インベントリ差分収集時に、新しい辞書をダウンロードしてもインベントリが送信されません。
対象バージョンレベル
Systemwalker Desktop Patrol Standard Edition V11.0L10~V13.2.1
Systemwalker Desktop Patrol Base Edition V11.0L10~V13.2.1
原因
以下のどちらかの操作を行った場合、インベントリ情報が差分として検知されないため、インベントリが送信されない場合があります。
パターン1
「MC画面」で「エンタープライズポリシー」-「エンタープライズ」-「セキュリティパッチ」配下のチェックを行う。(自動的なチェックを含む)
“1.”の情報を元に CTでインベントリ情報の収集を行う。
「MC画面」で「エンタープライズポリシー」-「エンタープライズ」-「自動パッチ適用」配下のチェックを行う。(手動でのチェック)
“3.”の情報をインベントリ情報として収集を行った場合。
→このタイミングでインベントリ収集を行うと前回からの差分がなく、インベントリ情報が通知されないことがあります。
パターン2
「MC画面」で「エンタープライズポリシー」-「エンタープライズ」配下に新たなライセンスコードが追加される。
そのライセンスコードの検索条件として、PCでファイル(バージョン含む)が検索されない場合
対処方法
以下のどれかの対処方法を行ってください。
インベントリを再収集する
「CTからインベントリを再収集する」操作を行ってください。
※CSサーバの負荷が一時的に上がりますので、ご注意ください。
「MC画面」で自動パッチ適用にチェックを入れる
「MC画面」でインベントリの再収集をパッチ配信が必要なDSに対して行う
「MC画面」下のサーバ一覧からパッチ適用が必要なDSを選択
「MC画面」のツリービューで[カテゴリ]-[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[スケジュール]を選択
「MC画面」右側のフィールドの[CTからインベントリを再収集]の項目で[再収集する]ボタンをクリック
※上記作業後、CTから最新のインベントリが通知されてきますので一時的にCSサーバの負荷が上がります
環境によって違いがありますが、2~3日ほどすると、CSサーバでインベントリ反映が落ち着き負荷が下がります。
※CT台数、データ量、CSサーバスペックにより処理時間は変化しますので、事前検証により確認してください。
インベントリの収集方法を全収集にする
インベントリを「差分収集をする」から「差分収集しない」に変更してください。
※CSサーバの負荷が上がりますので、ご注意ください。
「MC画面」で[ポリシー/プロパティ]-[クライアントポリシー]-[収集条件]の[インベントリ差分収集]のラジオボタンを「しない」にチェックしてください。
ウイルス対策ソフトのパターンファイルなどの更新頻度の高いソフトウェアを監査対象とする
ウイルスパターンを監査対象に含めてください。
※ただしこの方法の場合、ソフトウェア辞書が毎日適用される、かつ、ウイルスパターンが毎日更新される環境である必要があります。
「MC画面」で[エンタープライズポリシー]-[エンタープライズ]-[ウイルス対策ソフト]でお客様環境に導入しているウイルス対策ソフトの会社名左のチェックボックス欄にチェックを入れてください。
「MC画面」で[エンタープライズポリシー]-[エンタープライズ]-[ウイルス対策ソフト]で「ウイルスパターン詳細」にチェックを入れてください。
<設定例>
□ウイルス対策ソフト
□Network Associates
□Symantec
■TrendMicro
■ウイルスパターン詳細
□詳細確認用
※チェックボックスは「白地にチェック」が入った状態にしてください。
「グレー地にチェック」だと抜けがありますので、パッチ配信精度が上がらない可能性があります。
類似事象
新しい辞書が配付されているにも関わらず、パッチが適用されない。
原因
同様にソフトウェアのインベントリ情報が送信されていない場合、新しいパッチの割当てがされません。