されます。したがって、通常はポート番号を意識する必要はありません。
本製品が使用するポート番号がほかのアプリケーションで使用されている場合、インストーラの起動時にポート番号がすでに使用されていることを示すメッセージが表示され、インストールが中断されます。
その場合、本製品が使用する以下のポート番号のエントリーを、ほかと重複しない番号でservicesファイルに記述し、そのあとインストーラを起動してください。
例
# サービス名 ポート番号/プロトコル名 nfdomain 23455/tcp nfagent 23458/tcp rcxmgr 23460/tcp rcxweb 23461/tcp rcxtask 23462/tcp rcxmongrel1 23463/tcp rcxmongrel2 23464/tcp rcxdb 23465/tcp rcxmongrel3 23466/tcp rcxmongrel4 23467/tcp rcxmongrel5 23468/tcp |
マネージャーのポート番号変更の詳細は、以下を参照してください。
「操作ガイド インフラ管理者編 (リソース管理) CE」の「6.2 ポート番号の変更」
「運用ガイド CE」の「8.3 管理サーバのポート番号の設定」
その他のポート
以下のポートが使用されていないこと、およびephemeralポートの範囲に含まれないことを確認してください。
以下のポートが使用されている場合や、ephemeralポートの範囲に含まれる場合は、当社技術員に連絡してください。
7676
8686
12001
23600
23601
23602
23700
28080
カレントディレクトリの設定
ディスク入れ替えができなくなるため、カレントディレクトリをDVD-ROM上に設定しないでください。
シングルユーザーモードの場合の設定
シングルユーザーモードの場合、X Windowsが起動されていないため、以下のどれかが必要です。
仮想コンソールの切替え([Ctrl] + [Alt] + [Fn]キー操作での切替え)
コマンドのBG化
本製品の使用ポートに対するファイアーウォール設定の無効化
ファイアーウォール設定が有効になっているシステムに本製品をインストールする場合、マネージャー、エージェント、およびクライアント間の通信が問題なく行われるように、使用するポート番号のファイアーウォールを無効に設定してください。
本製品と必須ソフトウェアが使用するポート番号については、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」を参照してください。
なお、本製品のインストール時に、servicesファイルを編集してポート番号の変更を行った場合、「設計ガイド CE」の「付録A ポート一覧」に記載されている本製品のデフォルトのポート番号を、インストールの際に変更したポート番号に読み替えてください。
インストール
以下の手順で、マネージャーをインストールします。
システムにOSの管理者(root)でログインします。
本製品をインストールする管理サーバをマルチユーザーモードで起動し、システムにrootでログインしてください。
本製品の1枚目のDVD-ROMをセットし、以下のコマンドを実行してDVD-ROMをマウントします。自動マウントデーモン(autofs)により、DVD-ROMの自動マウントを行うと、マウントオプションに"noexec"が設定されているため、インストーラの起動に失敗します。
DVDのマウントポイントには、DVD-ROMの1枚目から3枚目まで同じ値を設定してください。
# mount -t iso9660 -r /dev/hdc DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
マネージャーのインストールコマンド(RcSetup.shコマンド)を実行します。
# DVD-ROMマウントポイント/RcSetup.sh <RETURN> |
"2. Manager(Cloud Edition) installation"を選択してください。
インストーラの対話指示に従って、インストールします。
「2.1.2.3 必要な情報の収集と確認」の「インストール時のパラメーター」で設計および確認したパラメーターを適宜入力します。
ディスク入れ替えのメッセージが出力されます。
別のターミナル(Gnome端末など)を起動し、コマンドでDVD-ROMを取り出します。
# eject DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
DVD-ROM(2枚目)に入れ替え、automountの完了を待ちます。
DVD-ROMの再マウントを行います。
# umount DVD-ROMマウントポイント <RETURN> |
[Enter]キーを入力してインストールを続行します。
DVD-ROM(3枚目)も手順8.~10.と同じ操作を行い、インストールを続行します。
ポイント
【Solarisゾーン】【OVM for SPARC】
BMC BladeLogic Server Automationが管理サーバにインストールされている場合、および本製品インストール後にBMC BladeLogic Server Automationをインストールする場合は、以下の手順を実施してください。
OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを停止します。
# /opt/FJSVena/Enabler/server/bin/enablerstop <RETURN> |
OSの管理者(root)で以下のコマンドを実行して、Interstage data storeのサービスを無効化します。
# /sbin/chkconfig --del Enabler <RETURN> |
インストール完了後、マネージャーのセットアップが必要です。詳細は、「2.1.3 セットアップ」を参照してください。
注意
インストール失敗時の対処
インストールに失敗した場合、OSの再起動後にインストールを行ったユーザーでログインし、アンインストール手順に従ってアンインストールしてください。
そのあと、出力されたメッセージの意味や対処方法を参考にして失敗した原因を取り除き、再インストールしてください。
インストール時に内部不整合があると、"The problem occurred while installing it"または"It failed in the installation"というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、マネージャーをアンインストール後、再インストールしてください。問題が解決しない場合、当社技術員に連絡してください。
インストール時に使用済みのポートが存在していると"The specified port number Port Number selected for ServerView Resource Orchestrator is already used."というメッセージが表示され、インストールに失敗します。その場合、当社技術員に連絡してください。
インストールが途中で止まった場合は、以下の対処をしてください。
インストールを強制停止します。
アンインストールします。
「20.1 マネージャーのアンインストール」を参照してください。
アンインストール後の作業を必ず実施してください。
再インストールします。
以下のユーザーが追加されます。
swrbadbuser
swrbadbuserは、プロセス管理用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。
swrbajobuser
swrbajobuserは、ジョブ実行制御のサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。
本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。
rcxctdbchg
rcxctdbchgは、メータリング用のデータベースサービスを起動するためのOSアカウントとして使用されます。本製品をインストールしている状態でこのアカウントを削除しないでください。