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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

16.3.6 lwoprjobコマンド

印刷ジョブの削除/一覧表示/配信出力先の変更、応答待ちの印刷ジョブへの応答をします。


形式

コマンドの形式を示します。

[  ] は、省略できることを示します。


印刷ジョブを削除する場合
lwoprjob         -r                           [印刷ジョブID] 
                 [-destid                     配信出力先ID]
                 [-nomsg]

印刷ジョブを一覧表示する場合
lwoprjob         -i                           [印刷ジョブID]
                 [-formid                     帳票ID]
                 [-destid                     配信出力先ID]
                 [-outputuserid               出力ユーザID]
                 [-startdate                  出力依頼日時(From)]
                 [-enddate                    出力依頼日時(To)]
                 [-status                     出力状態]
                 [-dspmode                    表示モード]

印刷ジョブの配信出力先を変更する場合
lwoprjob         -m                           [印刷ジョブID]
                 -todestid                    変更先の配信出力先ID
                 [-destid                     配信出力先ID]
                 [-nomsg]

応答待ちの印刷ジョブに応答する場合
lwoprjob        -b                            印刷ジョブID

注意

  • lwoprjobコマンドは、タイムアウトによる通信エラーが発生する可能性があります。通信エラーになった場合は、サーバ上で処理が続けられている可能性を考慮して、しばらく時間を置いてから、指定した印刷ジョブの状態を確認してください。

  • オプションとパラメタの文字列は大文字と小文字を区別して指定してください。

  • 以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

    • 指定できない組み合わせでオプションを指定した場合

    • 指定できる文字列長を超えた値を指定した場合

    • 指定できる数値以外の値を指定した場合


説明

オプションについて説明します。


-r [印刷ジョブID]

印刷ジョブの削除時に必ず指定します。

1つの印刷ジョブを削除する場合、このオプションの値に、操作の対象にする印刷ジョブIDを50バイト以内の文字列で指定します。この場合、-destidオプションで配信出力先IDを指定しないでください。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -iオプション、-mオプションまたは-bオプションと同時に指定した場合

ポイント

削除する印刷ジョブが存在しない場合でもエラーで復帰せず、正常終了となります。


-i [印刷ジョブID]

印刷ジョブの一覧表示時に必ず指定します。

印刷ジョブを特定して一覧表示する場合、印刷ジョブIDを50バイト以内の文字列で指定します。

このとき、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

一覧表示するときに、複数の条件を指定した場合は、AND条件として処理されます。

印刷ジョブを特定して一覧表示する場合は、-destidオプションで配信出力先IDまたは-formidオプションで帳票IDを指定しないでください。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -mオプション、-rオプションまたは-bオプションと同時に指定した場合


-m [印刷ジョブID]

印刷ジョブの配信出力先を変更する時に必ず指定します。配信出力先の変更が可能な印刷ジョブは、以下の出力状態の印刷ジョブに限られます。

  • 失敗

  • 接続エラー

  • 印刷エラー


ポイント

  • 配信出力先の変更を行った場合、印刷ジョブに対応する帳票の出力回数は増えません。

  • 配信出力先の変更を行った場合、新たな印刷ジョブIDが付与され、出力状態は受付済から始まります。

  • 同じ配信出力先に対しての配信出力先の変更は可能です。

注意

出力状態が「印刷エラー」の印刷ジョブに対して配信出力先の変更を行った場合は、二重印刷が行われる可能性があります。

特定の印刷ジョブの配信出力先を変更する場合、このオプションの値に、操作の対象にする印刷ジョブIDを50バイトの文字列で指定します。この場合、-destidオプションで変更元の配信出力先IDを指定しないでください。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -iオプション、-rオプションまたは-bオプションと同時に指定した場合

  • 指定した印刷ジョブの出力状態が、変更可能でなかった場合

  • 指定した印刷ジョブが存在しなかった場合


-b 印刷ジョブID

応答待ちの印刷ジョブへの応答時に必ず指定します。

印刷ジョブIDを50バイトの文字列で指定します。

応答待ちとは、以下の状態のことです。

  • 用紙交換の指示が発生した状態

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -rオプション、-mオプションまたは-iオプションと同時に指定した場合

  • 指定した印刷ジョブが、存在しなかった場合

  • 指定した印刷ジョブの出力状態が、応答待ちでなかった場合


-formid 帳票ID

帳票の印刷ジョブに対して、以下の操作を実施する場合に、帳票IDを50バイト以内の文字列で指定します。

  • 帳票の印刷ジョブを一覧表示する(-iオプション指定時)


印刷ジョブを一覧表示する場合(-iオプションを指定する場合)、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

クエスチョンマーク「?」とアスタリスク「*」を使用した場合、オプションで指定する値にアンダーバー「_」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。

一覧表示するときに、複数の条件を指定した場合は、AND条件として処理されます。

このオプションの指定時、-iオプションの値に印刷ジョブIDは指定できません。


-destid 配信出力先ID

配信出力先内の印刷ジョブに対して、以下の操作を実施する場合に、配信出力先IDを80バイト以内の文字列で指定します。

  • 配信出力先内の印刷ジョブを一括で削除する(-rオプション指定時)

  • 配信出力先内の印刷ジョブを一覧表示する(-iオプション指定時)

  • 指定した配信出力先の、出力状態が失敗・接続エラー・印刷エラーの印刷ジョブに対して、一括で配信出力先の変更を行う(-mオプション指定時)


印刷ジョブを一覧表示する場合(-iオプションを指定する場合)、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

クエスチョンマーク「?」とアスタリスク「*」を使用した場合、オプションで指定する値にアンダーバー「_」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。

一覧表示するときに、複数の条件を指定した場合は、AND条件として処理されます。

このオプションの指定時、-rオプション、-iオプションの値に、印刷ジョブIDは指定できません。

配信出力先の印刷ジョブを一括で削除する場合(-rオプション指定時)、配信出力先の印刷ジョブ(出力状態が失敗・接続エラー・印刷エラーに限る)に対して一括で配信出力先の変更を行う場合(-mオプション指定時)に、処理中にエラーが発生した場合、エラーが発生した時点で、処理を終了します。

エラーの表示例を以下に示します。

印刷ジョブの削除に失敗しました。イベントログを参照して、エラー原因を取り除いてください。(Job_ID[bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000])

上記のエラー表示の表示形式を、以下に示します。

エラーメッセージ(Job_ID[印刷ジョブID])

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • 配信出力先が存在しない場合(-m, -rオプション指定時)

  • 配信出力先に印刷ジョブが存在しない場合(-mオプション指定時)

  • 配信出力先に配信出力先の変更が可能な出力状態の印刷ジョブが存在しない場合(-mオプション指定時)

  • 印刷ジョブIDと配信出力先IDを同時に指定した場合(-m ,-rオプション指定時)

  • 印刷ジョブIDと配信出力先IDのどちらも指定しない場合(-m ,-rオプション指定時)

ポイント

配信出力先に印刷ジョブが存在しない場合(-rオプション指定時)でもエラーで復帰せず、正常終了となります。


-nomsg

配信出力先の印刷ジョブの一括操作時に、確認メッセージを表示しない場合に指定します。

配信出力先の印刷ジョブを一括して操作する場合のみ有効です。省略すると、一括操作時の確認メッセージが表示されます。

確認メッセージの表示例を以下に示します。

・配信出力先の印刷ジョブを一括して削除する場合
指定された配信出力先の印刷ジョブをすべて削除します。よろしいですか? [Y/N]
・配信出力先の印刷ジョブの配信出力先を一括して変更する場合
指定された配信出力先の出力状態が失敗・接続エラー・印刷エラーである印刷ジョブに対して、一括で配信出力先を変更します。よろしいですか? [Y/N]

指定された配信出力先に格納された印刷ジョブをすべて操作する場合は、「Y」または「y」を、操作を中止する場合には、「N」または「n」を指定してください。それ以外が入力された場合は、再度確認メッセージを表示します。


-outputuserid 出力ユーザID

印刷ジョブの一覧を表示する場合(-iオプションを指定する場合)に、表示対象とする印刷ジョブの出力ユーザIDを64バイト以内の文字列で指定します。このとき、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

クエスチョンマーク「?」とアスタリスク「*」を使用した場合、オプションで指定する値にパーセント「%」やアンダーバー「_」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。

一覧表示するときに、複数の条件を指定した場合は、AND 条件として処理されます。

省略すると、すべての出力ユーザIDが表示対象となります。


-startdate 出力依頼日時(From)

印刷ジョブの一覧を表示する場合(-iオプションを指定する場合)に、表示対象とする印刷ジョブの出力依頼日時の起点を17バイトの文字列(「YYYYMMDDhhmmssxxx」形式)で指定します。以下に、指定例を示します。

例:20110521123000000


指定した出力依頼日時以降の印刷ジョブを表示対象とします。

出力依頼日時(From)のみを指定して出力依頼日時(To)を省略すると、指定した出力依頼日時以降の印刷ジョブを表示対象とします。17バイト未満で指定した場合、17バイトになるように下桁に「0」が埋められます。

省略すると、すべての出力依頼日時が表示対象となります。


-enddate 出力依頼日時(To)

印刷ジョブの一覧を表示する場合(-iオプションを指定する場合)に、表示対象とする印刷ジョブの出力依頼日時の終点を17バイトの文字列(「YYYYMMDDhhmmssxxx」形式)で指定します。以下に指定例を示します。

例:20120521122959999


指定した出力依頼日時以前の印刷ジョブを表示対象とします。

出力依頼日時(From)のみを指定して出力依頼日時(To)を省略すると、指定した出力依頼日時以前の印刷ジョブを表示対象とします。17バイト未満で指定した場合、17バイトになるように下桁に「0」が埋められます。

省略すると、すべての出力依頼日時が表示対象となります。


-status 出力状態

印刷ジョブの一覧を表示する場合(-iオプションを指定する場合)に、表示する印刷ジョブの出力状態を以下から指定します。

  • 1:失敗

  • 2:接続エラー

  • 3:印刷エラー

  • 4:応答待ち

  • 5:印刷中

  • 6:印刷待ち

  • 7:配信中

  • 8:配信開始

  • 9:配信待ち

  • 10:受付済

セミコロン「;」で区切って10個まで指定することができます。本オプションを省略すると、すべての出力状態が表示対象となります。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • 同じ出力状態を複数指定した場合


-dspmode 表示モード

印刷ジョブの一覧を表示する場合(-iオプションを指定する場合)に、コマンドの表示モードを以下から指定します。省略すると「0(一覧の先頭に項目名をタイトルとして出力しない)」が指定されます。

  • 0:一覧の先頭に項目名をタイトルとして出力しない

  • 1:一覧の先頭に項目名をタイトルとして出力する


-todestid 変更先の配信出力先ID

印刷ジョブの配信出力先を変更する場合(-mオプションを指定する場合)に、配信出力先IDを80バイト以内の文字列で必ず指定します。同じ配信出力先に対して配信出力先の変更を行う場合も必ず指定します。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • 変更先の配信出力先が存在しない場合

  • 変更先の配信出力先が停止している場合

復帰値

復帰値については、“16.3.10 運用用のコマンドの復帰値”を参照してください。

使用

印刷ジョブを削除する場合

印刷ジョブIDが「bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000」の印刷ジョブを削除します。

lwoprjob -r bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000

配信出力先IDが「dest1」の配信出力先の印刷ジョブを削除します。

lwoprjob -r -destid dest1
印刷ジョブを一覧表示する場合

印刷ジョブIDが「bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000」の印刷ジョブを表示項目つきで一覧表示します。

lwoprjob -i bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000 -dspmode 1

印刷ジョブIDが「bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000」の印刷ジョブの一覧表示例を、以下に示します。値が設定されていない場合でも「,(カンマ)」は必ず表示されます。

Destination_ID,Job_ID,Document_Id,Document_Name,Title,Output_Request_Time,Output_User_ID,Output_Status,Priority,Paper_Code,Printer_Model_Code,Total_Output_Pages, Number_of_Output_Pages,Copies
dest1,bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000,abcd6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000,fr010001,明細書,20100521120030900,user001,1,2,PAPERCODE01,AAA,200,111,2
一覧表示例の見方

一覧表示では、以下の順序で表示されます。

配信出力先ID,印刷ジョブID,帳票ID,帳票名,タイトル,出力依頼日時,出力ユーザID,出力状態(注),優先度,用紙コード,プリンタモデルコード,印刷総ページ数,印刷完了ページ数,部数
  注:出力状態は、以下に示す数値で表現されます。
      1:失敗
      2:接続エラー
      3:印刷エラー
      4:応答待ち
      5:印刷中
      6:印刷待ち
      7:配信中
      8:配信開始
      9:配信待ち
      10:受付済

注意

一覧表示する場合、カンマ「,」を含む文字列は、文字列をダブルクォーテーション「""」で囲んで表示されます。

応答待ちの印刷ジョブに応答する場合

印刷ジョブIDが「bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000」の印刷ジョブに応答します。

lwoprjob -b bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000
印刷ジョブの配信出力先を変更する場合

印刷ジョブIDが「bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000」の印刷ジョブの配信出力先を「dest1」に変更します。

lwoprjob -m bdca6288c0c7472f945987db660ba3af005056A04C7F000000 -todestid dest1