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Interstage Interaction Manager V10 Ajaxフレームワーク ユーザーズガイド
Interstage

2.3.2 Ajaxフレームワークの動作定義

Ajaxフレームワークの動作定義を行うために、HTML/JSPファイルに、以下の内容を記述します。

<script type="text/javascript" src="rcf_config.js"></script>

rcf_config.jsでは、RCF_configオブジェクトの変数を設定することで、Ajaxフレームワークの動作を定義することができます。

以下に、RCF_configオブジェクトの設定例を示します。

  RCF_config = {
    logLevel: 0,
    eventLogLevel: 'ERROR',
    utc: false
  };

以下の表に、RCF_configオブジェクトの設定項目を示します。

表2.1 RCF_configオブジェクトの設定項目

変数名

意味

省略時の動作

logLevel

画面上に出力するログのレベルを以下の数値で指定します。数値が大きいほど、出力されるログの情報量が増えます。

  • 0
    ERRORレベルのログだけを出力

  • 1
    ERRORおよびWARNレベルのログを出力

  • 2
    ERROR、WARN、およびINFOレベルのログを出力

  • 3
    ERROR、WARN、INFO、およびTRACEレベルのログを出力

ログは出力されません。

eventLogLevel

サーバ側に出力するログのレベルを以下の文字列で指定します。

  • ERROR
    ERRORレベルのログだけを出力

  • WARN
    ERRORおよびWARNレベルのログを出力

  • INFO
    ERROR、WARN、およびINFOレベルのログを出力

  • TRACE
    ERROR、WARN、INFO、およびTRACEレベルのログを出力

ログは出力されません。

utc

Dateオブジェクトを利用するUI部品において、UTCとローカル時間のどちらを利用するかを指定します。

  • true
    UTCで動作する

  • false
    ローカル時間で動作する

false

queryString

URLに付加するクエリ文字列を連想配列で指定します。
設定例については、「3.9.1 クエリ文字列の追加」を参照してください。

クエリ文字列は付加されません。

jsessionid

URLリライティングを行う場合に、URLに付加するセションIDを指定します。
設定例については、「3.9.2 URLリライティング」を参照してください。

セションIDは付加されません。

apcConnection_compatible

Apcoordinator連携機能を互換モードで動作させる場合に、そのバージョンをString型で指定します。

  • 9.0
    V9.0の互換モードで動作する

詳細は、「H.1.2 Apcoordinator連携機能の互換情報」を参照してください。

現在のバージョンの動作になります。

connection_compatible_errorCodeRCF0700

Apcoordinator連携機能のビジネスメソッドの実行中にサーバが停止している場合、エラーオブジェクト内のerrorCodeプロパティに文字列「RCF」を付加して通知するかどうかを指定します。

  • true
    文字列「RCF」を付加して通知する

  • false
    数値だけで通知する

詳細は、「H.1.1 共通の互換情報」を参照してください。

false

basePoint_inContainer

コンテナ部品内にUI部品およびHTML要素を配置したときに、コンテナ部品の左上を配置の基準位置にするかどうかを指定します。

  • true
    コンテナ部品の左上を配置の基準位置にする
    (Panel、TabPanel、およびWindowの場合は、ボディ部の左上が基準位置になります。)

  • false
    コンテナ部品の左上を配置の基準位置にしない
    (V9.0.1以前の開発資産が該当します。)

falseを指定した場合、基準位置が親要素にあるときは親要素が、基準位置の指定がないときは通常の配置が基準になります。
なお、Ajaxページエディタで作成していない業務画面を、Ajaxページエディタの設計ビューを使用して編集する場合は、trueを指定してください。

false

UIComponent_compatible_viewsize

UI部品の表示サイズをV9.0.1およびV9.1までと同様に表示する場合に、そのバージョンをString型で指定します。

  • 9.0.1
    V9.0.1までと同様の表示サイズで表示する

  • 9.1.0
    V9.1までと同様の表示サイズで表示する

詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。
なお、Ajaxページエディタの設計ビューで画面を編集する場合は、本変数を指定しないでください。

width/heightで指定したとおりのサイズで部品が表示されます。

UIComponent_compatible_error

UI部品のプロパティの型チェックをV9.1.1までと同様にする場合に、そのバージョンをString型で指定します。

  • 9.1.1
    V9.1.1までと同様の型チェックを行う

詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。

現在のバージョンの動作になります。

UIComponent_compatible

UI部品の動作を従来と同様にする場合に指定します。

  • DataGrid上での文字列選択
    以下を指定した場合に文字列の選択動作ができなくなります。

    DataGrid: {
    selection: "9.0.1"
    }

  • ComboBoxの非活性時のボタン
    以下を指定した場合にボタンの表示が従来と同様になります。

    ComboBox: {
    buttonDisabled: "9.1.1"
    }

詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。

現在のバージョンの動作になります。

StyleSheet_compatible

スタイルシート適用の優先順位をV9.1.1までと同様にする場合に、そのバージョンをString型で指定します。

  • 9.1.1
    V9.1.1までと同様の優先順位でスタイルシートを適用する

詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。

現在のバージョンの動作になります。

注意

  • Ajaxフレームワークの動作定義(rcf_config.js)は、Ajaxフレームワークの初期化処理(rcf.js)よりも先に記述しなければなりません。

  • サブフォルダに配置されているHTML/JSPファイルを直接表示する場合、srcプロパティで指定するrcf_config.jsについて、パスの考慮が必要です。アプリケーションフォルダの直下に存在するrcf_config.jsが参照できるように相対パスで指定してください。
    アプリケーションフォルダ直下のJSPフォルダにJSPファイルが存在する場合の記述例を以下に示します。

    <script type="text/javascript" src="../rcf_config.js"></script>

    HTML/JSPファイルをインクルードしている場合には、インクルード元のHTML/JSPファイルが存在するフォルダを基点とした相対パスで指定してください。

ポイント

Ajaxフレームワークの動作定義は、画面ごとに直接記述することも可能ですが、複数画面で共通に使用する場合は、外部ファイルに記述することを推奨します。