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Interstage List Works V10.3.0 帳票印刷配信手引書
FUJITSU Software

16.1.7 lwacexptコマンド

配信フォルダ、配信フォルダ配下の帳票、配信出力先および配信出力先配下の印刷ジョブに設定されているアクセス権を、アクセス権データファイルに一括して出力(エクスポート)します。出力されるアクセス権データファイルの文字は、シフトJISコードです。

アクセス権データファイルの詳細については、“5.4 アクセス権の設定(任意)”を参照してください。

注意

エラーなどにより途中で終了した場合は、その時点で出力が終了していたアクセス権のみがアクセス権データファイルに出力されます。

形式

コマンドの形式を示します。

[ ]は、省略できることを示します。

|は、オプションのいずれか1つを指定することを表しています。


lwacexpt     -file      アクセス権データファイルのパス(絶対パス)
            [-folderid  配信フォルダID |
             -destid    配信出力先ID   |
             -defalut]

注意

  • オプションとパラメタの間は、1つ以上の半角空白で区切ります。

  • 同一オプションが2回以上指定された場合は、エラーとなります。


説明

オプションについて説明します。


-file アクセス権データファイルのパス(絶対パス)

アクセス権の設定情報を出力する場合に、必ず指定します。出力先のアクセス権データファイルのパスを、255バイト以内の絶対パスで指定します。空白または記号文字を含むパスを指定する場合は、半角のダブルクォーテーション「""」で囲みます。「""」は長さに含みません。

すでに存在するファイル名を指定した場合は、上書き保存されます。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • アクセス権データファイルを格納するフォルダが存在しない場合

  • 指定されたファイル名がフォルダである場合

  • 本コマンドの実行ユーザに指定されたファイルを開く権限がない場合

-folderid 配信フォルダID

アクセス権データファイルに出力する配信フォルダの配信フォルダIDを指定します。配信フォルダIDを80バイト以内の文字列で指定します。このとき、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

クエスチョンマーク「?」とアスタリスク「*」を使用した場合、オプションで指定する値にアンダーバー「_」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。

本オプションおよび-destidオプションを省略した場合は、すべての配信フォルダおよび配信出力先のアクセス権が、アクセス権データファイルに出力されます。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -destidオプションまたは-defaultオプションと同時に指定した場合

-destid 配信出力先ID

アクセス権データファイルに出力する配信出力先の配信出力先IDを指定します。配信出力先IDを80バイト以内の文字列で指定します。このとき、ワイルドカード文字のクエスチョンマーク「?」およびアスタリスク「*」を指定できます。クエスチョンマーク「?」は任意の1文字、アスタリスク「*」は任意の長さの任意の文字として指定できます。

クエスチョンマーク「?」とアスタリスク「*」を使用した場合、オプションで指定する値にアンダーバー「_」があると、SQLのワイルドカード文字として処理されるため、目的の検索結果を得られないことがあります。

本オプションおよび-folderidオプションを省略した場合は、すべての配信出力先および配信フォルダのアクセス権が、アクセス権データファイルに出力されます。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -folderidオプションまたは-defaultオプションと同時に指定した場合

-default

本オプションを指定すると、すべての配信フォルダおよび配信出力先に対して、配信フォルダおよび配信出力先の作成時におけるアクセス権の初期値の内容が、アクセス権データファイルに出力されます。

配信フォルダおよび配信出力先の作成時におけるアクセス権の初期値については、“1.6 帳票印刷配信機能のアクセス権”を参照してください。

以下の場合、コマンドはエラーで復帰します。

  • -folderidオプションまたは-destidオプションと同時に指定した場合

注意

すでに任意のアクセス権が設定されている場合でも、アクセス権は、配信フォルダおよび配信出力先の作成時におけるアクセス権の初期値の内容で、アクセス権データファイルに出力されます。


復帰値

復帰値については、“16.1.9 環境設定用のコマンドの復帰値”を参照してください。

使用例

すべての配信フォルダ・配信出力先のアクセス権をアクセス権データファイルに出力する場合

すべての配信フォルダおよび配信出力先のアクセス権を、ファイル「C:\work\accessrights.dat」に出力します。

lwacexpt -file C:\work\accessrights.dat
指定した配信フォルダのアクセス権をアクセス権データファイルに出力する場合

配信フォルダID「folder001」の配信フォルダのアクセス権を、ファイル「C:\work\accessrights.dat」に出力します。

lwacexpt -file C:\work\accessrights.dat -folderid folder001
配信出力先のみのアクセス権をアクセス権データファイルに出力する場合

すべての配信出力先のアクセス権を、ファイル「C:\work\accessrights.dat」に出力します。

lwacexpt -file C:\work\accessrights.dat -destid *
すべての配信フォルダおよび配信出力先に対して、配信フォルダおよび配信出力先の作成時におけるアクセス権の初期値の内容を、アクセス権データファイルに出力する場合

すべての配信フォルダおよび配信出力先に対して、配信フォルダおよび配信出力先の作成時におけるアクセス権の初期値の内容を、ファイル「C:\work\accessrights.dat」に出力します。

lwacexpt -file C:\work\accessrights.dat -default
アクセス権データファイルの出力例

以下のとおりアクセス権が設定されている場合の出力例を示します。

配信フォルダ「folder1」に対して、
Everyoneに「フォルダの表示」、「フォルダ配下の帳票の一覧表示」、「フォルダ配下の帳票の印刷」が設定されている
グループ「GROUP1」に「フォルダの詳細情報の更新」以外のすべてのアクセス権が設定されている
配信出力先「dest1」に対して、
Everyoneに「出力先の表示」と「出力先配下の印刷ジョブの一覧表示」が設定されている
ユーザ「USER1」に「出力先の表示」が設定されている
グループ「GROUP2」に、すべてのアクセス権が設定されている
#2012/11/17 20:25 Export
[0,folder1]
0,,NONE,FVIE,LVIE,LPRN
1,GROUP1,FULL,FPRU
[1,dest1]
0,,NONE,DVIE,JVIE
2,USER1,NONE,DVIE
1,GROUP2,FULL