Ajaxフレームワークの動作定義を行うために、HTML/JSPファイルに、以下の内容を記述します。
<script type="text/javascript" src="rcf_config.js"></script>
rcf_config.jsでは、RCF_configオブジェクトの変数を設定することで、Ajaxフレームワークの動作を定義することができます。
以下に、RCF_configオブジェクトの設定例を示します。
RCF_config = { logLevel: 0, eventLogLevel: 'ERROR', utc: false };
以下の表に、RCF_configオブジェクトの設定項目を示します。
変数名 | 意味 | 省略時の動作 |
---|---|---|
logLevel | 画面上に出力するログのレベルを以下の数値で指定します。数値が大きいほど、出力されるログの情報量が増えます。
| ログは出力されません。 |
eventLogLevel | サーバ側に出力するログのレベルを以下の文字列で指定します。
| ログは出力されません。 |
utc | Dateオブジェクトを利用するUI部品において、UTCとローカル時間のどちらを利用するかを指定します。
| false |
queryString | URLに付加するクエリ文字列を連想配列で指定します。 | クエリ文字列は付加されません。 |
jsessionid | URLリライティングを行う場合に、URLに付加するセションIDを指定します。 | セションIDは付加されません。 |
apcConnection_compatible | Apcoordinator連携機能を互換モードで動作させる場合に、そのバージョンをString型で指定します。
詳細は、「H.1.2 Apcoordinator連携機能の互換情報」を参照してください。 | 現在のバージョンの動作になります。 |
connection_compatible_errorCodeRCF0700 | Apcoordinator連携機能のビジネスメソッドの実行中にサーバが停止している場合、エラーオブジェクト内のerrorCodeプロパティに文字列「RCF」を付加して通知するかどうかを指定します。
詳細は、「H.1.1 共通の互換情報」を参照してください。 | false |
basePoint_inContainer | コンテナ部品内にUI部品およびHTML要素を配置したときに、コンテナ部品の左上を配置の基準位置にするかどうかを指定します。
falseを指定した場合、基準位置が親要素にあるときは親要素が、基準位置の指定がないときは通常の配置が基準になります。 | false |
UIComponent_compatible_viewsize | UI部品の表示サイズをV9.0.1およびV9.1までと同様に表示する場合に、そのバージョンをString型で指定します。
詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。 | width/heightで指定したとおりのサイズで部品が表示されます。 |
UIComponent_compatible_error | UI部品のプロパティの型チェックをV9.1.1までと同様にする場合に、そのバージョンをString型で指定します。
詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。 | 現在のバージョンの動作になります。 |
UIComponent_compatible | UI部品の動作を従来と同様にする場合に指定します。
詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。 | 現在のバージョンの動作になります。 |
StyleSheet_compatible | スタイルシート適用の優先順位をV9.1.1までと同様にする場合に、そのバージョンをString型で指定します。
詳細は、「H.2.1 UI部品の互換情報」を参照してください。 | 現在のバージョンの動作になります。 |
注意
Ajaxフレームワークの動作定義(rcf_config.js)は、Ajaxフレームワークの初期化処理(rcf.js)よりも先に記述しなければなりません。
サブフォルダに配置されているHTML/JSPファイルを直接表示する場合、srcプロパティで指定するrcf_config.jsについて、パスの考慮が必要です。アプリケーションフォルダの直下に存在するrcf_config.jsが参照できるように相対パスで指定してください。
アプリケーションフォルダ直下のJSPフォルダにJSPファイルが存在する場合の記述例を以下に示します。
<script type="text/javascript" src="../rcf_config.js"></script>
HTML/JSPファイルをインクルードしている場合には、インクルード元のHTML/JSPファイルが存在するフォルダを基点とした相対パスで指定してください。
ポイント
Ajaxフレームワークの動作定義は、画面ごとに直接記述することも可能ですが、複数画面で共通に使用する場合は、外部ファイルに記述することを推奨します。